社会人が英検を受けるのは役に立つか？

Question

TOEICの勉強はしており900点までいっているのですがあまり話せるようになっていると感じません。英検だとスピーチや面接などもあり、より実践的なのかもと感じたため、受験を考えています。 英検は学生向けという印象があるのですが、社会人がビジネスのために受けるのってありなのでしょうか？

Masumiコーチ · Accepted Answer

TOEICはリスニング、リーディングの勉強が中心になるため、点数に比べてスピーキング力がないと感じるのは致し方ないかと思います。

今の状況は聞いたり、読んだりする際にわかる単語（これをPassive Vocabularyと言います）をたくさん覚えていらっしゃるので、ここからさらに書いたり、話したりする際に使える単語（これをActive Vocabularyと言います）を増やしていくと、「話せるようになった」と実感できるはずです。

英検はライティング、面接でのスピーチなどアウトプットの試験もありますので、Active Vocabularyを増やして、スピーキング力をつけるにはとても有効です。試験は社会的な問題などを扱っており、色々なトピックに対して自分の意見を述べる練習ができます。海外の方とコミュニケーションをする際、意見を求められることも多いので、練習しておくとビジネスの場面でも役に立つでしょう。

前川 未知雄 · Answer

こんにちは。ご質問者の方は良い視点をお持ちだと思います。

おっしゃるようにTOEICは読む・聞く力を測るものですが、話す・書く力は測りません。それに対して英検は話す・書く力も試されますから、実践的であるという考え方に間違いはありません。英検を受けることで面接やライティングの対策を行うことがアウトプット力を伸ばす上で効果的ですが、話す・書くだけでなく、英検のリーディング問題にもビジネスを題材としたものもチラホラ見受けられますので「英検だからビジネスと関係無い」と思わずに「英検の問題の中から使えそうな表現を見つけよう」という意識で学習されると有益な発見があるかもしれません。

例えば2021年第3回の英検準1級の2問目に、"We'll resume the meeting in 15 minutes to talk about the next item on the agenda."（15分後に会議を再開し、次の議題について話しましょう）とあります。この文はご質問者の方のレベルでしたら簡単な英語の部類に入るかもしれませんし、あくまでも一例に過ぎませんが、実は英検の試験問題の中でもビジネストピックを基にした語彙・文法・長文問題が存在します。

余談ですが現在、海外に日本固有の食品をプロモートしている食品メーカーの経営者の方を2年間指導中ですが、英検で登場する食品関連の長文記事などは大変興味を持って読まれています。またビジネス英語を学ばれる方に時々ある傾向ですが、業務はある程度英語でこなせても雑談が出来なくて困るという方もいます。

そのような方は「ビジネス英語」だけでなく英検などを活用して幅広い題材に触れ、表現を吸収することをお勧めしています。実際の会話ではビジネス以外の話題に脱線することも多々ありますしね。

とにかくお伝えしたいことは、色々な素材の英語を読む・聞く・話す・書くことは、皆さんが思われていらっしゃるかもしれないほど無駄にはならないと捉えております。少しでも参考として頂けますと幸いです。

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