日本人に英語の発音が難しいのはなぜ?発音改善のコツとおすすめアプリを解説
英語学習のプロの意見 : 4
「英語の発音ってどうして難しいんだろう?」
「日本人訛りの英語にコンプレックスがあって自信を持って話せない…」
「ネイティブのような発音に憧れる!」
英語学習者の方の中に、発音に関する悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
それもそのはず、英語は日本語よりも子音や母音が多く、発音や聞き取りが難しい言語だからです。
ですが、発音のルールや基礎を学びアプリを活用してアウトプットしていくことで、ネイティブのような英語の発音を身につけていくことができます。
今回の記事では、日本人にとって英語の発音が難しい理由や発音改善のメリット、ネイティブのような発音を身につけるのにおすすめのアプリについて詳しくご紹介していきます。
この記事に登場する英語学習のプロ
Yukiコーチ
米国大学卒。TOEIC®985点。日本の高校を卒業後に単身で米国へ渡り、試行錯誤しながら英語を習得する。中国語、スペイン語も履修。帰国後は英会話講師、英会話コーチ、翻訳、通訳業を担う。小学生〜社会人まで担当経験あり。
ERI
大学卒業後、大手電子部品メーカーの営業職として勤務。英語の必要性を感じ社会人になってから英語学習をリスタート。仕事、子育てと両立しながらもTOEIC®︎400点から900点台へ独学でスコアアップ。英語講師を経て現在は英語コーチ5年目。得意分野は初心者さん向け、大人のやり直し英語とTOEIC®︎対策。10代から60代まで160人以上の幅広い学習者さんのサポート。TCS認定コーチとしてライフコーチングも提供中。公式HPブログでは、仕事や子育てなどで忙しい大人世代が、ご機嫌に英語学習を続けていくための気持ちの整え方、ちょっとしたコツを発信中。
Mokoコーチ
留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。
Konコーチ
大学卒業後に海外の企業にて勤務し、国際的なビジネスの場で活躍。英語での会議のファシリテーションなどを得意としています。海外にてネイティブの配偶者と暮らしつつ、日々新しい英語表現の学習に取り組んでいます。
英語の発音はなぜ難しい?日本人訛りになってしまう理由
まず、なぜ日本人の英語が日本人訛りになってしまいがちなのかについて解説します。
英語の発音が日本人に難しい理由は以下の通りです。
- 子音の区別が難しい
- 母音が正確に発音できていない
- リンキングが難しい
- カタカナ英語の発音になってしまっている
日本人がよくつまずく発音のポイントを見ていきましょう。
子音の区別が難しい
英語は日本語よりも子音が多いという特徴があります。そのため日本人にとっては区別しにくく、発音しにくいと感じる方が多いでしょう。
例えば「L」と「R」の音の区別は日本人にとって難しく、同じように発音してしまう方が多い子音です。「light」と「right」の発音はネイティブスピーカーにとってははっきりとした違いがありますが、日本人にとってはこの違いが聞き取りにくいでしょう。
「L」の音を出すときは、舌の先を上あごに軽く触れさせます。それに対し「R」の音を発音する際は、舌を奥にして、舌の先を上あごに近づけながら、空気を振動させて音を作るという違いがあります。
このような子音の発音の違いを学び、自分で練習していくことで徐々にネイティブに近い発音ができるようになっていきます。
母音が正確に発音できていない
子音と同様に、英語は母音の数が日本語よりも多い言語です。
日本語には「あ、い、う、え、お」の5つの母音があります。それに対し英語は「あ」に近い発音だけを見てみても、/ɑ/、/ʌ/、/æ/など複数の発音方法があります。
また、英語には二重母音と呼ばれる2つの母音が同じ音節内で発音される母音もあります。
例えば「mouth」の母音は、発音記号だと /aʊ/と表記されます。このような母音は、日本語の母音とは口の形が違うので、正確に発音するには練習が必要です。
リンキングが難しい
英語のリンキングとは、2つの音がくっついて発音されることです。
例えば、「keep in」というフレーズの場合、「keep」と「in」が一つの流れで発音され、「キープ イン」という発音ではなく、「kee-pin」と聞こえます。
リンキングは英語の発音が難しいと感じられる原因であり、さらにリスニングが難しい理由にもなっているでしょう。
リンキングに慣れるためには、ネイティブの発音を聞いて慣れていくこと、そして自分でも発音できるようになることが大切です。
カタカナ英語の発音になってしまっている
日本語には、英語の単語をカタカナの発音に直している単語が数多くあります。
ですが英語の実際の発音とは異なるものも多いので、カタカナ英語のまま発音してもネイティブには伝わらない、ということが多いでしょう。
例えば、トンネルという意味の単語の「tunnel」はアメリカ英語では「タノゥル」のように発音されることが多く、カタカナ英語と実際の英語の発音とは大きく異なります。
カタカナ英語のまま発音するのではなく、ネイティブが発音している実際の音をしっかり聞いて直していくことが大切です。
日本人が英語の発音を改善するメリットとは?
