英語の発音をよくする方法とは?音声変化と発音記号を学ぼう
英語学習のプロの意見 : 6
「TOEICで700点を採り英語が使える部署に異動したのに、発音が気になって話せない。」
「旅行先でオレンジジュースもオーダーできなくて落ち込む。」
発音に自信がないことが原因で、持っている知識を発揮できない英語学習者はたくさんいます。
そんな苦手意識を克服すべく、今回は英語の発音を網羅的に学習できるように内容をまとめました。
- 発音記号
- 日本人が特に苦手とする発音
- 音声変化のルール
- 英語発音の具体的な学習方法
を紹介します。
自分に足りていないスキルを見つけ、その部分を重点的に練習することで、効率よく学習できます。ぜひ発音練習の参考にしてみてください。
この記事に登場する英語学習のプロ
Konコーチ
大学卒業後に海外の企業にて勤務し、国際的なビジネスの場で活躍。英語での会議のファシリテーションなどを得意としています。海外にてネイティブの配偶者と暮らしつつ、日々新しい英語表現の学習に取り組んでいます。
Janickiコーチ
アメリカ在住。TESOL取得。日米で翻訳・通訳の経験あり。日本語教師としても活動。現地大学で多国籍なクラスメイトと共に英語の勉強中。
Monicoコーチ
中学校の義務教育で英語に出会い虜になる。その後高校生で語学研修でオーストラリアに滞在、全然英語が話せなくて絶望する。外国語大学に進学し、ひたすら英語と向き合い続け、8か月の語学留学の後、ようやく英語に自信がつく。大人向け英会話学校で現役講師を務める傍ら、英語学習者向けのコラムなどライターとしても活動中。
上田 哲也
大学時代のバンクーバー留学(1年間)をきっかけに英語学習を開始。新卒で鉄鋼商社に入社し、財務部を経て海外営業で約4年間にわたりアジアや欧米のマーケットを担当。2020年にフリーランスの英語講師として独立。企業研修や自治体の研修の講師、DMM英会話なんてuKnow?回答者、IELTS™専門学校 PlusOnePoint 講師などを務める。英検®1級・TOEIC®満点・国連英検特A級・IELTS™8.0を保有。著書『時短省力 私の英語勉強法』
Mokoコーチ
留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。
Shin
TOEIC®︎985、英検®︎1級、TOEFL®︎108。純日本人ながら、大人になってからの日本における自学自習で英語力を磨く。その後、大学受験予備校講師、英検®︎講師、TOEIC®︎講師、TOEFL®︎講師等、英語に関するあらゆる試験を指導する講師職に就く。
正しい英語の発音って?英語の発音をよくする方法を学ぼう
英語を実際にコミュニケーションツールとして使うためには、正しい発音を身につけることが必要不可欠です。
正しい発音とはどのような発音でしょうか。国際化が進む中、英語話者の人口は15億人にのぼります。そして、その中の1/4のみがネイティブスピーカーと言われている現代、「正しい発音=ネイティブスピーカーの発音」の概念は薄れてきています。
f加えて、英語を話す学習者の目的も多岐に渡ります。「東南アジアとビジネスをしているので、日本語訛りが残っていても伝わればいい」「アメリカ英語を完璧にマスターしたい」など、それぞれの目的によって目指す英語の発音レベルは異なります。
しかし、英語を使ってコミュニケーションをする上で求められるのは、相手にしっかりと伝わり、スムーズに意思疎通ができる「伝わる英語」を身につけることではないでしょうか。
そのために基本的な発音ルールをまず学ぶことが大切です。発音の基礎を身につけて、実践的な英語力を鍛えていきましょう。
英語の発音を良くすることで得られる3つのメリット
英語の発音を良くすることで、どのようなメリットが得られるでしょうか。
ここでは、正しい発音を身につけることで得られる3つのメリットを紹介します。
メリットを把握することで、モチベーションを保って発音練習に取り組めるようになります。
1.英語でコミュニケーションする自信がつく
1つ目のメリットは、発音力が上がり、積極的にコミュニケーションが取れるようになることです。
仕事で英語を使うビジネスマンを例に挙げてみましょう。
TOEICの点数が高く、英語を使ったメールや資料のやり取りは問題なくできるのに、電話会議になると無口になってしまう人がいます。
この場合、発音を含む実践的な英語力が身についていない可能性があります。言いたい英文は頭の中に用意できていても、発音に自信がなく発言を諦めてしまう人は少なくありません。
正しい発音を身につけることで自信がつき、必要な場面で堂々とコミュニケーションが取れるようになります。
2.正しくネイティブに伝わる
2つ目のメリットは、自分の言いたいことを正しく伝えられるようになることです。
どんなに英語の知識や能力があっても、発音が間違っていると相手に正しく伝わりません。
海外支社から出張にきた同僚に「Are you hungry?」と聞いたら「Are you angry?」と伝わってしまい不審な顔をされることもなくなります。
