シャドーイングとオーバーラッピングの違い|学習法・効果・注意点



英語学習のプロの意見 : 4

英語の学習方法として高い効果があるとされている「シャドーイング」。そしてよく引き合いに出される学習法に「オーバーラッピング」があります。
これらの学習法に興味はあるものの、両者の違いや実際の練習方法についてはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、シャドーイングとオーバーラッピングがそれぞれどんなものか解説し、両者の違い・期待できる効果・実際のやり方・注意点を紹介します。
シャドーイングやオーバーラッピングを実践するにあたっておすすめの教材も挙げるので、シャドーイングとオーバーラッピングに興味のある方はぜひ参考にしてください。
この記事に登場する英語学習のプロ

Naoki
海外経験なしで30代後半から英語をやり直し、TOEIC®︎980点、英検®︎1級を取得。外資系企業勤務経験あり。現在は英語講師、英語コーチ、英日翻訳者として活動中。ほぼ独学で英語を学習したため、様々な英語学習法に精通。得意分野は大学受験英語、TOEIC®︎、英検®︎、ビジネス英語等。「正しいやり方で学習を継続すれば、英語はできる」をモットーに現在も効果的な英語学習法を日々研究中。

Hirokoコーチ
大学卒業後、ファッションデザイナー、ダンス講師として勤務。専門学校、大学、企業で英語指導をした経験があり、オンラインサービスのパーソナルコーチとしても活躍。今年から日本語講師としても活動を開始した他フランス語を本格的に学習中。

Keiコーチ
大学卒業後、約10年間メーカーの海外営業や購買として勤務。ヨーロッパやアメリカでの取引先開拓や子会社設立等の業務経験もあり。現在は英語コーチとして、活きた英語を楽しく学ぶサポートをしている。