英語の発音をよくするメリットを見てみましょう。
- コミュニケーションがスムーズに取れるようになる
- 発音改善することで自信がつき英語が楽しくなる
- リスニング能力が向上する
発音を学ぶことで英語でのコミュニケーションが楽しくなっていくことでしょう。それぞれの項目について、解説していきます。
コミュニケーションがスムーズに取れるようになる
発音を改善してネイティブに近づける大きなメリットは、英語のコミュニケーションがスムーズになることです。
正確な発音を学んでおくことで、たとえネイティブのように完璧に発音できなかったとしても相手に発音が全く通じないということはなくなるでしょう。
日常会話はもちろん、ビジネスシーンやディスカッションにおいても、意見を正しく効果的に伝えるために発音を学んでおくことは大切です。
発音改善することで自信がつき英語が楽しくなる
正確な発音ができるようになると、相手とのコミュニケーションがスムーズになったり自分の話したフレーズを聞き取ってもらえるようになったりするため、英語への自信がつき「英語を話すこと」が楽しくなるでしょう。
自信がつくことで、より積極的に英語を話したくなり、英会話や英語学習そのものが楽しくなっていきます。
英語を「苦手」と感じて続けているといつか挫折してしまうかもしれません。自分への自信を手に入れ、ネイティブと堂々と話せるようになるために発音改善は効果的です。
リスニング能力が向上する
発音を改善することは、リスニング能力の向上にも繋がります。正確な発音を学び発音できるようになることによって、その音を聞き分ける能力も身についていくからです。
例えば、英語の「th」や「v」など、日本語にはない特定の音を正しく発音できるようになると、それらの音を含む単語を聞き取ることがより簡単になります。
リスニング力を鍛えるためのアプリについてはこちらのブログ記事をご参照ください。
日本人が英語の発音をよくするための勉強法
英語の発音を改善するための方法はたくさんあります。
- フォニックスを学ぶ
- 海外ドラマでネイティブの発音を確認する
- シャドーイングでネイティブの発音を真似する
- AIからフィードバックをもらう
効果的な発音の勉強方法や勉強のコツについて、ぜひチェックしてみてください。
フォニックスを学ぶ
英語の発音が苦手な英語初心者の方におすすめなのが、フォニックス学習です。
フォニックスとは、英語のアルファベットと発音の関係を学ぶ学習法で、英語圏の子どもが発音を学ぶ際にも使われています。
フォニックスの学習では、まずアルファベットの各文字が表す音を学習し、次に単語の中での音の組み合わせを学びます。
例えばアルファベットの「u」は「ユー」と発音するのではなく、「ア」に近い音で発音します。
日本語にない音もしっかり発音しながら学べるので、初心者の方が発音の基礎を固めるのにぴったりの学習法となっています。
フォニックスについては以下の記事で詳しく解説しています。発音の基礎を固めたい方は、ぜひチェックしてみてください。
フォニックスの勉強法やメリット・学習のコツを解説!大人にこそおすすめ理由とは?
