英語の母音と子音の基礎知識 - 発音の違いを理解して英語力アップ!



英語学習のプロの意見 : 5

英語の母音と子音について、何となく知識はあるものの、詳しく知らないという学習者もいらっしゃるのではないでしょうか。母音と子音それぞれの発音の違い、より良い発音の仕方を覚えることで、英語を話す時だけでなく、聞く時にも効果が期待できます。
本記事では効果的な学習法やアプリ、教材についても合わせて紹介しますので、改めて母音と子音の発音について振り返ってみましょう!
この記事に登場する英語学習のプロ

Monicoコーチ
中学校の義務教育で英語に出会い虜になる。その後高校生で語学研修でオーストラリアに滞在、全然英語が話せなくて絶望する。外国語大学に進学し、ひたすら英語と向き合い続け、8か月の語学留学の後、ようやく英語に自信がつく。大人向け英会話学校で現役講師を務める傍ら、英語学習者向けのコラムなどライターとしても活動中。

竹村 和浩
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部准教授、株式会社ユニバーサル・エデュケーション 代表取締役。英検®1級・英語通訳案内士。英語発音矯正士。英語発音矯正の専門家であり、この分野の第一人者。独自の英語音声指導法:EVT: English Voice Train、ing ,英語生成教則:GEM: Generative English Methodを開発。日本にいながらにしてグローバルに活躍できるグローバル人材育成の専門家。日本人がグローバルに活躍するために必要な、英会話の基礎としての英語発音トレーニング、ディベート、ロジカルシンキング、欧米型交渉術、日本文化を理論的に学ぶ「日本学」を専門としている。

Janickiコーチ
アメリカ在住。TESOL取得。日米で翻訳・通訳の経験あり。日本語教師としても活動。現地大学で多国籍なクラスメイトと共に英語の勉強中。

上田 哲也
大学時代のバンクーバー留学(1年間)をきっかけに英語学習を開始。新卒で鉄鋼商社に入社し、財務部を経て海外営業で約4年間にわたりアジアや欧米のマーケットを担当。2020年にフリーランスの英語講師として独立。企業研修や自治体の研修の講師、DMM英会話なんてuKnow?回答者、IELTS™専門学校 PlusOnePoint 講師などを務める。英検®1級・TOEIC®満点・国連英検特A級・IELTS™8.0を保有。著書『時短省力 私の英語勉強法』

Konコーチ
大学卒業後に海外の企業にて勤務し、国際的なビジネスの場で活躍。英語での会議のファシリテーションなどを得意としています。海外にてネイティブの配偶者と暮らしつつ、日々新しい英語表現の学習に取り組んでいます。
英語の母音とは
英語の母音は、" a " " e " " i " " o " " u " の5つの文字を含む音です。日本語の母音は「あいうえお」の5つの発音しかありませんが、英語は母音だけでも15個以上の音があると言われています。
さらに、短い音、伸ばす音など、発音の仕方もさまざまです。
以下に、母音の主な種類を4つ挙げます。
- 短母音
- 長母音
- 二重母音
- Rを含む母音
短母音
まず、短母音とその発音の仕方から説明します。
短母音とは、伸ばさずに短く切るように発音する母音のことを指します。
- [ɪ]
hit
little
- [æ]
apple
cat
- [ʌ]
but
come
- [ɑ]
hop
box
- [ǝ]
the
problem
- [ʊ]
look
good
- [e]
bed
step
長母音
長母音は日本語で言えば伸ばし棒のついた母音のことです。
発音記号では、" ː " を使って表します。
- [i:]
heel
heat
- [ɔ:]
talk
crawl
- [u:]
food
flute
二重母音
二重母音とは、1つの音節の中で2つの母音が連続して発音されるパターンのことです。最初の母音が強く発音され、次の母音に向かって滑らかに移行します。
- [eɪ]
play
state
- [aɪ]
kite
high
- [ɔɪ]
boy
oil
- [aʊ]
about
fowl
- [oʊ]
go
soul
Rを含む母音
母音とRの組み合わせは、一つの母音として発音します。
- ar [ɑːr]
park
barn
- er [ər]
teacher
brother
- ir [ɚː]
girl
skirt
- or [ɔɚ]
pork
sport
- ur [ɚː]
hurt
urgent
英語の子音とは
英語の子音は、24種類ほどあるとされています。英語の子音にはいくつかの種類があり、カテゴリー分けの都合で専門用語も含めて説明しますが、実際の発音に直結する部分のみ学習に活かしていただければOKです。
子音には日本語にない発音が多く、息だけを出す無声音、声も出す有声音があります。日本語は通常、子音と母音を両方使って発音するため、すべて有声音になります(母音はすべて有声音であるため)。日本人にとって英語の子音のみの発音は馴染みがないため、意識的に練習を行う必要があります。しかし、お手本を聞きながら真似をし、何回も繰り返し練習することで習得できます。
以下が子音の主な種類です。
- 破裂音
- 摩擦音
- 破擦音
- 鼻音
- 半母音
破裂音
破裂音とは、口の中で一瞬空気を閉じ込めてから、パッと開けることで出る音を指します。
[p] - pen
[b] - bed
[t] - time
[d] - dog
[k] - cat
[ɡ] - go
摩擦音
摩擦音とは、空気が狭い隙間を通るときに出る音のことです
[f] - fish
[v] - van
[θ] - think(無声音)
[ð] - this(有声音)
[s] - see
[z] - zoo
[ʃ] - she
[ʒ] - measure
[h] - house
破擦音
破擦音は、破裂音と摩擦音が組み合わさった音のことです。まず口の中で空気を閉じ込めて(破裂音)、その後、狭い隙間を通して音を出します(摩擦音)。
[tʃ] - chicken
[dʒ] - judge
[ts] cats
[dz] cards
鼻音
鼻音とは、口を閉じて鼻から空気を通す音です。
[m] - mall
[n] - no
[ŋ] - sing
半母音
半母音は母音に非常に近い音で、他の母音と連続して発音されることが多いです。
[w] - water
[j] - yes
日本人が苦手な子音の発音の仕方を解説
日本人が苦手とする子音と、その発音方法をプロからのアドバイスとともに記していきますね。
- BとV
- LとR
- TH[θ] と [ð]
BとV
BとVは、上唇と下唇をを合わせて勢いよく音を出すのがB、下唇と歯を合わせるのがVです。