Shin
TOEIC®︎985、英検®︎1級、TOEFL®︎108。純日本人ながら、大人になってからの日本における自学自習で英語力を磨く。その後、大学受験予備校講師、英検®︎講師、TOEIC®︎講師、TOEFL®︎講師等、英語に関するあらゆる試験を指導する講師職に就く。
シャドーイングとオーバーラッピングの違い
この章では、シャドーイングとオーバーラッピングがどのようなものなのかそれぞれ紹介し、両者の違いについて解説します。
シャドーイングとは
シャドーイングは、お手本となる英語音声がスタートするより少し遅れて、同じ内容を声に出して追いかけていくトレーニングのことです。
お手本の音声をシャドー(影)のように追いかけていくため、そう呼ばれています。
シャドーイングでは、テキストを見ずに、あくまで耳から聞こえてくる音声を記憶しながら内容を繰り返します。
そのため、リスニング力とスピーキング力の向上が期待できる半面、初心者にはハードルの高いトレーニングといえます。
オーバーラッピングとは
オーバーラッピングとは、お手本となる英語音声のスクリプト(書き下し文)を読みながら、流れる英語の音声と同時に発声を行うトレーニングです。
お手本の英語音声に自身の発声をOverlap(重ね合わせる)することからそう呼ばれています。
シャドーイングと違い、お手本と「同時に」発声を始めるのがオーバーラッピングの特徴です。
また、オーバーラッピングでは、スクリプトを手元に置き、目で英文を確認しながら発声します。
そのため、ひたすら耳からの情報を頼りに音声を追うシャドーイングよりも難易度が低いというメリットがあります。
シャドーイングと同様、リスニング力とスピーキング力を同時にアップさせることができるトレーニング方法です。
シャドーイングとオーバーラッピングの違い
シャドーイングとオーバーラッピングの違いは2点あります。
- 発声のタイミング
- スクリプトの有無
シャドーイングとオーバーラッピングの1つ目の違いは、発声のタイミングです。
シャドーイングでは英語の音声を聞きながら、少し遅れて音声を追いかけるように発声するのに対し、オーバーラッピングでは音声と同時に発声します。
2つ目の違いは、スクリプトの有無です。シャドーイングでは何も読まずに、英語音声を追いかけて発声するのに対し、オーバーラッピングではスクリプトを見ながら発声します。
何も見ずに音声だけを頼りに発声するシャドーイングは難易度が高く、中〜上級者向けの学習方法といえます。
それに対し、スクリプトを確認しながら発生できるオーバーラッピングは、初心者にもとっつきやすい学習法といえます。
その他のよく似た学習法
シャドーイング・オーバーラッピングと一緒によく耳にするのが、以下の3つの学習法です。
- 音読
- リピーティング
- ディクテーション
これらの学習法についても、シャドーイング・オーバーラッピングとの違いがあいまいになっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、シャドーイング・オーバーラッピングと関連するこれらの学習法について簡単に解説します。
音読
音読は、お手本となる音声を聞き通してから、スクリプトを声に出して読む学習法です。
シャドーイングやオーバーラッピングより難易度が低く、初心者の方でも簡単に取り組むことができます。
なるべくお手本の音声をまねて発声することで、英語独特のリズムやイントネーションが身につき、スピーキング力やリスニング力アップの効果が期待できます。
シャドーイングやオーバーラッピングの前段階として行うことも多いトレーニングです。
リピーティング
リピーティングは、英語音声を流し、その後に英語音声を復唱する学習法です。
シャドーイングやオーバーラッピングと紛らわしいかと思いますが、リピーティングの特徴は、「短い英語音声を」「スクリプトを見ずに」「暗記して」発声するトレーニング法です。
英語音声の長さは、数単語〜2、3文など、それぞれの英語レベルに合わせて、記憶して復唱できる長さに調節して行います。
