多聴・多読で英語力UP!失敗しないやり方のコツとおすすめ教材
英語学習のプロの意見 : 4
- 英語学習に多聴&多読は効果があるのか知りたい
- 具体的な学習方法や失敗しないコツを解説してほしい
- おすすめ教材を知りたい
このような悩みはありませんか。
多聴・多読での学習を続けることで、英語力アップの効果が期待できます。
- 意味を推測する力
- 効率的に情報収集をする力
- リスニング力
これらの力をつけたり、使える英語の表現を増やしたりしたい方にも最適な学習方法のひとつだといえるでしょう。
この記事では、多聴と多読のそれぞれの効果や具体的なやり方、失敗しないためのコツなどをまとめています。
英語学習のプロがおすすめする教材も厳選したので、「今すぐ学習を始めたい」という方の参考にもなるはずです。
多聴・多読で英語力を身につけていきたい方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
この記事に登場する英語学習のプロ
Mokoコーチ
留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。
Shokoコーチ
学生時代に米国・豪国への留学経験あり。子供から大人まで幅広い年齢層に英語を教えた経験をもつ。リーディング・ライティング・文法・発音指導が得意。現在は社会人の英語学習のサポートに従事しつつ、子供のバイリンガル教育に奮闘中。
Yukoコーチ
オーストラリア在住10年。日本とオーストラリアで介護・看護師の勤務経験あり。IELTS™7.5取得。現在はオーストラリアで販売員のアルバイト、英語コーチングをしつつ子育て中。勉強法や習慣化などの本を読むのが好きです。
Hiro
アメリカの大学でピアノを専攻。音楽よりも英語に魅了され、帰国後は英会話・塾(英語・現国・古典)の講師、外国人秘書、外国人経営者補佐として働く。現在はカナダで牧師の妻として奉仕をしながら、フリーランスの翻訳家、ライターとして活動中。大学生と高校生、セントバーナードの愛犬ハチの3児の母としても奮闘中。
効果的な学習方法の一つ「多聴・多読」とは?
多聴・多読とは、文字通り「多くの英語を聞いたり、読んだりすること」です。
「多聴」では、一つひとつの英単語の意味を細かく確認するのではなく、流れや全体的な意味を把握しながら多くの英語を聞いていきます。
一方で簡単なレベルの英語の本を、辞書などを使わずに、全体の内容を把握する目的で読んでいくのが「多読」です。
より多くの英語に触れられる学習法なので、たとえば次のようなメリットがあります。
- 英語に慣れられる
- 英語へのハードルが下がる
- 英語の処理速度が速くなる
- 自然な英語表現が身に付く
多聴・多読のそれぞれで期待できる効果は異なります。
まずは多聴のメリットや効果からチェックしていきましょう。
多聴のメリット・効果
英語の多聴を行うことで、
- 発音
- リズム
- イントネーション
などに慣れることができ、リスニング力の向上が期待できます。
また、一単語ずつの意味を追わずに聴くので、「知らない単語がでてきても意味を推測しながら、会話の大まかな流れを理解する力」も鍛えられます。
教材によってはネイティブがよく使う自然な表現を何度も聴けるため、その表現が自然と口から出てくるようになることもありますよ。
通勤時や家事をしている時、シャワーを浴びている時など、耳が空いていれば取り入れやすい学習方法であることも嬉しいポイントです。
- リスニング力の向上
- 会話全体を理解する力が身に付く
- 自然な表現や語彙が身に付く
- スピーキング力が鍛えられる
隙間時間を活用したい方は、多聴を気軽に始められるアプリを紹介している次のQ&Aもチェックしてみてくださいね。
Mokoコーチ
多読のメリット・効果
多くの英文に触れる多読の効果・メリットとしては、文脈から単語や全体的な意味を推測する力が身に付くことが挙げられます。
英文を読むことに慣れるため、文章を読むのが速くなり、効率的に情報収集ができるようになるという効果も期待できます。
多聴のメリットと同様に、文章中でよく使われる自然な表現を覚えられ、語彙力のアップも目指せるでしょう。