英会話を成り立たせる上で、発音の知識は文法や単語の習得と同レベルに必要不可欠な要素です。
3.リスニング力が上がる
3つ目のメリットは、リスニング力が向上することです。英語の発音ルールを理解し、自分で再現できるようになると、英語の音の聞き分けが容易になります。
単語を覚える際にカタカナに当てはめて覚える方法が一般的です。しかし、これは日本語に近い音をただ当てはめているにすぎず、実際の発音とは違うことがほとんどです。
さらに、フレーズになるといくつもの音声変化が合わさり、もとの発音から、全く予想していない音に変わってしまいます。自分で想定している音と実際のネイティブの発音にギャップが生じ、聞き取れなくなってしまうのです。
正しい発音や音声変化のルールを理解することで、英語が聞き取れるようになります。
関連記事:効果的な英語のリスニング勉強法|聞き取りが苦手な人が上達するためのコツ
発音を良くするポイント!英語の発音記号を意識しよう
正しい英語の発音を習得する第一歩は、発音記号を意識することです。
発音記号を学ぶことで、日本語の音にはない英語特有の音を習得できます。新出単語も正しい音で覚えられるため、その後の英語学習の効率も良くなるでしょう。
また、発音記号を学んで発音を良くする方法は、知識と訓練でカバーできるため、年齢やセンスに関係ない点が大きなメリットです。
始めはゆっくりと正確に発音することに集中し、慣れてきたら速く言えるように訓練しましょう。
英語の母音
まず英語の母音をみていきましょう。
母音とは、声が口から出るまでの間、空気の通路が歯や唇で妨げられない音のことを言います。
日本語の母音は「あいうえお」の5個しかないのに対し、諸説ありますが英語にはおおよそ20個もの母音があります。区分や数え方によって数が異なりますが、どちらにしろ日本語よりも圧倒的に数が多いことが特徴です。
- [ɑ] body
- [æ] cat
- [ʌ] son
- [ɚː] bird
- [ɚ] air
- [ɑɚ] car
- [ɔɚ] door
- [ɔː] ball
- [ə] about
- [iː] eat
- [i] fill
- [e] bed
- [uː] fool
- [ʊ] book
- [aɪ] mine
- [eɪ] say
- [ɔɪ] boy
- [aʊ] how
- [oʊ] old
- [ɑ:] calm
特に練習が必要な母音
ここでは日本人が特に苦手とする母音を3パターン紹介します。
- 【æ、ʌ、ɑ、ə】の区別
これらはどれも「あ」の音に近い発音です。そのため、日本人には区別が難しく、相手に上手く伝わらない要因になる音です。
発音記号(例) 発音の仕方[æ] can,January舌先を下の歯茎の裏につけて発音[ʌ] love, but脱力して短く発音[ɑ] top, hot舌先を軽く下の歯茎の裏につけて、喉の奥の空間を広げて発音[ə] attack, medicine「え」より少し口を開いて曖昧に発音
それぞれはっきりと区別して発音できるように練習しましょう。
- 【ɑ:、ɑ:r】長母音の区別
長母音とは、長くのばして発音する母音のことです。日本語には存在しない、[r]で終わる長母音を苦手とする人が多くいます。
[ɑ:]の発音は、口を大きく開いて喉の奥から「アー」と発音します。
[ɑ:r]の発音方法は、[ɑ:]の発音と同様に、勢いよく口を開いて「アー」と発声したあと、舌先をまるめて[r]の音を加えます。
- 【aɪ、eɪ、ɔɪ、au、aʊ、oʊ】5つの二重母音
二重母音とは、2つの母音を連続して発音する母音のことです。それぞれをはっきりと発音するのではなく、始めの母音を強く発音し、後ろの母音を弱く発音します。
(例)
date [déɪt]:ディト
デイトと同じ音量で発音しないように気をつけましょう。
その他にも、日本語には存在しない母音は複数あります。一例として、再生回数が多く、評価の高い動画を紹介します。学習の参考にしてください。
英語の子音
Konコーチ
ここでは、英語の子音をみていきましょう。子音とは、声が口から出るまでの間、空気の通路が舌や唇に妨げられながら発せられる音のことを言います。
日本語には16個の子音があるのに対し、英語にはおおよそ24個の子音があります。母音同様、子音も日本語より英語のほうが多く存在します。
- [s] sea
- [z] easy
- [ʃ] she
- [ʒ] Asia
- [p] pen
- [b] bed
- [t] ten
- [d] deep
- [k] key
- [g] gum
- [f] fish
- [v] vet
- [θ] teeth
- [ð] this
- [tʃ] check
- [dʒ] jet
- [h] him
- [l] look
- [m] me
- [n] nap
- [ŋ] sing
- [w] week
- [j] yes
- [r] red
日本語は英語と子音をセットで発音しますが、英語は子音を単体で発音することがあります。
例えば「class」は子音が連続している単語です。日本語のように「クラス:cu la su」とは発音しません。
