エグゼクティブコーチ、発音矯正、交渉術、日本学の専門家。BBT大学経営学部グローバル経営学科准教授
竹村 和浩
瞬間英作文は優れた学習法です。特にスピーキングを伸ばすのに有効です。
瞬間英作文は日本語の文をみたり、聞いたりしたら、すぐに(瞬間)に英語に直して発話する、と言うものですが、基本は例文の丸暗記といって差し支えないと思います。しかも瞬時に口に出せる点がその特徴です。
瞬間英作文が優れている点は、英作文のみならず、英会話のトレーニングにも効果があるからです。
英会話をマスターする場合、特に国内で英会話をマスターする場合、最も効果的な学習法は「音読」だと言われており、実際そうです。
ただし、「音読」はただ闇雲に声に出して読めばいい、というものではなく、主に以下のステップを踏む必要があります。
・英作文(例文)の丸暗記と音読のステップ:
英文を「口が覚えるまで」繰り返し音読する
英文が実際に使われている「場面をイメージ」しながら繰り返し音読する
英文をまるで「日本語で言っているか」のように「感情とリンク」して繰り返し音読する
上記ステップを踏んで、いわば、例文の英文が自分のセリフになるまで、繰り返し音読すれば、たとえ国内のみであったとしても英会話をマスターすることが可能です。
さらに言えば、瞬間英作文は、英作の基礎力である文法の知識を身につけるためにも有効です。
英文法の学習は英会話でも非常に重要な要素ですが、こと英作文においても必須の学習ノレッジであると言えます。
ただ、英文法はその成り立ちが日本語と余りに異なるため、英語が好きな人も苦手だったりします。
そのため、以下の学習法があります。
1。演繹型(文法書を最初から読む)
2。帰納型(例文暗記でパターンを掴む)
3。重曹型(複数の文法書を重ねて読む)
この場合、2。の「帰納型:例文暗記でパターンを掴む)と言うのが、瞬間英作文のトレーニングに相当します。
例文を出来るだけたくさん(もちろん正確な英文を)覚え、瞬時に口から出せるようにすることで、そこから正しい英文の感覚と文法の一定のパターンを習得する方法です。
このように、上記のような様々な理由から、「瞬間英作文」は有効な学習法であると言えます。
*一点、もしより英会話で役に立てたいとした場合、音読の前に「発音」をきちんと整えてから「瞬間英作文」に望まれることをお勧めします。せっかく覚えても実際のネイティブに通じないと辛いですので。
竹村 和浩
英語での言語交換には「ディベート」がお勧めです!
debate「ディベート」はご存知のように、ある「論題」「テーマ」に対して、「肯定(賛成)」「否定(反対)」の立場をそれぞれ取り、1. 立論 2. 質疑応答 3. 反駁 4. 反駁、という4段階で議論する知的格闘技と呼ばれるものです。
毎回テーマを決めて、ちなみにどんなテーマでもOKです。
例えば、「あなたはうどん派それともラーメン派?」でもいいのです。
身近なテーマを設定して、それぞれ、私は「うどん派」「ラーメン派」と立場を決めて、例えば、言語交換ですから、自分は英語で、相手は日本語で主張し、議論すると
良いと思います。
これにより、時間配分も平等に日本語、英語で分配できますし、ディベートの1〜4はだいたい、3〜4分の時間制限がありますからお互いにタイムキーパーになって、時間内に自分の主張や、反駁(反論)を計ると良いでしょう。
これにより、言語交換の時間を有意義に使えると思います。
竹村 和浩
私自身は語学留学の経験はありませんが、今こうして英語を教える仕事を企業、大学でしています。
これまで生徒さんで何人か語学留学、現地の語学学校に通った方がいらっしゃいましたが、語学留学することで英語を身につけようと言う目的の場合、余りよい成果を得たれていない、というのが私の印象です。(そうでない方もきっといらっしゃるかもしれませんのであくまでも私見です)