さらに、シャドーイングやオーバーラッピングと違って、英語音声を記憶して発声するので、リスニング力・スピーキング力に加えて、短期記憶を鍛えることもできるトレーニングです。
ディクテーション
ディクテーションは、聞いた英語音声に続いて内容を一語一句書きとっていくトレーニングです。
ディクテーションで英語音声を流す時は、1文ごとに区切って行うのがおすすめです。慣れてきたら2〜3文に増やしましょう。
リスニング力をアップさせることができるのはもちろんですが、自分が聞き取った内容が記録されているので、自分の弱点を分析できるのが特徴です。
自分が間違えがちなスペリングやまだ覚えていない単語フレーズ、苦手な文法事項などを洗い出すことができるので、シャドーイングやオーバーラッピングの前段階として行うことも多いです。
シャドーイングとオーバーラッピングで期待できる効果
シャドーイングやオーバーラッピングを行うと、以下のような効果が期待できます。
- リスニング力アップ
- スピーキング力アップ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リスニング力がアップする
オーバーラッピングやシャドーイングでは、お手本の音声を何度も集中して聴くことになるため、リスニング力アップの効果が期待できます。
特にシャドーイングでは、流れてくる英語音声だけを頼りに、その英語音声をできる限り完璧に再現する必要があります。
そのため、リスニングに対する高い集中力が必要になり、大幅なリスニング力向上が期待できるのです。
さらに、シャドーイングやオーバーラッピングでは、お手本の英語音声を忠実に再現して発声する必要があるため、英語独特の音声変化やリズムが身につき、英語を正しく発音できるようになります。
自分で発音できる音は同時に聞き取れるようにもなるため、そういった意味でもリスニング力アップが望めるのです。
スピーキング力がアップする
前のセクションで解説した通り、シャドーイングやオーバーラッピングでは、お手本となる英語音声を忠実に再現して発音する必要があります。
そうすると、リンキングやリダクションなど英語独特の音声変化や、リズム・イントネーションなども真似して発生することになり、英語の正しい発音が身につきます。
さらに、常にネイティブスピーカーが話すナチュラルスピードの英語音声についていく必要があるため、ネイティブ並みの速度で話すスキルが身につきます。
そして、英語の定形文やよく使われるフレーズがスムーズに口から出てくるようになるため、英語の瞬発力もアップします。
シャドーイング・オーバーラッピングは主にリスニング力アップの効果が期待できるトレーニングですが、スピーキング力アップの効果も期待できるのです。
シャドーイングとオーバーラッピングのメリット・デメリット
シャドーイングやオーバーラッピングは、正しい方法でトレーニングすると、高い効果が期待できる学習法です。
しかし、シャドーイングとオーバーラッピングには、それぞれメリットとデメリットがあります。
この章では、シャドーイングとオーバーラッピングのメリットとデメリットを見ていきます。
シャドーイングのメリット・デメリット
シャドーイングのメリットは、主に以下の4つです。
- リスニング力がアップする
- スピーキング力がアップする
- 英語のイントネーション・リズムが身につく
- 英語に対しての瞬発力が身につく
前の章で解説した通り、シャドーイングには高いリスニング力向上効果が期待できます。また、それに伴い、スピーキング力や発音スキルの向上も望めます。
しかし、シャドーイングには以下のようなデメリットもあります。
- 初心者にはハードルが高い
- 文法力と語彙力アップにはあまり効果がない
シャドーイング最大のデメリットは、その難易度の高さです。
シャドーイングはもともと同時通訳者の訓練方法から始まっていることもあり、お手本となる英語音声を完璧に発音できること・内容をほぼ完璧に理解していることが前提となります。
そのため、初心者が無理にシャドーイングに挑戦しても、効果が期待できないだけでなく、英語学習自体に挫折してしまう危険があります。