Monicoコーチ
LとR
日本人が最も苦手とする音に、LとRが挙げられます。

竹村 和浩
TH[θ] と [ð]
TH[θ]の音も苦手意識を持つ方が多い音です。SとTHの発音の仕方については、以下のアドバイスをご参照ください。

Janickiコーチ
ZとTH[ð]についても、基本的な音の出し方は上記のアドバイスと同じです。SとTHの発音は無声音ですが、ZとTHは有声音であるため、息だけではなく声も一緒に出しましょう。
母音と子音の発音をマスターするメリット
母音と子音の発音をしっかりインプット・アウトプットできると、以下のようなメリットがあります。
- ミスコミュニケーションが減る
- スピーキング力の向上
- リスニング力の向上
ミスコミュニケーションが減る
正しい発音は、スムーズなコミュニケーションのためには大切な要素です。適切な発音で伝えられれば、コミュニケーションにおいて行き違いを防ぐことができます。
逆を言えば、正しい発音を知らないために相手に通じなかったり(例:glovesの発音を/glóʊvz/と日本語のように発音する)、誤った発音で伝えたいことの意味を変えてしまったりすることもあります(例:won'tとwant , correctとcollectなど)。
極端な例では、sheetとshitなど、相手に誤解を与えかねない間違いもあります。文脈により相手が理解してくれることも多いですが、誤解が少ないことに越したことはないので、注意が必要です。
スピーキング力の向上
発音の向上には、子音と母音の違いを理解し、正しく発音する練習が不可欠です。音素レベルで正しい発音ができるようになると、単語や文章の発音も自然になります。
相手に言いたいことがスムーズに伝わることで自信が生まれ、英語学習への意欲がより高くなり、スピーキング力向上につながるという好循環を生み出します。
リスニング力の向上
発音を身につけることは、リスニングスキルの向上にもつながります。相手の発音を正確に聞き取ることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。
英語の母音と子音の発音を覚える方法
続いて、英語の母音と子音の発音を覚える学習法を解説します。
初心者の方でも無理なく進められるよう、基礎的な学習法から始め、徐々に発展・応用できるステップにまとめました。
- フォニックス
- 発音記号
- 音読
- 発音チェックアプリの活用
- スピーキング練習
1.フォニックス
フォニックスとは、「英語のスペルと発音のルール」の学習法で、ネイティブの子どもたちが小学校に入る前に学びます。アルファベットの持つ一つ一つの音素を学習でき、母音と子音の音を聞きながら、英単語のスペルや発音の規則がわかるようになり、フォニックスのルールで7割程度の英単語が読めるようになると言われています。
フォニックスは日本での義務教育では教わらないことが多く、英語の音そのものを知らずに学習してきている方が多いです。そのため、英語の音の基礎中の基礎の学習として、フォニックスをまず押さえておくことをおすすめします。
フォニックスの詳細や、大人に効果的な学習法については以下の記事をご参照ください。
関連記事:フォニックスアプリで英語の基礎力を底上げ!大人向けおすすめ7選
2.発音記号
発音記号は、言語の発音を正確に表現するために使用される記号で、主に国際音声記号(International Phonetic Alphabet: IPA)が使用されます。
発音記号は、文字だけでは表現できない細かい発音の違いを正確に表せることがメリットです。さらに、音声を聞くだけでは、具体的にどの母音や子音が使われているか、完璧に把握することは難しい場合があります。発音記号と実際の音声を照らし合わせることで、より詳細に発音の仕方を把握できます。フォニックスで基本的な音素がインプットできたら、合わせて発音記号を覚えることで、より英語らしいナチュラルな発音が身につきますよ。
また、発音記号はイントネーションの位置も示すため、どの部分を強く発音するか一目でわかるのもメリットです。
3.音読
母音と子音の発音パターンに慣れてきたら、さまざまな英語に触れ、語彙力を増やしながらスピーキングの基礎をつけていきましょう。おすすめは音読です。音読は自分のペースで進められますし、さまざまなリソースの中から興味のある、かつレベルに合った内容を選べるためです。
音読の際は、音声付きのテキスト(書籍、インターネットの記事、英語学習アプリの英文など)が必須です。音声を聞きながら、文章単位でなめらかに発音できるように練習しましょう。お手本の英語音声をよく聞き、読む際の強弱やリズム、単語同士をつなげて読む箇所などに注意して発音することが効果的です。