英文を読むことに慣れてくると、英語を英語のまま理解する「英語脳」も育つといわれています。
英語脳に切り替えられると英語の理解がスムーズにできるため、英語に触れても疲れにくくなるという魅力もありますよ。
- ・文章の全体の意味を理解する力が身に付く
- ・わからない単語の意味を推測できるようになる
- ・効率的に情報収集ができるようになる
- ・自然な表現や語彙が身に付く
- ・英語脳に切り替えられるようになる
多読に興味がある方は、次のプロの意見も参考にしてみてください。
Shokoコーチ
英語を大量にインプットできる多聴・多読のやり方 | 5ステップ
ここからは「多聴・多読を始めてみたい」という方向けに、学習方法を具体的に5つのステップで紹介していきます。
多聴・多読のやり方は次のとおりです。
- 自分の英語レベルに合う教材を選ぶ
- 興味のあるジャンルを選ぶ
- 辞書は使わずに意味を推測しながら読む・聴く
- まずは10万語を目標に始めてみる
- 継続して行う
それぞれのポイントを一緒に確認していきましょう。
①自分の英語レベルに合う教材を選ぶ
教材選びでは、自分の英語レベルに合うものを選ぶのが大切なポイントです。
具体的には、「簡単だ」と思いながら読んだり、聴いたりできるレベルのものを選びましょう。
難しすぎると意味が全く理解できずに、面白さも感じられないので、挫折の原因になってしまいます。
たくさんの量を読んだり、聴いたりするために、スムーズに全体的な意味を理解できるものを選んでくださいね。
②興味のあるジャンルを選ぶ
レベルに合う教材選びの次に大切なのは、ジャンル選びです。
理解できる日本語の本でも全く興味のない内容なら、読み進めるのに時間がかかってしまいますよね。
また、興味がないことが原因で聴いている途中で他のことに注意が逸れてしまうと、リスニングの意味がなくなってしまいます。
そのため、多聴・多読につかう教材は自分が興味のあるジャンルから選ぶのがおすすめです
たとえば、
- 絵本
- 雑誌
- レシピ本
などの絵や写真が多めのものでも、自分の興味がある内容であれば問題ありません。
「ビジネスで使える表現や単語を増やしたい」などという目的があるなら、英語ニュースを選ぶのもひとつの方法ですよ。
③辞書は使わずに意味を推測しながら読む・聴く
教材が決まったら次は実際に、多聴・多読に取り組んでみましょう。
できるだけ多くの量を読んだり、聴いたりしたいので、辞書は基本的には使いません。
わからない単語と出会っても、意味を推測しながら読み進めていきます。
多くの単語に触れられるように、可能ならまとまった時間を確保して学習をしていきたいですね。
④まずは10万語を目標に始めてみる
多聴や多読の英語学習で目標とされることが多いのは、100万語の英語に触れること。
「そんなに多くの語数を達成できるか不安」という方は、最終ゴールとして「100万語」を設定しながら、まずは10万語を目指してみるのがおすすめです。
4年制私立大学で英語を専攻する3年生を対象とした調査によると、約10万語の多読を行った後にテストの平均値がアップしたというデータがあります。
長期目標として1年間に100万語を目指しながら、1日あたりに30分から1時間程度の学習を始めてみてはいかがでしょうか。
⑤継続して行う
英語を使えるようになるために、大切なポイントのひとつが「継続すること」です。
個人差はありますが、多聴・多読を継続すると2ヶ月から半年程度で効果を感じられるといわれています。
すぐに結果を求めるのではなく、コツコツと継続できるように「習慣にすること」も意識しながら続けてみましょう。
習慣化のコツについても、のちほど紹介するので「続けるのが苦手」と感じている方は合わせて目を通してみてくださいね。
英語の多聴・多読で失敗しないための注意点&対処法
「せっかく英語の教材も準備をして、多聴・多読での学習をスタートしたのに、途中で挫折や失敗をしたくない」と思う方も多いはず。
ここからは、多聴・多読で失敗しないための注意点やその対処法を紹介していきます。
- 難しい&興味のない題材は使わない