英語の子音を発音するときは、子音単体をはっきりと発音する必要があります。
特に練習が必要な子音
ここでは、日本人が特に苦手とする子音4パターンを紹介します。
【rとl】の区別
Janickiコーチ
[l]は日本語の「ラリルレロ」の音に似ていますが、[r]は日本語にはない音のため、練習が必要です。
発音記号(例) 発音の仕方[r] rice舌先を丸めて発音[l] lice舌先を前歯の後ろにつけて発音
rとlの大きな違いである舌先の動きに注意して、以下の単語で練習しましょう。
- right [rάɪt] と light [lάɪt]
- reader [ríːdɚ] と leader [líːdɚ]
- pray [préɪ] と play [pléɪ]
- fry [frάɪ] と fly [flάɪ]
下記の動画も参考にしてみてください。
【vとb】の区別
Monicoコーチ
vとbも日本人が区別しづらい発音の1つです。特に、[v]は日本語にない音のため、訓練をしなければ上手く発音できません。
発音記号(例) 発音の仕方[v] very 上前歯を下唇に当てたまま息を吐き出し、喉をふるわせながる発音[b] berry bは破裂音のため、口を閉じた状態から弾くように息を押し出して発音
vとbの大きな違いである前歯と唇の動きに注意して、以下の単語で練習しましょう。
- boat [boʊt] とvote [voʊt]
- ban [bæn] と van [væn]
- curb [kɝːb] と curve [kɝːv]
下記の動画も参考にしてみてください。
【θとs】の区別
上田 哲也
[θ]と[s]はどちらもカタカナでは「ス」と表記されますが、実際はしっかりと区別が必要な音です。特に、[θ]は日本語にはない音のため、訓練が必要です。
発音記号(例) 発音の仕方θ path上下の前歯で舌先を軽く噛んで発音s pass歯を噛み合わせたまま、口は少し開けて発音
[θ]と[s]の大きな違いである口の動きに注意して、以下の単語で練習しましょう。
- mouth [mάʊθ] と mouse [mάʊs]
- math [mˈæθ] 数学 とmass [mˈæs]
- thank [θˈæŋk] とsank [sˈæŋk]
- 【zとð】の区別
zとðの区別が難しい人も多いのではないでしょうか。特にðの音は日本語にはない音のため、練習が必要です。
前述したθとsの有声音がzとðになります。口の動きはθとsのまま喉を震わせながら発音をすることがポイントです。
発音記号(例) 発音の仕方ð前述したθの有声音z前述したsの有声音
以下の単語の組み合わせで練習しましょう。
- this [ðís] と zip [zíp]
発音を良くするポイント!英語の音声変化のルール5つ
Mokoコーチ
発音を良くするうえで、英語の音声変化を理解することはとても大切です。音声変化とは、単語の音がくっつくことで音が変わることを言います。
音声変化を身につけることで、英語らしいリズムやイントネーションが身につき、相手が聞き取りやすい発音で話せるようになります。
1.リンキング(連結)
リンキングとは、単語の最後の音と、次の単語の最初の音が連結することです。リンキングを習得することで、流れるようにスムーズな英語が喋れるようになります。
リンキングには大きく分けると2つのパターンがあります。
1.子音+母音のパターン
子音と母音が合わさることで前後の単語が連結し、日本人に馴染み深い、ローマ字読みのような音に変化します。
(例)
good afternoon:dとaがリンキングし「グダフタヌーン[gʊdæftɚnúːn]」
put on:tとoがリンキングし「プトン[pútən]」
talk about:kとaがリンキングし「トーカバウト[tˈɔːkəbάʊt]」
のようになります。
2.母音+母音のパターン
母音と母音が合わさると、前後の音が連結し「w」のような音が入ることがあります。
(例)
go out:oとoがリンキングし「ゴウワウト[góuwάʊt]」のようになります。
you about:uとa がリンキングし「ユゥワバウトゥ [júː wəbáut] 」のようになります。
2.リダクション(脱落)
リダクションとは、単語のスペルには存在しているのに、実際には発音されなかったり、弱化したりすることです。
日本語でも「おはようございます」を「おはよーございます」と言うように、英語でも音を省略し、発音しやすくしています。
英語のリダクションが発生する条件は、単語の最後が破裂音のときです。破裂音とは、1度呼気を止めたのち、一気に開放して発する音のことです。英語の破裂音には「P、B、T、D、K、G」の6つがあります。
(例)
sick:kがリダクションし「スィッ[sí(k)]」
cat:tがリダクションし「キャッ[kˈæ(t)]」
good job:dがリダクションし「グッジョブ [gˈʊ(d) dʒά]」
のようになります。
3.アシミレーション(同化)