というのは、英語力、特に英会話力を身につけたい、と思った場合、確かに英語が話させれている現地(アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダなど)に行く方が日本にいるよりも話す機会と聞く環境は手に入りますが、先ず英語が話せるようになるためには、なんと言っても単語、語彙力、イディオムの力が大きくものを言います。これは日本にいても身につけられるものであり、むしろ留学前に徹底的に身につけておかないと覚えていないものは口からは出てこない、と言うことに結局なってしまうからです。また英会話ができるというのは英語の文章を正確に作れなければいけない、と言うことですから、そのためには覚えた単語の組み合わせ方、つまりは「英文法」の知識がしっかりしていなければならない、と言うことになります。さらに言えば、英会話をしようとして覚えた英文を口から出しても、「Huh?」と聞き返されて何度言っても通じない、と言うことも日本人の場合しばしばです。つまりは、日本語と全く異なる発声と発音で発話される英語の「正しい発音」が身についていないとせっかく現地に行ったとしても、言いたいことを言うための「単語」を知らない、正確に英文を組み立てるための「英文法」を知らない、話しても「発音」が悪いために通じない、と言うことが生じがちです。
私の生徒さんで語学留学した方は、その通じない辛さから、現地の同じように留学している日本人と親しくなりほとんど日本語だけで話をしていて、せっかくの機会を活かさなかった事例でした。すべての方がそうではないと思いますが、私の知っている範囲ではそうでした。
ですので、このネットの発達した今、語学力の基本は、NHKのラジオ英会話の講師を20年以上勤めた杉田敏先生も述べておられるように、語学の基本は語彙を増やし、文法を理解し、正しい発音を身に付けること、ですから、これを日本で最大限に高め、それが使えるかどうかは、オンライン英会話で「他流試合」として試し、そこでできなかったことをさらに、語彙・文法・発音、の3分野に分けて徹底的にトレーニングすることで日本にいながらにして基本的な英会話力は身につけることが実際可能です。
むしろ、現地に行くのであれば国内で上記トレーニングを自学自習して最大限に高めたのち(少なくとも英検準1級・1級レベル)その英語力を使って現地の大学や大学院で、「英語を使って学ぶ」ことを目標とされることをお勧めいたします。
竹村 和浩
英語が通じない場合、日本人の場合、3つの原因が考えられます。
1. 音素(子音・母音)の発音
2. アクセント(の位置)
3. 音節(の数)
1. 音素(子音・母音)の発音
英語の音は、すべて50の音素(子音27個・母音23個)で成り立っています。
通じない場合は、単語のいずれかの子音、母音あるいはその両方の発音が正確でな
いケースがほとんどです。特に日本人の場合には「子音」の発音が正確でない場合
が多くみられます。
➡︎対処法:
市販の発音の本やYouTubeなどである程度は学べますが、こと発音に関しては、自学自習が難しい分野(自分の発音が正しいかどうか自分では判断できない)ですので、出来れば発音矯正士のような発音矯正の講師から直接学ばれることをオススメします。一旦、英語の音を「どこで」「どのように」学ぶのかを身体の感覚で覚えればあとはリスニングをすることでご自身の発音を調整できるようになります。多いようで50音ですので、一度は必ず発音トレーニングなどを覚えられることをお勧めいたします。
2. アクセント(の位置)
英語のアクセントは、日本語の「高低アクセント」と違って、「息」の「強弱アクセント」です。したがって、英語のアクセント記号が付いている部分(音節)はそこで他の音節より強く「息」を吐く必要があります。そしてネイティブスピーカーはそのアクセントの場所が間違っていると何度言っても通じない、ということが発生します。
➡︎対処法:
常にアクセントを正確に、かつアクセントのある音節を日本語の様に「高低で上げる」のではなく「息を強く吐いて」発音すると通じるようになります。
3. 音節(の数)
英語の音の区切りを「音節」といいます。
そして、この「音節」は、母音の数で決まっています。
ですので、日本語英語、いわゆる「カタカナ英語」の場合、常に母音を伴って日本語が発音される関係から、英語よりも音節の数を多くして発音しがちです。
例えば、streetは、母音の数は、真ん中の[ i : ] の長母音一つですので、音節の数は一つ、「1音節」になります。ところがこれを日本人が発音すると su to ri i to のように、4つまたは5つの音節で発音してしまいがちです。そうするとネイティブは何を言っているかわからない、ということになります。
➡︎対処法:
余計な母音を入れないように息で一気に発音する。
*そのためには1の「発音」を息で整えるトレーニングを受けることが一見遠回りのようで一番の近道となります。
