英検とTOEICどっちがいい？

Question

社会人です。学生の頃に英検3級をとっています。英語の勉強を兼ねて英語試験を受けようかと思っていますが、どれを受けようか迷っています。 社会人が英語試験を受けるとしたら、やはりビジネス向けのTOEICがいいでしょうか？スピーキングも試験に含まれているため、英検に興味があります。どんな違いがありますか？

竹村 和浩 · Accepted Answer

社会人として英語力を伸ばそうとした場合には、TOEIC®︎より「英検」をお薦めします。
理由は、大きく２つあります。
１つ目は、TOEIC®︎は確かに日本の英語力を測るデファクトスタンダードのようになっていますが、試験項目は、L&R、つまり、リスニングとリーディングの試験がメインです。
S&W、スピーキングとライティングの試験も別途ありますが、通常は、L&Rを受験するのが一般的です。そうすると大学受験と同じ内容であり、スピーキングにはつながらない傾向があります。
TOIEC®︎の特徴は、日常のビジネスで使う英語に特化していますので、それ以外の語彙は扱わない傾向があります。その点、「英検」ではビジネスのみならず、一般教教的な内容や、SDG'sなどの最近のトピックまで幅広い語彙能力が試される内容となっています。
また、英検は現在、「読む・書く・話す・聞く」と４技能が「同点配点」となっていますから、語彙レベルでは英検の方が上であると言えます。かつ、２次試験では、面接によるスピーキングの試験もある点で、幅広い英語語彙に加えて、スピーキングも視野に入れた勉強を求められる点で、社会人として英語力全般を伸ばすには「英検」が最適だと言えます。

また、英語の資格試験は、「英検」「TOEIC®︎」『TOEFL®︎」「IESTS®︎」それぞれ幅はあれど相関関係があり、例えば、英検準１級を取得すれば、TOEIC®︎ではおよそ740点相当の英語力となり、英語力自体は資格試験の種類に関わらず英検を目標にしても、自ずとTOEIC®︎でも対応できる英語力を身につけつことができます。
さらに英検の優れている点は、「級」別に分かれている点です。
英検は5級から1級までありますが、ご自身の英語力に合わせて、各級を受験するわけですが、その級の合格に必要は語彙や文法項目などは級ごとに決まっているので、学習がしやすいという特徴があります。
その点、TOEIC®︎やTOEFL®︎などはその時の「最大瞬間風速」として、その時の英語力を測る上では優れたアセスメントであると言えますが、勉強の仕方は、ひたすら過去問を解くしかなかったります。その点、英検は一つ一つの級の合格に必要な項目が決められているので、学習がし易く、かつ級を取ることでステップを踏むように自身の英語力の向上を確認できます。
さらに言えば、語彙の点で言えば、英検の方が幅広い語彙を要求される点で、TOEIC®︎より上にあると言えますから、英検1級を目指せばTOEIC®︎で990点、満点を取ることも可能になります。

上記理由から、社会人として幅広い語彙を習得し、スピーキング能力も伸ばそうと考えるなら、TOEIC®︎より「英検」の活用をお薦めします。

前川 未知雄 · Answer

こんにちは。英語の実力を最大限に伸ばすのであればどちらもご受験されるという手もあります。その場合の受験順番としては、英検 ⇒ TOEIC がお勧めです。

英検ではビジネス以外の幅広いトピックの英語に接することになりますし、スピーキング・ライティングの力も試されますので、総合的に考えるとTOEICよりも幅広く・深く英語のスキルを伸ばせます。そして英検で得たスキルはそのままTOEICにも活かせますので、まずは英検を受けて実力を伸ばし、TOEICを受けるという方針です。

このやり方のメリットの一例として、アウトプットをすることでインプットが強化されるという点が挙げられます。英検のスピーキングやライティングの練習過程では、日々学習している語彙や文法を自分でも使ってみることになりますので、それらが記憶として定着し易くなったり、添削を受ける過程で誤って覚えている語彙や文法に気付き、正しく理解し直すことができたりします。

このように英検受験によって知識を深めた後で、あまり間髪入れずにスキルを保ったままTOEICを受験されるのが良いと思いますので、どちらの試験も同時に申し込まれていくという手もありです。

Mokoコーチ · Answer

社会人になってから英語を学習される場合、目的に応じて受けるテストを選んだ方が良いと思います。

英検であれば4技能をバランスよく鍛えることができると思います。
特に英検準一級以上になると、難易度は高いですが非常に英語力がついたと実感できると思います。

一方で、もしも今後転職や昇進などで英語力を証明する事を考えるのであれば、日本では TOEICの方が役立つと思います。

今や高校生が大学進学のために TOEIC受験をする時代です。その是非はともかくとして日本においては TOEICのスコアは社会における英語力の指標といえるでしょう。

もちろん英検の学習で4技能を鍛えた後にTOEICで履歴書用のスコアをとることもアリだと思います。
ただ、英検と TOEIC では問題の形式が全く違うので改めて TOEIC 向けの英語の学習をする必要が出てきます。

純粋に英語力をだけを伸ばすのであれば英検はとても良い学習法のひとつです。
ただもし社会の中で英語を使うことを想定されているのであれば、先にTOEICで求められるスコアを取得して、希望のお仕事についてお仕事の中で英語を覚えたり、別途、英検や英会話などでアウトプットの力を鍛えてはいかがでしょうか。

最後に、TOEICの試験に関しては短期集中がおすすめです。
目標のスコアを算出したら期日を決めて一気に取得することを目指しましょう。
TOEIC はあくまでも手段で、必ずしも英語学習の目的にはならないことを覚えておいてくださいね。

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