独学で英語脳を作るためには？

Question

英語を英語のまま理解できる「英語脳」に憧れがあります。今は日本語に翻訳してしまうので、英語を話すのも読むのもとにかく時間がかかります。留学や英会話教室に行かずに、独学で英語脳になる方法はあるのでしょうか？ 独学で英語脳を作るにはどういう方法があるのか知りたい。

Shin · Accepted Answer

独学でいわゆる英語脳を作るには、大きく分けて「反復音読」と「英語のシャワー」が挙げられるでしょう。

反復音読については、最初は日本語訳の助けも借りながら時間をかけて英文を理解した後、音読しながら意味を同時進行で理解し、それを何度も繰り返すトレーニングです。私自身、高校の時の定期テスト対策として「テスト範囲の教科書の英文」を何度も音読して丸暗記していたのですが、その結果それ以外の英文も感覚的に理解、つまり英語脳で理解できるようになりました。独学なので、ご自身で理解できる教材が良いと思いますが、強いて挙げるならば適切な級の英検長文が使いやすいでしょう。

英語のシャワーについては、そのまま大量のナチュラルスピードの英語を聞き続けることです。ただのBGMになっては意味がありませんので、一部でも意味を掴もうと集中することが必要です。主に留学経験者の方が経るアプローチですが、日本にいながらでも再現はできるでしょう。私が大学受験講師をしていたとき、訳読式の授業が中心で英語脳から遠ざかっていたことがありましたが、海外ドラマを字幕無しで見ることを続けていたところ、全てを理解できないまでも英語脳が戻ってきた感覚がありました。訳読では対処しきれないスピードの英語を多く浴びることが効果的なのだと思われます。

後者はBGM化するリスクも高いので、まずは前者から取り入れてみましょう。

前川 未知雄 · Answer

こんにちは。

私からは「日本語と英語を対比して学ぶ」という

やり方をご紹介致します。

もちろん日本語を介さずに英語を英語のままで・・・

という方向性もありますが、私達が普段使うような

言葉遣いが英語だとどう表現されているのかを

知ると、英語の発想の幅が広がります。

あくまでも一例ですが、漫画、例えば「ドラえもん」などの

話の中身を既に知っているものを英語で読むと「ああ、

このセリフはこんな英語になるんだ」という感動があったりします。

多くの場合、それらは直訳と言うよりも英語独特の

表現形式になっていて、そういった気付き・感動の蓄積に

よって、英語の発想が徐々に身に着いてきます。

一般的な英語教材は、まず英語が先にあり、

それらを日本語にするとどうなるかという発想で

書かれていますが、その逆で、日本語で発信したい

内容が英語だとどうなるのか・・・という視点で

学習するということです。

少しでも参考として頂けますと幸いです。

竹村 和浩 · Answer

英語を英語として理解することを「英語脳」の定義とすると、それは、脳内に英語の「音の回路」を作ると言うことになると思います。

その英語の音の回路である「英語脳」を作るには、さまざまな方法がありますが、一番大事なのは、英語の音の最小単位である、「音素」簡単に言うと「発音記号」レベルの音をマスターすることがその第一歩となります。

日本語と英語では周波数が大きく異なりというより乖離してしまっているため、日本語のカタカナの低い周波数の音では、ネイティブにきちんと通じる音にならず、またネイティブの高い周波数の英語の音を聞き取ることも難しくなります。

そのため、実はこの音の分野は「独学」は大変難しい分野でここだけは「発音矯正」「英語音素トレーニング」をしているところでコーチしてもらう必要があります。

音素（一つ一つの子音・母音の音）の発音が正確に出来るようになったら、次は、その組み合わせである、音節（子音＋母音）の発音が出来るようになることが大切です。

なぜなら、英語の文章をネイティブは、単語ごとに区切って発音することは殆どなく、むしろすべての英文は「音節」で区切られた「音節読み」で発音されているからです。

この音節読みが正確な発音で出来るようになると、ネイティブの「リエゾン」や「リンキング」など単語と単語をまたがって発音される英語が容易に聞き取れるようになります。

そう言う状態になって初めて、独学で「音読」をすると良いと思います。

ただ音読する際には、以下のステップで実施するとより効果的です。

０。正確な発音を身につける

１。英文を「口が覚えるまで」自動的に言えるまで、繰り返し音読する。

２。英文を「それが実際に使われている場面をイメージしながら」繰り返し音読する。

３。英文を「まるで日本語で話しているかのように感情とリンク」しながら繰り返し音読する。

上記ステップを踏みながら、出来るだけ多くの英文を日本語で話すかのように「セリフ」してインプットしていけば次第に「感情」が湧き上がると「英語が口をついて出る」状態となり、ほぼ日本語で考えなくても英語で考え、英語で話せるようになります。

そして、その状態を維持するためには、英語の「音の環境」としてリスニングを絶やさないことが重要です。口と耳は脳内ではつながっていますから、両方から英語の音の刺激を与え続けることで、英語で話す感覚を維持することが出来ます。

そのため、英語は常に聴く「常聴」をお勧めしています。

それには、NPRやBBCなどのラジオアプリをスマホに入れておけば、常時聴く、「常聴」の環境を作ることができるでしょう。

是非、上記方法を試してみて下さい。

Harue · Answer

ご質問者様は現在のところ、「話すとき・読むときにおいて翻訳してしまう」とのことですので、知識として蓄えられている単語やフレーズ、文法知識などを、アウトプット（ここでは話す・読むとき）する際に、それら暗記したものを思い出すまでの時間が長くかかってしまう状態ということになろうかと思います。

いわゆる「英語脳」はそういった“思い出す”作業に時間がかからず、言葉とイメージしたことを瞬時に結びつけることができる状態です。母語である日本語を逐一頭の中で言語にしてから口にすることはないので、それと同じことになりますね。

英語の瞬発力をつけるためには、反復練習が必要となるわけですが、例えば、同じフレーズをなん度も口にしたり、書いたりして練習する際には、使われる状況をイメージしたり、ストーリーを持たせるなどすると覚えやすくなり、また、関連づけられた情報が多い分、話す・読むことにおいてのアウトプットもしやすくなります。

加えて現段階では、ストレスなく読めるレベルの英文を音読したり、ご自分の好きな英語動画を選び、真似してみるなど、とにかくたくさん英語を口にすることで、英語の筋肉が徐々に鍛えられてきますので、ぜひ行ってみてください。

とりわけスピーキング力は、誰か相手がいて、コミュニケーションを図りながら向上させることが望ましいです。将来的にはそのことを視野に入れつつ、現段階では英語での独り言もオススメです。

英語での独り言についてはこちらで触れています。

⚫︎英語脳の作り方を教えてください。独学でも可能ですか？

【https://qa.speakbuddy.jp/qa/829】

また、“英文法はスピーキングの妨げになる”と聞くことがありますが、英語のルールを知ることは、総合力アップにも繋がり、繰り返し触れることで効果が出てきますので、こちらもご参考になさってみてください。

⚫︎英語スピーキングに文法はどのくらい必要ですか？

【https://qa.speakbuddy.jp/qa/740】

ご質問ありがとうございました。

お役に立てましたら幸いです。

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