アシミレーションとは、2つの音が繋がり別の音に変化することを言います。リンキングと似ていますが、リンキングは連結するのに対し、アシミレーションは音自体が変化することが特徴です。
「you」を含む場面で多く発生するため、会話内で頻繁に使う音声変化の1つです。
(例)
Thank you:kとyが同化し「センキュー[θˈæŋkjʊ]」
would you:dとyが同化し「ウッジュー[wˈʊdjʊ] 」help you:pとyが同化し「ヘルピュー[hélp j júː]」
のようになります。
4.フラップt(ら行化)
フラップtとは、tやdの音が「ら行」の音に変化することです。主にアメリカ英語で頻繁に起こる音声変化で、イギリス英語ではほとんど発生しません。
フラップtが起こるパターンは大きく分けると2つあります。
1.t・dが「母音+母音」や「R+母音」、「母音+L」「RとL」に挟まれていて、かつ「t・d」の前にアクセントがある場合(例)water:「母音+t+母音」で「ウォーラー」party :「r+t+母音」で「パーリー」little:「母音+t+l」で「リル」turtle:「r+t+l」で「ターロゥ」get up:「母音+t+母音」で「ゲラップ」middle:「母音+d+l」で「ミロル」
のようになります。
2.「n +t」場合
(例)center :「n+t」で「セナー」のようになります。
5.弱形
弱形とは、文の中で意味を持たない機能語(be動詞、冠詞、助詞、代名詞、前置詞)が弱く発音されることです。
弱形を意識することで、英語特有のイントネーションやリズムを再現しやすくなります。
例文で見ていきましょう。
(例文)
I am an accountant.(私は会計士です。)
意味を持つ内容語:I, accountant
意味を持たない機能語:am, an
この例文では、be動詞(am)と冠詞(an)が小さく発音され、その他の内容語(I、accountant)が大きく発音されます。
英語発音を良くするための具体的な学習方法4つ
英語の発音をよくするための、具体的な学習方法を4つ紹介します。
発音を学習する際は、口や舌の筋肉の動きを意識しながら練習することで、正しい発音に必要な「型」を習得でき、効果的です。
ぜひ参考にしてみてください。
1.オーバーラッピング
Monicoコーチ
Shin
1つ目の方法は、オーバーラッピングです。オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら、流れてくる英語の音声に重ねて発声する練習方法です。
オーバーラッピングをすることで、英語の正確な発音やアクセント、音声変化、リズムなどを効果的に身につけられます。
使う教材のポイントは以下の2点です。
- 自分の英語レベルに適したもの
スクリプトを見れば大体の内容が理解できる教材が適切です。レベルの高すぎるものを選んでしまうと、挫折の原因になる可能性があります
- 短い文章で書かれているもの
長い文章で書かれたものは、読んでいるうちにどの部分にずれが生じたのか特定しにくくなってしまいます。TOEICのリスニング教材ほどの長さが適しているでしょう。
同じ教材を繰り返し反復し、お手本とピッタリ重ねられるまで練習しましょう。
2.シャドーイング
Harue
シャドーイングとは、聞いている英語音声のすぐ後ろを追って復唱する練習方法です。
「…かえるのうたが(かえるのうたが)」の輪唱をイメージすると良いでしょう。
オーバーラッピングと似ていますが、オーバーラッピングはスクリプトを見ながら行うのに対し、シャドーイングはスクリプトを見ないで行う点が大きく違います。
シャドーイングをすることで、ネイティブスピーカーの発音やリズム、イントネーションに近づきます。
使う教材のポイントは、以下の2点です。
- 自分の英語レベルより低いもの
音声を聞いただけで、大体の内容が理解できる教材が適しています。事前にスクリプトを見ながら予習した教材や、オーバーラッピングで練習した教材などが良いでしょう。
- 実際に自分が英語を使うシチュエーションに近いもの
自分が英語を使うシチュエーションに近い教材を選ぶと効果的です。旅行で使いたい人は、音声付きの旅行フレーズ本、ビジネスで使いたい人はTOEIC教材などが適しています。
シャドーイングをしていてスムーズに言えなかった箇所や聞き取れなかった箇所は、オーバーラッピングに切り替えて練習しましょう。
3.早口言葉
Chihoコーチ
早口言葉も、英語の発音をよくする効果的な練習方法です。
早口言葉を練習することで、英語発音に必要な筋肉が鍛えられ、スムーズに発音しやすくなります。
英語の早口言葉には、日本語で使わない音が頻繁に含まれています。習得したい音を含む早口言葉で、特訓しましょう。
まずはゆっくり、一音一音発音を確認しながら言えるように練習します。正しい口の動きと音で発音ができるようになったら、段々と速度をあげてみましょう。
早口言葉の例をいくつか挙げます。
- Red lorry, yellow lorry
赤いトロッコ、黄色いトロッコ
- Red leather, yellow leather.