*それと間違って聞き返された際に、小さな声になってしまうと余計通じなくなりますから、間違っていても大声で発音するとアクセントの位置が間違っていなければ、通じる場合もありますので、臆せず堂々と英語を話すようにすると良いでしょう。
竹村 和浩
リピーティングは、効果的ですが、かなり高度な音のトレーニングです。
そのため、音の基本である「発音」が整っていないといきなり聞いて後について発音するのは難しいと思います。
「発音」の基礎は、一つ一つの「子音」と「母音」、いわゆる「発音記号」レベルの「音素」を指していいます。
英語の文章も単語も、これらの「子音」27個、「母音」23個の50音の組み合わせで成り立っていますから、出来れば「音素=発音記号」レベルの音を発音トレーニングや発音矯正で整えてから、リピーティングをされることをお勧めします。
また発音の基礎なしで練習する場合には、「息」の吐き具合を「体」とくに「喉」で感じながら、およそのリズムや息の流れの感覚を真似ると良いと思います。
竹村 和浩
鋼の錬金術師を英語で観たり読んだりするのは良いことだと思います。
英語学習はモチベーションがないと続かず、いつまでも身につかないことがしばしばです。その点、ストーリーや一定のセリフもある程度理解している自分の好きな映画や小説、漫画を通じて英語を学習すると継続しまた楽しんで学べると思います。
学習の仕方としては、先ず、英語でそのまま動画・映画で観てみる、聞き取れなかったところを場面が同じであれば、原作漫画を参照したり、或いは、最近の動画サービスでは、英語の字幕もあるとおもいますので、英語字幕で確認してみるのも良いと思います。読むことから始めても、観ることから始めても、同時であっても楽しめるやり方で活用すると良いでしょう。
ただ、ビジネス英語を学びたい、ということだと、漫画のストーリーや場面によってはビジネス英語的な表現もあるかもしれませんが、基本、ビジネス英語は、ビジネスの公式な場で使う英語ですので、先ずは、E-メールの書き方などの基本から別途書籍などで学ばれることをオススメします。
ビジネス英語は一見難しそうに思えますが、実は一定のパターンというか「型」があります。それをメールの文章などで「型」を学習することで、その「型」をそのまま会話でも活かすことができます。
ビジネス英語は英語でも丁寧な表現が好まれる点で、日本人のメンタリティーに合っており、学び易いと思います。
竹村 和浩
トイストーリーは、確かに子供向けではありますが、一般の日本人にはリスニングの速度は速めのため、英語学習の方法としては、「英語字幕」を使うと良いでしょう。
また、表現もややカジュアルな表現が多いので、いくつかの表現は使う場面によっては修正する必要があるかもしれません。ただし、会話の表現のバリエーションを増やすうえでは十分参考になると思います。
もし英検2級レベルであれば、ディスニーのミュージカル、ミュージカル系は新しい古いに関わらす、聞き取りやすく、かつ表現も丁寧な表現が多いと思います。
最初は、字幕なしで視聴して、次に「英語字幕」をつけて学習、最後にまた字幕なしで視聴することで、表現の学習、および自然な話し方を学ぶことが出来ると思います。
竹村 和浩
雑談は、一見簡単に思えて、実は「英会話」の分野では、最も難しい分野だと言われています。
むしろ、ビジネス英会話、仕事で使う英会話の方が身につけやすく、また会話もスムーズに運ぶと言われています。
それは、ビジネスでの英会話は、互いに話す内容が共通していて、目的も明確だからです。その点、雑談での英会話は、話題に制限がないために、キリがなく、自分が知らない話題になると単語を知らなかったり興味も沸かないために、話が途切れたりします。
ですので、雑談を英語で盛り上げるための一つの処方箋としては、講師に対して質問をし、講師が興味がある話題に持っていくのが良いと思います。時間的には自分が話す時間が短くはなりますが、相手の興味に合わせて相手の話し方や、表現をインプットしつつ、次第に自分の話題に持っていくようにすれば、楽しく雑談を続けることができると思います。
質問で相手の興味のある話題に持っていき、それに自分も興味を示す、それにより盛り上がる英会話ができるはずです。
是非、「質問を準備して」一度試してみてください。
竹村 和浩
時間がない中で、オンライン英会話初心者が英語力を上げるには「例文暗記」がオススメです!