Naoki
やはり、シャドーイングは初心者には難しい学習法のようですね。
そして、シャドーイングは決まった文章を何度も聴き、話すことが前提なので、新たな語彙を覚える効果は期待できません。
文法に関する新たな学びを得ることも難しいでしょう。
オーバーラッピングのメリット・デメリット
オーバーラッピングのメリットは、シャドーイングと似ています。
- リスニングスキルがあがる
- スピーキング力がアップする
- 英語のイントネーション・リズムが身につくネイティブの速さについていけるようになる
オーバーラッピングとシャドーイングを比較すると、オーバーラッピングは、お手本の音声にぴったり重ねて発生する必要があるため、より英語のリズムやイントネーションが身につきやすく、自分の発音とお手本の発音のずれに気づきやすいという利点があります。
また、オーバーラッピングはシャドーイングに比べると初心者でも取り組みやすいというのも大きなメリットです。
その一方でオーバーラッピングは、スクリプトを見ながら発声するという性質上、リスニングに対する集中力があまり求められないので、リスニング力アップ効果はシャドーイングより弱いというデメリットがあります。
シャドーイングがおすすめな人・オーバーラッピングがおすすめな人
ここまで紹介したシャドーイングとオーバーラッピングのメリット・デメリットを踏まえて、シャドーイングがおすすめな人とオーバーラッピングがおすすめな人の例を紹介します。
シャドーイングが向いているのは、以下のような人です。
- TOEICでハイスコアをマークしているが、スピーキングが苦手
- 日常英会話は通じるが、発音にコンプレックスがある
- リスニング力をアップさせて英語ニュースを聞き取れるようになりたい
- ネイティブっぽい発音を手に入れたい
つまりシャドーイングは、基礎的な英語力はすでに保持していて、ワンランク上のリスニング力やネイティブのような発音を身につけたい方におすすめの学習法といえます。
一方で、オーバーラッピングが向いているのは、以下のような人です。
- 初心者~中級者
- 日常英会話は難しい
- 外国人との英会話は恥ずかしいが、スピーキングに慣れたい
- 正しい発音やイントネーションを身につけたい
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら英語音声を発生するので、初心者の方も取り組みやすいのが魅力です。
オーバーラッピングに慣れてきたら、シャドーイングに挑戦してみるのもおすすめです。
シャドーイングとオーバーラッピングの具体的な練習法
この章では、シャドーイングとオーバーラッピングの具体的な練習法について解説します。
基本的にはよく似ているのですが、シャドーイングの方が難易度が高いため、踏むべき段階が多くなっています。
シャドーイングの練習法
シャドーイングの練習方法を、順を追ってみていきましょう。
- お手本の英語音声を2~3回聞く
- スクリプトを精読する
- スクリプトを音読する
- スクリプトを使いながら後について発声する
- スクリプトなしでシャドーイングする(録音)
- 録音をして間違いを確認
初めてシャドーイングをする場合は、まずお手本となる音声を耳になじませることから始めます。
シャドーイングの教材は、初めて聞いても8割方聞き取れるものを選ぶので、2〜3回聴けば十分かと思います。
そして、シャドーイングには英語音声の意味を理解することが不可欠です。スクリプトをしっかり精読して、文章の意味を把握しましょう。文章を読む時は、スラッシュリーディングなどを利用して「前から読む」クセをつけるとおすすめです。
英文の意味を把握したら、次はスクリプトを実際に声に出して音読してみましょう。
音読が済んだら、次はシャドーイングの練習として、スクリプトを見ながらお手本の後について発声してみましょう。
ここまでの前準備が終わったら、本格的にシャドーイングを開始します。スクリプトを見ずに、英語音声の後について発声していきます。
最初はうまくできない方がほとんどだと思いますが、何度も何度も挑戦しましょう。
そして後で発音できたところ・出来なかったところについて振り返るために、自分の発声した音声は必ず録音しておきましょう。
もし、より鮮明に自分の弱点を洗い出したい場合は、音読の後にディクテーションを行うとよいでしょう。
オーバーラッピングの練習法
オーバーラッピングの練習では、以下のような手順を踏みます。
- お手本の音声を2~3回聞く
- スクリプトを精読する
- スクリプトを音読する
- スクリプトを読みながらオーバーラッピングする
オーバーラッピングを行う場合も、まずは英語音声を耳になじませるところから始めましょう。
英語音声を聞いたら、シャドーイングの時と同じように、スクリプトを精読して文章全体の意味を把握しましょう。
その後スクリプトを音読し、必要に応じてディクテーションをします。
そしてスクリプトを見ながらオーバーラッピングを何度も行い、英語音声にぴったり重なるまで繰り返しましょう。
発音やイントネーション、息継ぎの位置まで正確に重ね合わせるのがポイントです。
シャドーイングとオーバーラッピングの「合わせ技」もおすすめ
シャドーイングとオーバーラッピングは、それぞれ独立した学習法ではなく、むしろよく似ています。
そのため、両方を併用して行うのも効果的です。
シャドーイングの前段階としてオーバーラッピングを行う場合は、以下のような手順を踏みましょう。
- 英語音声を2~3回聴く
- 英文を精読する
- スクリプトを音読する
- オーバーラッピングをする
- シャドーイングをする
スクリプトを音読した後にディクテーションを行ってもよいです。
オーバーラッピングを完了させた時点で、英語音声を正しく発声する準備は整っているので、より効果的にシャドーイングを行うことができるでしょう。
シャドーイング・オーバーラッピングを行う際の注意点
シャドーイング・オーバーラッピングを行うには、いくつかの注意点があります。
これらの注意点を守ることで、シャドーイング・オーバーラッピングをより効果的に進めることができます。
シャドーイング・オーバーラッピングを行う際に注意したいのは、以下の3点です。
- 8割方聞き取れる教材を選ぶ
- 英語の発音ルールを理解しておく
- 自分の声を録音しておく
詳しく見ていきましょう。
8割方聞き取れる教材を選ぶ
シャドーイングやオーバーラッピングを行う際は、「初めて聞いても8割方聞き取れる教材」を選びましょう。
ほとんど理解できない英語音声を教材にしても、あまりの難しさに挫折してしまう危険が高いですし、難しい英語についていくことだけが目的となるので、学習効果も望めません。