音読では物足りなく感じられたら、オーバーラッピング(音声と同時に音読する)やシャドーイング(テキストを見ずにお手本の後を追いかけるように発音する)に発展させると良いでしょう。
関連記事:シャドーイングとオーバーラッピングの違い|学習法・効果・注意点
4.発音チェックアプリの活用
英語の発音は自分で判断するのが難しいため、アプリを使って繰り返し練習しましょう。空いた時間や短い時間でも学習できるため、アプリでの学習は忙しい方に最適です。AIや高度な音声認識技術を搭載していたり、音節単位で細かく採点してくれたりするアプリが多く出ていますので、活用すると良いでしょう。
関連記事:英語発音採点アプリのおすすめ11選 | 初心者向け・無料アプリも紹介
5.スピーキング練習
繰り返しの練習により、発音に対して自信がついてきたら、スピーキング練習に発展させていきましょう。英会話練習を通して、一方通行ではないコミュニケーションを図ることが目的です。スピーキングの練習により、単語やフレーズのみならず、文章全体で意味をとらえられるようになります。
練習を重ねるうちに、相手に伝わりにくい発音や、苦手な発音などが自分でもわかり、苦手克服のための学習・復習など、今後の学習プラン設計にも役立ちます。英会話の先生を相手に英語を話すことが不安であれば、AIを相手に練習することもおすすめですよ。
発音と合わせて覚えておきたい英語のルール
英語は発音一つにとどまらず、さまざまな要素が組み合わさって形成されます。音素・単語レベルで発音できるようになったら、以下のような要素についても知識を深めましょう。
- 音声変化
- イントネーションやリズム
- 音節
音声変化
英語は、元々の単語の発音通りではなく、前後の単語とつながったり、読まない音があったりする言語です。つながったりくっついたりする現象を音声変化と総称しています。
単語だけなら聞き取れるのに、文章になると途端に聞き取れなくなるのは、音声変化が起きることが大きな理由の一つです。そのため、音声変化についての知識をつけておくことが、発音の改善・リスニング力アップへのカギとなります。
実際の音声変化のパターンは大きく5つに分けられます。
- 連結(リンキング)
- 脱落 (リダクション)
- 同化 (アシミレーション)
- ら行化 (フラップt)
- 弱形
音声変化の詳細については、以下の記事をご参照ください。
関連記事:英語の音声変化がわかればリスニング力に差がつく!5つのルールを覚えよう
イントネーションやリズム
英語は、単語単位でも文章単位でもイントネーションや音の強弱がはっきりしています。強く発音する部分、ほとんど発音しない部分を意識して話すことで、リズムが生まれます。
日本語は、英語ほどイントネーションがはっきりしていないので、日本語を話す意識のまま英語を話そうとすると平坦な印象を与えます。英語の音声をよく聞き、強弱をつけながら発音練習をしてみましょう。
音節
音節とは、単語の中で発音される最小の単位のことです。日本語と英語とでは音節の概念が異なります。英語の音節は、英語辞典で確認できます。
例)英語のcomputerは3つの音節(com-pu-ter)から成り立っています。
日本語の「コンピューター」の音節は、コ・ン・ピュ・ー・タ・ーと1文字ずつ分かれ、6つの音節から成り立ちます。
そのため、発音の仕方やアクセントのつけ方がそれぞれ違うことに気が付くかと思います。
日本語の音節の概念のままで発音してしまうと、英語らしい発音に近づけるのが難しくなります。英語の音節の分け方を意識して発音することが大切です。
単語の発音を正しく分解し、各音節の特徴を理解することで、より正確な発音が可能になります。
母音と子音の発音を覚えるコツ・注意点
次に、母音と子音の発音を覚えるためのコツや注意点を解説します。
- カタカナで覚えない
- ローマ字読みや子音で終わる語尾に注意
- 子音は無声音と有声音のセットで覚える
カタカナで覚えない
英語は、そもそも日本語にない音が多いため、カタカナで発音を書くことは、「似ている音で表す」ことはできても、「正しい発音で表す」ことはできません。
正しい音ではないため、結果的にカタカナ読みでは相手に伝わらず、苦労することがあります。そんなときに役に立つのが発音記号です。発音記号は独特の形をしているものもあり、覚えにくいと感じられるかもしれません。しかし、大半の発音記号はアルファベットとほぼ同じ形で、一部([ʃ] や [ʒ]など)の発音記号は暗記する必要がありますが、数はそれほど多くありません。
カタカナでなく発音記号を覚えることは、将来的に正しく英語を話せる近道となります。
以下のQ&Aでは、カタカナ読みを入口として使うことを許容しつつ、なるべく早く発音記号を学習することを推奨しています。