- 隙間時間を上手く活用する
- 集中できるように環境を整える
- 無理をしない
- 「精読」の時間を作る
それぞれ解説していきますね。
①難しい&興味のない題材は使わない
多聴・多読を成功させるためには、難しい&興味のない題材を選ぶのはやめましょう。
理由は、英語学習へのモチベーションや、継続できる確率が下がってしまうからです。
例えば、「仕事で使う英語力をアップさせたいから、ニュースで英語を学ぼうと思うのだけど、興味がなくて気が進まない...」という場合は、まずは自分の興味のあるものから読んだり、聴いたりするのがおすすめ。
無料のものから有料のものまで、英語を学べる教材は多くあります。
- 絵本
- 本
- ニュース
- ポットキャスト
- オーディブル
- YouTube
- 多読&多聴アプリ
興味のあるジャンル&簡単な教材を使って学習を始めて、多聴や多読に慣れた頃に仕事に使えそうなジャンルを少しずつ取り入れてみるのでも遅くはありませんよ。
②隙間時間を上手く活用する
まとまった時間がとれない時は、隙間時間を活用するのもひとつの方法です。
たとえば、耳のみが空いていればできる多聴の場合は、通勤時や家事をしている時などにも取り組めます。
- 通勤時は英語のニュースを聴く
- お皿を洗うときには英語の本のリスニングをする
このように毎日の隙間時間に学習を取り入れることで、自然と目標語数の達成に近づいていけます。
「時間が確保できない」と焦ってしまう方は、隙間時間の使い方も工夫していきましょう。
③集中できるように環境を整える
忙しい毎日の中で捻出した時間でも、邪魔が入って簡単に5分や10分が無駄になってしまったという経験はありませんか。
まとまった時間を多聴・多読のために確保したいなら、集中できる環境を作っておくことも大切です。
特に注意したいのは、時間泥棒の代表格であるスマートフォン!
「調べ物をしようと思ったら、SNSを見て時間を費やしてしまった」などということが起きないように、学習する場所からは目に入らない場所に置いておくのがおすすめです。
自分だけの静かな時間を作りたいなら、早朝時間の活用も検討してみてくださいね。
④無理をしない
無理をしないことも、多聴・多読を失敗させないためのコツのひとつです。
読むのが苦痛になったり、嫌になったりしたら、無理をせず休憩をしたり、他の教材に変えたりするなどの対処をしましょう。
無理をしながらの活動は、継続が難しくなり、目標達成から遠ざかってしまうからです。
「学習が辛い」という気持ちに耳を傾け、
- 教材のレベル
- ジャンル
- 学習環境
- 1日のスケジュール
これらを変えるなどして、その都度工夫をしながら継続していくのがおすすめです。
⑤「精読」の時間を作る
多聴・多読をしていたら、わからない英単語に出会うことも多いです。
基本的には辞書を使わずに読み進めるのですが、単語の意味を間違えて覚えることを防ぐためにも、ときどき「精読」の時間を作るのも英語力アップのコツ。
精読とはその文章の意味などを確認しながら、じっくりと理解して読むことを指します。
辞書を使って単語の意味を調べる時間をつくることで、「間違えて覚えていた」「継続したけれど単語力は向上しなかった」という事態も避けられますよ。
多聴・多読を継続するカギは「習慣化」をすること
たくさんの英語を聴く・読むことを通して、英語力を身につけるためには「継続」が重要だと多くの方が感じていると思います。
しかし、忙しい毎日の中で新しいことをスタート&継続するのは簡単ではありません。
ここからは、継続が簡単になる「習慣化」のコツを紹介していきます。
多聴・多読を習慣にしてしまえば、毎日当たり前のように取り組めるようになり、目標にも自然と近づいていけるでしょう。
- できるだけ同じ時間に行う
- 習慣として行っていることの前後に取り入れる
- 定着するまで継続する
- あらかじめサボる日を設定しておく
それぞれ簡単に紹介していきますね。
①できるだけ同じ時間帯に行う
習慣化のためのコツの1つ目は、多聴・多読に取り組む時間をできるだけ固定することです。