Naoki
背伸びしてニュース教材などを選ぶより、ゆっくり流れる英語音声を選ぶのがおすすめです。
そして、楽しみながら学べるように、自分が興味・関心のあるジャンルの教材を選ぶとより効果的です。
英語の発音ルールを把握しておく
英語を正しく発音するには、英語の発音ルール(音声変化・リズム・イントネーション)について把握しておくことが欠かせません。
これらについて事前に学んでおかないと、英語音声を真似しようとしても、お手本の音声についていけない可能性があります。
音声変化などの発音ルールの重要性については、以下のQ&Aを参考にしてください。

Hirokoコーチ
正しい発音を身につけることで、「自分が発音できる音は聞くことができる」ため、リスニング力アップにつながるということですね。
こういった音声変化などの発音ルールは、シャドーイングやオーバーラッピングを繰り返すことで、自然に身についていく側面もありますが、事前に知識を得ておくことで、より効率的にトレーニングを進めることができます。
自分の声を録音しておく
シャドーイングやオーバーラッピングを続けていると、自分の発音がネイティブの発音やスピードに近くなったかのように勘違いしてしまうことがあります。
しかし、実際にはまだ細かいレベルでネイティブのようには発音できていない場合が多いです。
そのため、シャドーイングやオーバーラッピングを行う際は、自分の発声した音声を録音し、聞き返すことをおすすめします。
自分の英語音声を聞き返すことで、自分でも気づいていなかったお手本の音声とのズレが分かりますし、自分の弱点を洗い出すこともできます。
シャドーイングとオーバーラッピングにおすすめの教材3選
シャドーイングやオーバーラッピングの教材として、海外ドラマやニュース映像をピックアップするのもよいのですが、1文が長すぎたり、難易度が高すぎたりする可能性があります。
そこでおすすめなのが、もともとオーバーラッピング・シャドーイングのために設計された英語音声の利用です。
この記事でおすすめする教材は、以下の3つです。
- みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
- 究極の英語リスニング シリーズ
- シャドテン
それぞれ詳しく紹介していきます。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」は、その名の通り「音読」をメインとする教材ですが、オーバーラッピングにもシャドーイングにも使えます。
ナチュラルスピードの音声に加えて、ゆっくり流れる英語音声も収録されているので、シャドーイングに慣れていない初心者にも比較的取り組みやすい教材といえます。
リピーティングもトレーニングの一環として組み込まれており、1文1文にポーズが入っている英語音声も収録されているので、リピーティングのトレーニングを行いたい方にもおすすめです。
究極の英語リスニング シリーズ
「究極の英語リスニング」シリーズは、1〜4巻まであり、英語レベルに応じて選ぶことができます。
1巻には「基本中の基本の1000語」が扱われており、収録されている英語音声は「ゆっくり」から「ナチュラルスピード」まで3段階。
多様なナレーター、多様なテーマが盛り込まれているので、飽きずにシャドーイングやオーバーラッピングに取り組める教材です。
シャドテン
「シャドテン」はその名の通り、シャドーイングを、添削を通して正しく効果的に進めることに特化したサービスです。
英語のプロから毎日フィードバックが届くので、1人で学習を進めることに不安を感じている方でも、プロと一緒に学習を習慣化することができます。
オーバーラッピングや音読を有効活用することが前提となっているので、シャドーイングとの「合わせ技」として使うのがおすすめです。
まとめ
この記事では、シャドーイングとオーバーラッピングがどんなものか解説し、それぞれの違いについて触れました。
シャドーイングとオーバーラッピングの違いは、以下のようなものでした。
- 発声のタイミング
- スクリプトの有無
そして、シャドーイングとオーバーラッピングには、以下のような効果が期待できることを紹介しました。
- リスニング力アップ
- スピーキング力アップ
ただし、シャドーイングは難易度が高く、初心者にはとっつきにくいというデメリットがあります。
一方オーバーラッピングは、初心者にも取り組みやすいトレーニングですが、シャドーイングほどの高い学習効果は望めません。
ちなみに、シャドーイングを行っていてよくある問題が、「自分の声が邪魔になってしまう」という問題ですよね。

Keiコーチ
「自分の声が邪魔になって英語音声が聞こえない」対策として、まず「英語音声の音量を上げる」という方法が挙げられます。
また、こんなプロの意見もあります。

Shin
「片耳イヤホン」もシャドーイング初心者におすすめのテクニックのようです。
ただ、本文中でNaokiコーチが強調しているように、シャドーイングは初心者にはハードルの高いトレーニングです。
初心者の方は、無理をしてシャドーイングを進めるより、まずは音読やオーバーラッピングから始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者=なっつるん