上田 哲也
ローマ字読みや子音で終わる語尾に注意
発音する際に、ローマ字読みになってしまったり、子音で終わる単語に余計な母音をつけてしまうことにも注意が必要です。
例えばfoodという単語を読む場合、dの後に「オ」の音が入り「フード」という発音になってしまうと、英語らしい発音にならず、もったいないです。
以下のQ&Aでは、英語らしい発音のコツをアドバイスしています。

Konコーチ
子音は無声音と有声音のセットで覚える
多くの子音には無声音と有声音のペアがあり、セットで覚えることはそれぞれの発音の違いを理解しやすくなるため効果的です。以下に無声音と有声音のペアを紹介します。
- [p] と [b]
pad / bad
- [t] と [d]
tie / die
- [k] と [ɡ]
cap / gap
- [f] と [v]
fine / vine
- [θ] と [ð]
thin / then
- [s] と [z]
sip / zip
- [ʃ] と [ʒ]
wish / vision
- [tʃ] と [dʒ]
chip / jeep
まずはそれぞれの音素を区別しながら発音しましょう。息や声の出し方、舌の位置などを意識しながら練習すると良いでしょう。そのあと、単語の発音へと発展させましょう。
母音や子音の発音が練習できるアプリ・教材
続いて、発音の習得に効果的なアプリや教材を5つ紹介します。
- AI英会話スピークバディ
- ELSA Speak
- あいうえおフォニックス
- 英語はつおんワークブック
- 【音声ダウンロード付き】改訂3版 英語耳 発音ができるとリスニングができる
AI英会話スピークバディ

・画像引用:App Store
AI英会話スピークバディは英会話練習のアプリとして有名ですが、発音レッスンも充実しています。
音声認識の精度が高く、正しく発音できているかどうかをAIがチェックすることはもちろん、ユーザーの発音を発音記号レベルで表示します。実際に自分の発音がどのように聞こえているか確かめられ、さらに、AIが各ユーザーの苦手な発音を分析し、発音トレーニングとして集中的に鍛えられる機能があります。
AIが相手となるため、遠慮や気恥ずかしさを感じることなく何度でも繰り返し練習でき、発音の改善に役立ちます。
ELSA Speak

・画像引用:App Store
ELSA Speakは、発音の改善に定評のあるアプリです。
「スキル」という単元では、母音、子音の個々の発音はもちろん、二重母音や音声変化などについても細かく練習ができ、あらゆる発音パターンを網羅しています。
ピンポイントで苦手な発音を改善でき、さらに、動画レッスンやAIによる採点、リスニングクイズなどさまざまなコンテンツを学習することで、よりナチュラルに発音する力がつきます。
あいうえおフォニックス
あいうえおフォニックスは、子音や母音、音声変化に至るまで、発音に特化して学べるYouTubeチャンネルです。それぞれの音の詳しい発音の仕方を、イラストや音声でわかりやすく説明しています。
かわいさやユーモアがあふれる動画構成になっていて、難しく感じられる発音も楽しく練習できます。日本人が苦手な発音を重点的に取り上げているため、参考になる情報が多く得られるでしょう。
英語はつおんワークブック