理由はバラバラの時間帯だと忘れてしまったり、違う予定が入ってきて後回しにしてしまったりするから。
あらかじめ1日のスケジュールの中に、「英語学習の時間」を入れておきましょう。
疲れている時間は頭が冴えなかったり、集中しにくかったりするので、頭も心もスッキリしている時間帯がおすすめです。
学習にベストな時間帯については、次のプロの意見も参考にしてみてくださいね。
Yukoコーチ
②習慣として行っていることの前後に取り入れる
学習する時間帯を決めたら、多聴・多読をするタイミングをいつも行っている活動の前後に入れることでさらに習慣化がしやすくなります。
理由はすでに習慣になっていることが、新しい習慣へのスイッチになってくれるからです。
たとえば朝の時間に勉強をするなら、シャワーを浴びたり、歯磨きをしたりと、絶対行うことの前後に多聴・多読を行います。
学習に取り組める時間帯の中で、毎日の習慣を探して習慣化のための作戦を練ってみるのがおすすめです。
③定着するまで継続する
習慣化のためのスケジュールが完成したら、あとは定着するまで継続をします。
行動心理学である「インキュベートの法則」によると、一般的に学習を習慣化するためには約21日間必要だといわれています。(参照記事)
新しいことを習慣にする際、最初は「大変だ」「辛い」と感じるかもしれませんが、3週間を目安に継続してみましょう。
習慣化をしてしまうと面倒臭さなどは感じなくなるので、学習を始めたての頃よりもだいぶ楽になるはずです。
④短時間でも取り組む
今まで勉強をする習慣がない場合は、いきなり「毎日30分〜1時間を多聴・多読に使う」となるとハードルが高いと感じるかもしれません。
最初のうちは頑張れるけれど、徐々に息切れを感じてしまう方も出てくるでしょう。
そのような時は、短時間でも良いので取り組むのが継続のポイントです。
毎日30分の学習が目標でも、どうしても疲れていたり、やる気がない時は5分だけでもOK!
初めから「疲れすぎていたり、どうしてもやる気が出ない時は5分でも良いから英語を聴く」という目標を設定しておくと、挫折を回避できる確率もアップしますよ。
⑤あらかじめサボる日を設定しておく
最後に紹介する習慣化のコツは、あらかじめサボる「チートディ」を設定しておくことです。
多聴・多読の効果やメリットをどれだけ知っていても、「今日は勉強をサボって休みたい」と感じることがあります。
しかし、「やりたくない」と思うたびに休んでいては、習慣化をするのが難しくなってしまいますよね。
いつでもサボれる環境を作らないためにも、1週間〜10日に1回のペースでサボる日をあらかじめ設定しておくことで「あと何日で休めるから頑張ろう」とモチベーションを維持できます。
思いっきり休むことはリフレッシュにもなるので、チートディも計画に入れておきましょう。
「いつも3日坊主になりがちで悩んでいる」という方は、習慣についての次のプロの意見にも目を通してみてください。
Yukoコーチ
多聴・多読で英語力アップ!プロが選ぶおすすめテキスト4選
ここからは多聴・多読で使えるおすすめの教材を紹介していきます。
教材選びは学習を楽しく継続するうえで、非常に重要です。
今回は英語を教えるプロが選んだテキストを4つ厳選したので、気になるものがあればチェックしてみてくださいね。
- LADDER SERIES(ラダーシリーズ)
- Graded Readers(グレイディッド・リーダー)
- NHKテキスト Enjoy Simple English
- 多聴多読マガジン
①LADDER SERIES(ラダーシリーズ)
最初に紹介するおすすめの多聴・多読教材は、ラダーシリーズです。
ラダーシリーズは累計販売180万部の英語多読教材。
有料ですが音声データ (MP3形式) をダウンロードすることで、リスニング教材としても活用できます。
ラダーシリーズの魅力はわかりやすくレベル別に分かれているため、教材を選びやすいところです。
【ラダーシリーズのレベル表示】
- レベル1〜5
- 使用語彙数
- TOEICの点数
- 英検の級
- iTEPのスコア
レベル1の使用言語数は1,000語(英検4級レベル)なので、中学校英語の学び直しにも最適!