なぜ、「例文暗記」か、と言えば、オンライン英会話はある意味、スポーツで言えば、「試合」に相当します。
そうすると、試合に向かう前に、一つでも2つでも、ご自身が上達したい分野、例えば、旅行英会話などの表現を「音読」しながら覚えて臨むと、実際に使えるようになっていくと思います。
また、オンライン英会話でもし講師を指定して同じ講師から学べるのであれば、話題を予め指定し、その話題に応じた英会話表現を事前に少しでも覚えて臨むと実際に使えた、という実感が伴い、モチベーションをあげていけると思います。
時間がない中だと、事前の「例文暗記」は難しいかもしれませんが、それでも以下の手順で一文一文、自分の中にインストールすると良いと思います。
・例文の丸暗記
英文を「口が覚えるまで」繰り返し音読する
英文が実際に使われている「場面をイメージ」しながら繰り返し音読する
英文をまるで「日本語で言っているか」のように「感情とリンク」して繰り返し音読する
是非、試してみてください!
竹村 和浩
オンライン英会話で上達しない理由は、『活用の仕方』を変えることにあります。
実は、はっきり申し上げると、(これはこれでモチベーションが下がってしまうかも知れませんが。。)英会話を上達させるために、「英会話」を習うのは「効果的」ではないのです。
「英会話」はある意味、スポーツと同じだと考えてください。
そして、「英会話」はスポーツで言えば、「試合」にあたります。
スポーツ(テニス、ゴルフ、野球、etc,)で「試合」ばかりしていれば、上達するでしょうか?やはり、試合に臨む前の「練習」が必要です。
ですので、オンライン英会話も、いわば、「試合」だと考えて、その「試合」に臨む前に、基礎練習として、会話表現を「音読」して覚えたり、表現力を増すために「単語・イディオム」を覚えたり、さらには、より詳しく英語で「説明」や「質問」ができるように、「文法」も覚えたりすると、オンライン英会話という英語の「試合」で会話のキャチボールがよりスムーズかつ高度なレベルで出来るようになると思います。
そのためには、例えば、「英検」などを活用すると、「語彙」「文法」「発音」など、英語学習の最も大事な要素をバランスよく伸ばすことができると思います。
英検を指標として、語彙、文法、発音(音声)の力を自主練しつつ、その成果を、「オンライン英会話」で試すようにすると、毎回ご自身の力の向上を感じられると思います。
是非、試してみてください!
エグゼクティブコーチ、発音矯正、交渉術、日本学の専門家。BBT大学経営学部グローバル経営学科准教授
竹村 和浩
瞬間英作文は優れた学習法です。特にスピーキングを伸ばすのに有効です。
瞬間英作文は日本語の文をみたり、聞いたりしたら、すぐに(瞬間)に英語に直して発話する、と言うものですが、基本は例文の丸暗記といって差し支えないと思います。しかも瞬時に口に出せる点がその特徴です。
瞬間英作文が優れている点は、英作文のみならず、英会話のトレーニングにも効果があるからです。
英会話をマスターする場合、特に国内で英会話をマスターする場合、最も効果的な学習法は「音読」だと言われており、実際そうです。
ただし、「音読」はただ闇雲に声に出して読めばいい、というものではなく、主に以下のステップを踏む必要があります。
・英作文(例文)の丸暗記と音読のステップ:
英文を「口が覚えるまで」繰り返し音読する
英文が実際に使われている「場面をイメージ」しながら繰り返し音読する
英文をまるで「日本語で言っているか」のように「感情とリンク」して繰り返し音読する
上記ステップを踏んで、いわば、例文の英文が自分のセリフになるまで、繰り返し音読すれば、たとえ国内のみであったとしても英会話をマスターすることが可能です。
さらに言えば、瞬間英作文は、英作の基礎力である文法の知識を身につけるためにも有効です。
英文法の学習は英会話でも非常に重要な要素ですが、こと英作文においても必須の学習ノレッジであると言えます。
ただ、英文法はその成り立ちが日本語と余りに異なるため、英語が好きな人も苦手だったりします。
そのため、以下の学習法があります。
1。演繹型(文法書を最初から読む)
2。帰納型(例文暗記でパターンを掴む)
3。重曹型(複数の文法書を重ねて読む)
この場合、2。の「帰納型:例文暗記でパターンを掴む)と言うのが、瞬間英作文のトレーニングに相当します。
例文を出来るだけたくさん(もちろん正確な英文を)覚え、瞬時に口から出せるようにすることで、そこから正しい英文の感覚と文法の一定のパターンを習得する方法です。
このように、上記のような様々な理由から、「瞬間英作文」は有効な学習法であると言えます。
*一点、もしより英会話で役に立てたいとした場合、音読の前に「発音」をきちんと整えてから「瞬間英作文」に望まれることをお勧めします。せっかく覚えても実際のネイティブに通じないと辛いですので。
竹村 和浩
英語での言語交換には「ディベート」がお勧めです!