海外ドラマや洋画でネイティブの発音を確認する
海外ドラマや洋画を観ることは、ネイティブの発音を耳にするのにぴったりの機会です。
なにより楽しみながら英語に触れられるので、「今日は机に向かって英語学習する気力がない…」という日でもドラマを使って英語のリスニングができるというメリットがあります。
ドラマや映画では、実際の会話でのリズムや、イントネーション、日常会話でよく使われる表現やスラングを学べます。
最近は動画配信サービスで英語字幕が表示される作品も多いので、字幕機能を活用しながら学習してみてください。
海外ドラマを使った詳しい学習方法については以下のリンクもぜひ参考にしてみてください。英語のプロが海外ドラマを使った学習法をご提案しています。
Yukiコーチ
シャドーイングでネイティブの発音を真似する
シャドーイングとは、ネイティブの音声を聞きながら聞こえてきた発音を真似する発音練習法です。
シャドーイングはネイティブならではの発音やリンキング、リズムを身につけるのにぴったりの学習法です。
ただ、シャドーイングはネイティブの音声を真似するため最初は難しいと感じる方が多いでしょう。特に初心者の方は挫折しないように、聞いていて「簡単だ」と感じるレベルの教材から始めてみましょう。
初心者の方はぜひ以下のプロの意見も参考にしてみてください。
ERI
AIからフィードバックをもらう
最新のAI技術を使ったAI英会話アプリは、発音を正確に分析し具体的なアドバイスを教えてくれます。発音に自信がない方はぜひAI英語アプリを活用しながら発音練習してみてください。
特に独学で発音を学習している場合、自分の発音が合っているのかを判断するのは難しいでしょう。
「スピークバディ」などのAI英会話アプリを使えば、いつでもどこでも好きな時に発音学習ができるので、隙間時間を使って発音練習できます。
「AI英会話って何?」と疑問を持った方は、ぜひ以下の記事をご参照ください。おすすめAI英会話アプリやAI英会話アプリで学習するメリットについて詳しくご紹介しています。
無料&完全無料のおすすめAI英会話アプリ15選!初心者向け・ChatGPTもご紹介
日本人でもネイティブの発音に近づける!おすすめアプリ・教材3選
ネイティブのような発音を目指すなら、以下のアプリや英会話サービスを使うのがおすすめです。
- AI英会話スピークバディ
- ELSA Speak
- Cambly
どれも発音練習に役立つアプリや教材となっていますので、発音をネイティブに近づけたい方はぜひ活用してみてください。
AI英会話スピークバディ
・画像引用:App Store
AI英会話スピークバディは、ネイティブのような発音を身につけたい方にぴったりの英語学習アプリです。
発音練習するには、実際に口に出して発音することがとても重要です。スピークバディではAI講師相手に発音練習できるので、恥ずかしさを感じることなく隙間時間を活用してコツコツ英語の発音を改善していけます。
AIによる発音記号レベルでの音声認識機能を通じて、苦手な発音をAIが理解し、その部分を集中的に復習できるので、ネイティブのような正確な発音に近づけます。
スピークバディではAIが個別のカリキュラムを作ってくれるので、自分に合ったペースで英語学習を進められるのも便利な点です。
発音練習にスピークバディがおすすめの理由や使い方のコツについては下記もぜひ参考にしてみてください。
Mokoコーチ
ELSA Speak
・画像引用:App Store
ELSA Speakは、発音練習に特化した英語学習アプリです。最新のAI技術を用いて、ユーザーの発音を分析し、フィードバックを提供してくれます。
アプリ開始時には診断テストを行い、ユーザーの現在の発音レベルを把握します。この診断結果をもとに、AIが学習者に合ったレッスンプランを作成し、効果的に発音練習を進めていけるアプリとなっています。
ELSA Speakを活用した効果的な学習方法については以下でプロのアドバイスを確認できますので、ぜひ確認してみてください。
Konコーチ
Cambly
・画像引用:App Store
Camblyは、ネイティブスピーカーとオンラインで英会話練習ができる英会話サービスです。
Camblyの特徴は講師が全員ネイティブスピーカーであることです。そのため、日本人の英語学習者がリアルな英語の発音を学んだりアウトプットしたりするのにぴったりの場となっています。
Camblyでは、レッスンが録画されるため、自身の発音や講師からのフィードバックを後からじっくりと見直すことができます。
ネイティブスピーカーとの実践的な会話の中で、自然な英語のリズムやイントネーションを学んでいきたい方におすすめのサービスです。
また、Camblyには「Cambly AI」というサービスがあり、英会話レッスンがない日でもAIと会話練習ができるサービスとなっています。
活用方法については以下のアドバイスもぜひ参考にしてみてください。
Konコーチ
まとめ:アプリも活用しながらネイティブのような発音を身につけよう
今回の記事では、日本人にとって英語の発音が難しい理由と発音改善の勉強法についてご紹介しました。
発音の正確さは、英語でコミュニケーションを取るうえで大切な要素です。
ネイティブのような発音を身につけることは、自信を持って英語を話すためにも重要と言えるでしょう。
発音を学ぶ際には、最新技術を使って音声を認識してくれるAI英会話アプリ「スピークバディ」の活用がおすすめです。
AIが発音を細かくチェックしてくれるので、学習者の方は自分の発音が合っているのかどうかを確認しながら勉強を進められます。
スピークバディに興味がある方は、ぜひ無料体験を試してみてください。
執筆者=mayuri