赤い革、黄色い革
- Three free throws
3回のフリースロー
- Vincent vowed vengeance
ヴィンセントは、とても激しく復讐を誓った
ゲーム感覚で取り組んで、苦手な音がスムーズに言えるように練習しましょう。
4.実践練習
最後に紹介する方法は、実践練習をすることです。ある程度自学したら、実践で発音力を試してみましょう。
実践で正しく伝わることで、自分の練習方法が合っているか、発音が上達しているかの判断がつきます。
発音を自己診断するのは難しいため、フィードバックのある環境で練習することがポイントです。
どのように実践練習をすれば良いのか、具体的な方法を紹介します。
①英語を話す人と実際に会話する
1つ目の方法は、実際に英語で会話をすることです。
ネイティブレベルの人と実際に英会話をし、自分の発音が正しいのか判断してもらいましょう。
伝わらない発音をフィードバックしてもらうことで、練習するべき音が明確になり、効率よく学習できます。
関連記事:ゼロから始める英会話独学法 始め方から勉強法まで徹底解説
②アプリで実践練習する
2つ目の方法は、スピーキングに特化したアプリで実践することです。
最新のアプリには、AIとリアルな英会話ができるものがあります。AIと実際に会話をすることで、AI機能がユーザーの英語の発音や流暢さを発音記号レベルで判断し、分析します。
アプリには、自動録音やカリキュラムなど、さまざまな機能が搭載していることも多く、効率的に学習できます。
実際に対面で話す前に、一人で実践的な練習をしておきたい人や、一貫したフィードバックがほしい人はアプリを活用すると良いでしょう。
③siriに話しかける
3つ目の方法は、Siriに話しかけることです。
発音練習した単語やフレーズをSiriに向かって話しかけることで、自分の発音が正しいのか判断できます。
Siriから具体的なフィードバックをもらうことはできませんが、正しく発音できているのかを確認したいときに活用すると良いでしょう。
英語の発音を良くするにはトレーニングを繰り返すことが大切!
発音がよくなることで、「コミュニケーション力が上がる・正しくネイティブに伝わる・リスニング力が上がる」など、実践的な英語力にかかせないメリットを得られます。
英語の発音を良くするには、以下の練習を繰り返すことが重要です。
- 発音記号を理解し、単語を正しく発音する
- 発音の基本ルール5つ(リンキング、リダクション、アシミレーション、フラップt、弱化)を理解し、スムーズに話せるように練習する
- シャドーイングや、ディクテーション、早口言葉、実践練習を繰り返し、英語全体のイントネーションやアクセントを学んだり、自分の英語が正しく発音できているのか確認をする
上記の工程を自力でカバーするのは難しいと感じた人は、それら全てを最適な形で提案してくれる「スピークバディ」を活用してみてはいかがでしょうか。
Janickiコーチ
スピークバディなら、あなたの話した英語を発音記号レベルで認識し、本当に伝わる英語が話せているのか判断できます。AIが相手のため、心理的なストレスなく、伝わるまで何度も反復練習できます。
さらに、パーソナル発音トレーニングで苦手な発音を強化できます。
パーソナル発音トレーニングとは、通常のレッスンを複数回受けた後に、ユーザーが発音した内容をAIが読み取り、苦手な単語をピックアップして復習として発音練習ができる機能です。
単語単体、フレーズ単位にて発音記号付きで復習ができ、かつ発音した内容がどの程度正確だったかを判定してくれます。
闇雲に発音記号を覚えるのではなく、苦手な発音を狙って向上させられます。
気になる人はぜひこちらより「スピークバディ」のアプリをダウンロードしてください。