debate「ディベート」はご存知のように、ある「論題」「テーマ」に対して、「肯定(賛成)」「否定(反対)」の立場をそれぞれ取り、1. 立論 2. 質疑応答 3. 反駁 4. 反駁、という4段階で議論する知的格闘技と呼ばれるものです。
毎回テーマを決めて、ちなみにどんなテーマでもOKです。
例えば、「あなたはうどん派それともラーメン派?」でもいいのです。
身近なテーマを設定して、それぞれ、私は「うどん派」「ラーメン派」と立場を決めて、例えば、言語交換ですから、自分は英語で、相手は日本語で主張し、議論すると
良いと思います。
これにより、時間配分も平等に日本語、英語で分配できますし、ディベートの1〜4はだいたい、3〜4分の時間制限がありますからお互いにタイムキーパーになって、時間内に自分の主張や、反駁(反論)を計ると良いでしょう。
これにより、言語交換の時間を有意義に使えると思います。
竹村 和浩
私自身は語学留学の経験はありませんが、今こうして英語を教える仕事を企業、大学でしています。
これまで生徒さんで何人か語学留学、現地の語学学校に通った方がいらっしゃいましたが、語学留学することで英語を身につけようと言う目的の場合、余りよい成果を得たれていない、というのが私の印象です。(そうでない方もきっといらっしゃるかもしれませんのであくまでも私見です)
というのは、英語力、特に英会話力を身につけたい、と思った場合、確かに英語が話させれている現地(アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダなど)に行く方が日本にいるよりも話す機会と聞く環境は手に入りますが、先ず英語が話せるようになるためには、なんと言っても単語、語彙力、イディオムの力が大きくものを言います。これは日本にいても身につけられるものであり、むしろ留学前に徹底的に身につけておかないと覚えていないものは口からは出てこない、と言うことに結局なってしまうからです。また英会話ができるというのは英語の文章を正確に作れなければいけない、と言うことですから、そのためには覚えた単語の組み合わせ方、つまりは「英文法」の知識がしっかりしていなければならない、と言うことになります。さらに言えば、英会話をしようとして覚えた英文を口から出しても、「Huh?」と聞き返されて何度言っても通じない、と言うことも日本人の場合しばしばです。つまりは、日本語と全く異なる発声と発音で発話される英語の「正しい発音」が身についていないとせっかく現地に行ったとしても、言いたいことを言うための「単語」を知らない、正確に英文を組み立てるための「英文法」を知らない、話しても「発音」が悪いために通じない、と言うことが生じがちです。
私の生徒さんで語学留学した方は、その通じない辛さから、現地の同じように留学している日本人と親しくなりほとんど日本語だけで話をしていて、せっかくの機会を活かさなかった事例でした。すべての方がそうではないと思いますが、私の知っている範囲ではそうでした。
ですので、このネットの発達した今、語学力の基本は、NHKのラジオ英会話の講師を20年以上勤めた杉田敏先生も述べておられるように、語学の基本は語彙を増やし、文法を理解し、正しい発音を身に付けること、ですから、これを日本で最大限に高め、それが使えるかどうかは、オンライン英会話で「他流試合」として試し、そこでできなかったことをさらに、語彙・文法・発音、の3分野に分けて徹底的にトレーニングすることで日本にいながらにして基本的な英会話力は身につけることが実際可能です。
むしろ、現地に行くのであれば国内で上記トレーニングを自学自習して最大限に高めたのち(少なくとも英検準1級・1級レベル)その英語力を使って現地の大学や大学院で、「英語を使って学ぶ」ことを目標とされることをお勧めいたします。
竹村 和浩
英語が通じない場合、日本人の場合、3つの原因が考えられます。
1. 音素(子音・母音)の発音
2. アクセント(の位置)
3. 音節(の数)
1. 音素(子音・母音)の発音
英語の音は、すべて50の音素(子音27個・母音23個)で成り立っています。
通じない場合は、単語のいずれかの子音、母音あるいはその両方の発音が正確でな
いケースがほとんどです。特に日本人の場合には「子音」の発音が正確でない場合
が多くみられます。
➡︎対処法:
市販の発音の本やYouTubeなどである程度は学べますが、こと発音に関しては、自学自習が難しい分野(自分の発音が正しいかどうか自分では判断できない)ですので、出来れば発音矯正士のような発音矯正の講師から直接学ばれることをオススメします。一旦、英語の音を「どこで」「どのように」学ぶのかを身体の感覚で覚えればあとはリスニングをすることでご自身の発音を調整できるようになります。多いようで50音ですので、一度は必ず発音トレーニングなどを覚えられることをお勧めいたします。
2. アクセント(の位置)
英語のアクセントは、日本語の「高低アクセント」と違って、「息」の「強弱アクセント」です。したがって、英語のアクセント記号が付いている部分(音節)はそこで他の音節より強く「息」を吐く必要があります。そしてネイティブスピーカーはそのアクセントの場所が間違っていると何度言っても通じない、ということが発生します。
➡︎対処法:
常にアクセントを正確に、かつアクセントのある音節を日本語の様に「高低で上げる」のではなく「息を強く吐いて」発音すると通じるようになります。
3. 音節(の数)
英語の音の区切りを「音節」といいます。
そして、この「音節」は、母音の数で決まっています。
ですので、日本語英語、いわゆる「カタカナ英語」の場合、常に母音を伴って日本語が発音される関係から、英語よりも音節の数を多くして発音しがちです。
例えば、streetは、母音の数は、真ん中の[ i : ] の長母音一つですので、音節の数は一つ、「1音節」になります。ところがこれを日本人が発音すると su to ri i to のように、4つまたは5つの音節で発音してしまいがちです。そうするとネイティブは何を言っているかわからない、ということになります。
➡︎対処法:
余計な母音を入れないように息で一気に発音する。
*そのためには1の「発音」を息で整えるトレーニングを受けることが一見遠回りのようで一番の近道となります。
*それと間違って聞き返された際に、小さな声になってしまうと余計通じなくなりますから、間違っていても大声で発音するとアクセントの位置が間違っていなければ、通じる場合もありますので、臆せず堂々と英語を話すようにすると良いでしょう。
竹村 和浩
リピーティングは、効果的ですが、かなり高度な音のトレーニングです。
そのため、音の基本である「発音」が整っていないといきなり聞いて後について発音するのは難しいと思います。
「発音」の基礎は、一つ一つの「子音」と「母音」、いわゆる「発音記号」レベルの「音素」を指していいます。
英語の文章も単語も、これらの「子音」27個、「母音」23個の50音の組み合わせで成り立っていますから、出来れば「音素=発音記号」レベルの音を発音トレーニングや発音矯正で整えてから、リピーティングをされることをお勧めします。
また発音の基礎なしで練習する場合には、「息」の吐き具合を「体」とくに「喉」で感じながら、およそのリズムや息の流れの感覚を真似ると良いと思います。
竹村 和浩
鋼の錬金術師を英語で観たり読んだりするのは良いことだと思います。
英語学習はモチベーションがないと続かず、いつまでも身につかないことがしばしばです。その点、ストーリーや一定のセリフもある程度理解している自分の好きな映画や小説、漫画を通じて英語を学習すると継続しまた楽しんで学べると思います。
学習の仕方としては、先ず、英語でそのまま動画・映画で観てみる、聞き取れなかったところを場面が同じであれば、原作漫画を参照したり、或いは、最近の動画サービスでは、英語の字幕もあるとおもいますので、英語字幕で確認してみるのも良いと思います。読むことから始めても、観ることから始めても、同時であっても楽しめるやり方で活用すると良いでしょう。
ただ、ビジネス英語を学びたい、ということだと、漫画のストーリーや場面によってはビジネス英語的な表現もあるかもしれませんが、基本、ビジネス英語は、ビジネスの公式な場で使う英語ですので、先ずは、E-メールの書き方などの基本から別途書籍などで学ばれることをオススメします。
ビジネス英語は一見難しそうに思えますが、実は一定のパターンというか「型」があります。それをメールの文章などで「型」を学習することで、その「型」をそのまま会話でも活かすことができます。
ビジネス英語は英語でも丁寧な表現が好まれる点で、日本人のメンタリティーに合っており、学び易いと思います。
竹村 和浩