ジャンルはノンフィクションから日本文学、海外文学などから選べます。
巻末にワードリストが付属していて辞書なしでも内容を理解できるため、学習へのハードルが下がるという魅力もありますよ。
②Graded Readers(グレイディッド・リーダー)
グレイディッド・リーダーも、英語の多聴・多読に最適な教材のひとつです。
500以上のタイトルの中から、対象年齢や英語レベル、興味・関心にマッチする本が選べます。
自分に合うレベルかどうかは、次の3つの基準で確認できます。
- CEFR
- IELTS
- 英検
たとえば、中高生〜大人用の教材には、現代フィクションやノンフィクション、文学などのタイトルがレベル別に揃っています。
音声付きパックを選べば、MP3音声をダウンロードして学習に利用することも可能。
数は多くありませんが、Kindle Unlimitedの読み放題プランの対象にもなっているので、手に取りやすい教材のひとつだといえるでしょう。
③NHKテキスト Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)
- 1冊の本を読むのは飽きてしまいそう
- ラジオを聴くのが好き
という方は、エンジョイ・シンプル・イングリッシュの使用も検討してみてください。
NHKが提供する多聴・多読用のテキストで、毎月新しいものが発行されます。
文章はCEFR A2~B1レベル(英検の場合は準2〜2級程度)の方向け。
1つの物語だけではなく幅広い種類のストーリーや情報を使って学習できるのが魅力のひとつです。
- ちょっと笑えて泣けるショートストーリー
- 日本各地のローカル情報
- 世界の名作
配信の期間は限られていますが、ラジオや公式サイト「らじる★らじる」で無料でリスニングができるところも嬉しいポイントです。
1つのストーリーが5分ほどで構成されているので、隙間時間を活用した学習にも向いています。
同じ物語を読み続けるのではなく、短い物語にいくつも触れて多聴・多読をしたいという方はチェックしてみてくださいね。
④多聴多読マガジン
多聴多読マガジンは奇数月に発行されます。
1冊にさまざまな読み物があるため「読んでみてつまらなかったら他のページを試してみる」という楽しみ方もできますよ。
たとえば、2024年の2月号では次のような特集が組まれています。
- イギリス上流階級の本格英語
- AIフル活用!英語日記を楽しく習慣化
- 100万語多読のための快読快聴素材
- 日本の物語を英語で楽しむ
AIの活用法など時代の流れに沿った興味深い教材から、古典的な読み物までが扱われているので、自分の興味があるものも見つけやすいかもしれません。
レベルは読み物によって分かれており、徐々に難易度が上がる構成。
音声はストリーミング再生とダウンロードが可能です。
雑誌版を購入すると電子版も無料で利用できるので、外出先でも使いやすいという魅力もあります。
紹介したものの他にも、プロがおすすめする教材や選び方を知りたい方はこちらのQ&Aも合わせてチェックしてくださいね。
Hiro
【無料で始めたい方向け】英語の多聴・多読方法
多聴・多読用に作られた教材を使うことで、
- 自分の英語レベルに合うものが選べる
- 読みやすい&聴きやすく、学習へのハードルが下がる
- 文章と音声がセットになっているので1冊で多聴・多読の両方ができる
などのメリットがあります。
一方で、「テキストを購入して始めるのも魅力的だけれど、まずは無料で始めてみたい」という方もいるのではないでしょうか。
ここからは、「手軽に多聴・多読を試してみたい」という方向けに無料で始める方法を2つご紹介します。
- 英語で本の要約を聞く
- 英語のニュースサイトを活用する
①英語で本の要約を聞く
1つ目に紹介する方法は、英語で本の要約を聞くことです。
