ガリガリ
2022年7月26日
英語レベル:中級
TOEICのリスニングにシャドーイングは効果ありますか?
【お悩みの背景】
TOEICの試験を受けています。目標は700点です。ただ、リスニングの点数が中々上がらず、シャドーイングを勉強に取り入れてみようかと思っています。
【お悩み本文】
TOEICのリスニングなど、試験勉強でもシャドーイングの勉強は効果ありますか?
英語のプロからの回答
人気の回答
ココがポイント
TOEICの対策にこそ、シャドーイングを有効活用してください
シャドーイングの効果は「音声を知覚する力が上がる」ということです。そして、特徴的なのは、シャドーイングのトレーニングに使った音声に近い音声が聞き取りやすくなる、ということです。
TOEICの公式問題集は、TOEICの本番のナレーターと同じナレーターが音声を担当していますので、公式問題集の音声を使ってシャドーイングのトレーニングをすれば、本番の音声が聞き取りやすくなるという効果が得られます。
さらに効果を上げるために、いきなりシャドーイングをするのではなく、以下のように準備段階のステップを踏んでからシャドーイングをしてみてください。単語力、英文を理解する力も一緒に上げていくことができます。
ステップ1 リスニング(音声を聞く)
ステップ2 ディクテーション(書き取りをする)
ステップ3 黙読理解(英文を読んで意味を理解する)
ステップ4 音読(英文を声に出して読む)
ステップ5 リピーティング(少しずつ音声を聞いて真似する)
ステップ6 オーバーラッピング(音声と同時に話す)
ステップ7 シャドーイング(音声を聞いて後を追いかける)
TOEICのリスニングのPart1からPart4のうち、苦手なパートを使ってトレーニングをしていただければと思います。Part1, Part2は一文ずつだと短いため、1問分の問題文全てを続けてシャドーイングしてみてください。Part3, Part4を使う場合には、1回聞いてみて「あまり聞き取れない」と思うものを使ってください。1回でほとんど聞き取れるものは、トレーニングに使ってもリスニング力アップの効果が見込めません。
TOEICの公式問題集に飽きたら、別の教材を使ってシャドーイングをするのもいいと思いますが、その際にはTOEICの公式問題集よりも少し難しいレベルのものにチャレンジしてみましょう。たとえば、TEDスピーチ、CourseraなどのMOOCの講座、BBC Learning Englishの「6 Minutes English」の音声などを使うと、Transcriptも見られますのでトレーニングしやすいです。
私自身も、公式問題集より少し難しいレベルのビジネス英語の教材を使って3ヶ月集中的にシャドーイングのトレーニングをすることで、800点台から980点に一気にスコアアップした経験があります。ぜひ、シャドーイングをうまく活用してTOEICのスコアアップをしていってくださいね。
4
英語学習コーチ 谷口恵子(タニケイ)にメッセージを伝えましょう!
ココがポイント
TOEICにもシャドーイングは効果抜群です
正直なところ、英語学習において、このテストにはこの手法は効果ない、というのはないと思います。英語力はすべてにおいてつながっているので。
シャドーイングをすると、以下のようなメリットがあります。
・音源と同じスピードで口から英語が出せるようになる
・英語を一時的に記憶しながら話す記憶力が鍛えられる
・音源の英語のリアルな音を再現できるようになる
人間は、自分の言える音は聞こえます。例えば日本語でも、初めて聞く珍しい人の苗字って、電話口だと聞き返したご経験はないですか?
人間は、認識していない音は聞こえません。それは原語が母国語だろうが英語だろうが同じです。
なので、いかに音源の英語の音を再現できるか、これを磨いていくと、言える英語の音、つながりが増えて、結果、聞こえる音が増幅するので、リスニング力がUPするわけなんですね!
私もTOEIC前はシャドーイングをかなり回数重ねてやっておりました。その結果はスコアに反映されたので、非常にお勧めですよ。
1
Monicoコーチにメッセージを伝えましょう!