トイストーリーは、確かに子供向けではありますが、一般の日本人にはリスニングの速度は速めのため、英語学習の方法としては、「英語字幕」を使うと良いでしょう。
また、表現もややカジュアルな表現が多いので、いくつかの表現は使う場面によっては修正する必要があるかもしれません。ただし、会話の表現のバリエーションを増やすうえでは十分参考になると思います。
もし英検2級レベルであれば、ディスニーのミュージカル、ミュージカル系は新しい古いに関わらす、聞き取りやすく、かつ表現も丁寧な表現が多いと思います。
最初は、字幕なしで視聴して、次に「英語字幕」をつけて学習、最後にまた字幕なしで視聴することで、表現の学習、および自然な話し方を学ぶことが出来ると思います。
竹村 和浩
雑談は、一見簡単に思えて、実は「英会話」の分野では、最も難しい分野だと言われています。
むしろ、ビジネス英会話、仕事で使う英会話の方が身につけやすく、また会話もスムーズに運ぶと言われています。
それは、ビジネスでの英会話は、互いに話す内容が共通していて、目的も明確だからです。その点、雑談での英会話は、話題に制限がないために、キリがなく、自分が知らない話題になると単語を知らなかったり興味も沸かないために、話が途切れたりします。
ですので、雑談を英語で盛り上げるための一つの処方箋としては、講師に対して質問をし、講師が興味がある話題に持っていくのが良いと思います。時間的には自分が話す時間が短くはなりますが、相手の興味に合わせて相手の話し方や、表現をインプットしつつ、次第に自分の話題に持っていくようにすれば、楽しく雑談を続けることができると思います。
質問で相手の興味のある話題に持っていき、それに自分も興味を示す、それにより盛り上がる英会話ができるはずです。
是非、「質問を準備して」一度試してみてください。
竹村 和浩
時間がない中で、オンライン英会話初心者が英語力を上げるには「例文暗記」がオススメです!
なぜ、「例文暗記」か、と言えば、オンライン英会話はある意味、スポーツで言えば、「試合」に相当します。
そうすると、試合に向かう前に、一つでも2つでも、ご自身が上達したい分野、例えば、旅行英会話などの表現を「音読」しながら覚えて臨むと、実際に使えるようになっていくと思います。
また、オンライン英会話でもし講師を指定して同じ講師から学べるのであれば、話題を予め指定し、その話題に応じた英会話表現を事前に少しでも覚えて臨むと実際に使えた、という実感が伴い、モチベーションをあげていけると思います。
時間がない中だと、事前の「例文暗記」は難しいかもしれませんが、それでも以下の手順で一文一文、自分の中にインストールすると良いと思います。
・例文の丸暗記
英文を「口が覚えるまで」繰り返し音読する
英文が実際に使われている「場面をイメージ」しながら繰り返し音読する
英文をまるで「日本語で言っているか」のように「感情とリンク」して繰り返し音読する
是非、試してみてください!
竹村 和浩
オンライン英会話で上達しない理由は、『活用の仕方』を変えることにあります。
実は、はっきり申し上げると、(これはこれでモチベーションが下がってしまうかも知れませんが。。)英会話を上達させるために、「英会話」を習うのは「効果的」ではないのです。
「英会話」はある意味、スポーツと同じだと考えてください。
そして、「英会話」はスポーツで言えば、「試合」にあたります。
スポーツ(テニス、ゴルフ、野球、etc,)で「試合」ばかりしていれば、上達するでしょうか?やはり、試合に臨む前の「練習」が必要です。
ですので、オンライン英会話も、いわば、「試合」だと考えて、その「試合」に臨む前に、基礎練習として、会話表現を「音読」して覚えたり、表現力を増すために「単語・イディオム」を覚えたり、さらには、より詳しく英語で「説明」や「質問」ができるように、「文法」も覚えたりすると、オンライン英会話という英語の「試合」で会話のキャチボールがよりスムーズかつ高度なレベルで出来るようになると思います。
そのためには、例えば、「英検」などを活用すると、「語彙」「文法」「発音」など、英語学習の最も大事な要素をバランスよく伸ばすことができると思います。
英検を指標として、語彙、文法、発音(音声)の力を自主練しつつ、その成果を、「オンライン英会話」で試すようにすると、毎回ご自身の力の向上を感じられると思います。
是非、試してみてください!