興味がある本や読んだことがある本の要約を選んで聞くことで、内容が頭に入ってきやすくなります。
YouTubeなどで英語のタイトルを検索をして、多聴に活用してみましょう。
たとえば、「7つの習慣」という本の要約を聞きたい場合は、YouTubeの検索窓に「The 7 Habits of Highly Effective People summary」と入力したら、リスニングに活用できる動画がたくさん出てきます。
レベルごとに分かれていたりはしないので、英語学習初心者の方にはおすすめできませんが、「ある程度は聞ける」という方は試してみてくださいね。
②英語のニュースサイトを活用する
多聴・多読を無料で行いたいなら、英語のニュースを読む習慣を作ってみるのもおすすめです。
たとえば、NHKゴガクのニュースで学ぶ「現代英語」では、最新のニュースを文章で読むことも、聴くこともできます。
- ポイントごとの解説
- 和訳
- 学習ポイント
なども確認できるので、「精読」としても活用できる教材です。
毎日のルーティーンに取り入れることで、ニュース情報のアップデートと英語学習の両立ができたら一石二鳥ではないでしょうか。
他にも英語のニュースサイトは多くあるので、もっと知りたい方は次の記事も読んでお気に入りのものを見つけてみてくださいね。
【無料】おすすめの英語ニュースサイト・YouTube・アプリ10選
【FAQ】英語の多聴・多読についてよくある質問
最後に、英語の多聴・多読についてよくある質問をまとめました。
学習を始める前に、気になるものがあれば目を通してみてくださいね。
- 絵本から始めるのが良いでしょうか
- 1日にどのくらい学習をするべきですか
- 自分のレベルに合う教材の選び方がわかりません
①絵本から始めるのが良いでしょうか
多聴・多読を始める際に「絵本から始めるのが良い」という情報を見たことがある方もいるかもしれません。
絵本が好きな方は絵本から始めるのがベストだといえるでしょう。
一方で、「英語力に自信はないけれど、絵本には興味がない」という場合は、絵本ではなく、自分が興味のある内容のものを選ぶのをおすすめします。
「どのジャンルを選べば良いかわからない」という場合は、Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)や多聴多読マガジンなど、いろいろな読み物が載っている多聴・多読用の雑誌から試してみるのが良いかもしれません。
②1日にどのくらい学習をするべきですか
効果が現れると言われることが多い「100万語の英語に触れること」を1年間で目指すなら、個人差はありますが30分〜1時間ほどの学習が必要になります。
自分の目標やいつまで達成したいのかなどによって、1日の学習時間を決めるのがおすすめです。
今まで学習習慣がなく、英語学習へのハードルが高く感じる場合は、短時間でも毎日行って習慣化を目指すところから始めてみてはいかがでしょうか。
③自分のレベルに合う教材の選び方がわかりません
多聴・多読に使う教材は、簡単で理解しやすいものを選びましょう。
具体的には辞書を使わずに読んだり、聞いたりして、60〜90%は理解できるくらいがひとつの目安です。
簡単なうえに面白いと感じる教材からスタートするのが、多聴・多読を成功させるポイントですよ。
多聴・多読で英語を学ぶならまずは自分にぴったりな教材選びから
今回は「多聴・多読で英語力をアップさせたい」という方に向けて、具体的な方法や失敗しないためのコツ、プロが選ぶおすすめ教材を紹介しました。
これから英語学習を始めるなら、
- 自分の英語レベルの把握
- 教材選び
がとても重要です。
まずは簡単に読んだり、聞いたりできて、興味のあるテキストを選ぶところから始めてみてくださいね。
自分にぴったりな教材が見つかったら、毎日コツコツと学習を継続して、英語が使える理想の自分に近づいていきましょう。
執筆者=ゆりな