英語はつおんワークブックは、日本人が苦手な発音にフォーカスして学べる書籍です。
口の開け方についてわかりやすく説明されており、イラストも豊富に用いて発音の仕方を解説しています。かわいらしいイラストで、子どもから大人まで無理なく発音を覚えられるでしょう。
音声変化(同化・脱落・連結)についても記載されており、発音と合わせて身につけたい情報が詰まっています。
【音声ダウンロード付き】改訂3版 英語耳 発音ができるとリスニングができる

英語耳は、発音に関する書籍の中でも最も有名といえるタイトルです。「英語耳」では、英語の正しい発音をインプットし、頭の中でカタカナに置き換えることなく英語が聞き取れることを目指します。聞いただけではうまく再現できない発音も、丁寧な説明により正しい発音の仕方を理解できます。
子音・母音合わせて26のレッスンがあり、特に母音は口の開け方や声の出し方も含め、分かりやすく発音の仕方が解説されています。
発音のレッスン以外にも、さらにリスニング力を伸ばすための具体的な学習法(音声変化や英文法、読解など)についても詳しく書かれているため、持っておくと今後の英語学習のステップアップの道しるべになるでしょう。
英語の母音と子音に関するFAQ
次に、英語の子音と母音に関してのFAQです。
- 英語の発音が難しい...
- 発音の違いが聞き取れない...
- 母音と子音の発音がわかれば英語を聞き取れる?
英語の発音が難しい...
英語の発音は、日本語とは違う口の筋肉を使います。繰り返しの練習を通して、体に口の形や舌の位置を覚えさせましょう。筋トレのような気持ちで取り組んでみると良いかもしれません。一日だけでは筋肉がつかないように、日々の発音練習が不可欠です。
また、自己流の発音に戻らないよう、定期的にお手本の音声を聞いたり、動画で口の開け方を見たりすると良いでしょう。
練習の際には、鏡を見ながら口や舌の動かし方を調節すると、よりお手本に近い発音に近づきます。
発音の違いが聞き取れない...
日本人が苦手とするL R、B Vなどは、自分で発音する時にも、聞き取る時にも苦戦しますよね。大切なのは繰り返し聞き、自分の頭の中にその発音をインストールすることです。「自分で発音できる音は聞き取れる」というのが定説でもありますので、お手本をよく聞き、何度も発音練習をすることが大切です。
近道しようとせず、地道にコツコツと積み上げていくうちに聞き取れるようになりますよ。
母音と子音の発音がわかれば英語を聞き取れる?
英語の母音・子音の正しい発音を理解し、自分でも再現できると、英語を聞いたときによりクリアに聞こえるようになることは確かです。
しかし、リスニングに関してはただ聞き取る「音声知覚」の力だけでなく、聞いて意味を理解する力も必要です。そのため、会話練習や音読などで、語彙力の強化も並行して行いましょう。
母音と子音を理解することで英語発音が変わる:まとめ
英語の母音、子音にはさまざまな種類があり、さらに発音の違いやフォニックス、発音記号、音声変化と聞き慣れない言葉が多く出てきて初心者の方は戸惑ってしまうかもしれません。しかし、どれも英語スキルを上げるには欠かせない要素です。まずは基礎的なフォニックスの習得を目指し、一つ一つクリアしていきましょう。
言葉や文字で読んで頭だけで理解しようとすると複雑に感じられるかもしれませんが、実際に口や耳、目を使って体得することが上達へのカギとなります。自分で発音できるようになった音は、脳がその音を認識することとなり、聞いても理解できるようになります。英語らしい発音を習得することで、より伝わりやすい英語になり、スピーキング・リスニング双方にメリットがあります。
AI英会話スピークバディは、各ユーザーのレベルにピッタリ合った学習内容をAIが作成するだけでなく、苦手な発音やイントネーションを自動で分析し、特別レッスンとして提供します。また、英語で話していて詰まりやすい箇所や、忘れやすい学習内容もAIが把握するため、効率よく復習できるのもポイントです。
多彩な場面での英会話レッスン、学習内容を実践できるAIとのフリートークにより、リアルな英会話スキルが身につきます。無料体験ではすべての機能を使えますので、この機会にお試ししてみてはいかがでしょうか。
執筆者=アソミ