ラジオ英会話を使ったディクテーションのやり方・メリット・継続のコツ
英語学習のプロの意見 : 3
リスニング力や表現力の向上だけでなく、様々なメリットがあるラジオ英会話。
例えば、NHKの人気コンテンツであるNHKラジオ英会話は講座時間も短く、特にスキマ時間に活用しやすいです。
そのため、忙しい社会人や学生にとっても英語学習を習慣化するための力強い味方になります。
今回は、ラジオ英会話を使ったディクテーションに焦点を当て、そのメリットや効果と具体的な学習方法をご紹介します。
この記事に登場する英語学習のプロ
Mokoコーチ
留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。
くん
外資系勤務歴7年目。TOEIC®850 / VERSANT®︎56。半年でVERSANT®︎レベル1UPを目指せるよう、ビジネス英語やシャドーイングの学習方法を中心にご紹介します。留学経験なしでシャドーイング学習を中心に英語学習を継続し、1年足らずで47→56(B1+:受験者の上位10%)まで成績UP。
ERI
大学卒業後、大手電子部品メーカーの営業職として勤務。英語の必要性を感じ社会人になってから英語学習をリスタート。仕事、子育てと両立しながらもTOEIC®︎400点から900点台へ独学でスコアアップ。英語講師を経て現在は英語コーチ5年目。得意分野は初心者さん向け、大人のやり直し英語とTOEIC®︎対策。10代から60代まで160人以上の幅広い学習者さんのサポート。TCS認定コーチとしてライフコーチングも提供中。公式HPブログでは、仕事や子育てなどで忙しい大人世代が、ご機嫌に英語学習を続けていくための気持ちの整え方、ちょっとしたコツを発信中。
ディクテーションとは
ディクテーションは、耳で聞いた英語音声を文字に書き起こす学習方法です。
この学習方法を活用することでリスニング力が向上し、文字と音声を一致させる練習ができます。
メリットとしては、単語やフレーズの実際の使い方や発音、文法構造を理解できる点などがあります。
また、継続的な実践により、自然な英語のリズムやイントネーションを身につけ、実際のコミュニケーションに役立つスキルを磨くこともできるでしょう。
ディクテーションの基本は、教材を聞きながら書き取りを行うことです。
知らない単語や理解できない部分はメモし、最後に聞き取れなかった部分を繰り返し聞き直してから答え合わせと分析を行います。
ディクテーションの効果的なやり方や教材の選び方について興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
ラジオ英会話を使ったディクテーションのメリット
実際にラジオ英会話を使ってディクテーションを行う方法をご紹介する前に、まずはこの英語学習方法のメリットについて解説していきます。
ラジオ英会話を使ったディクテーションの主なメリットは以下の通りです。
・リスニング力と表現力が向上する
・場所や時間に縛られず習慣化しやすい
・無料でコストをかけずに英語学習ができる
・日常会話で使える英語フレーズが多い
・ラジオビジネス英語で実践的な英語力も伸ばせる
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
リスニング力と表現力が向上する
ラジオ英会話を使ったディクテーションは、リスニング力を高めるのに非常に効果的です。
リアルな会話やニュース番組を通じて、英語の発音やアクセント、速度に慣れることができます。
また、ディクテーションを行うことで、リスニングした内容を正確に文字に変換するスキルが養われます。
自然な英語表現や文法構造を理解するのに役立ち、その結果として表現力も向上するでしょう。
場所や時間に縛られず習慣化しやすい
ラジオ英会話は、パソコンやスマホから簡単にアクセスでき、1つの講座が短く設定されている場合が多いです。
ウェブならリアルタイムで聞けなかった時でも遅れてストリーミングもできます。
そのため、忙しい毎日を送る学生や社会人でも場所や時間に制約されずに利用でき、英語学習を習慣化しやすいです。
通勤中や家事をしながら、ラジオを聴きながらディクテーションを行うこともできます。
さらにトピックも毎回違って飽きにくいので、モチベーションを維持しやすく、結果として学習の継続に繋がるでしょう。
無料でコストをかけずに英語学習ができる
NHKラジオ英会話は無料で提供されているため、高いコストをかけることなく、効果的な英語学習を行うことができます。
まずは気軽に英語に触れてみたい初心者の英語学習者や、高額な教材やコースにお金をかけられない学生にとって特に魅力的なポイントです。
無料で利用できるため、誰もが気軽に取り組むことができます。
無料・完全無料の他の英語教材やサービスに興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
無料&完全無料のおすすめAI英会話アプリ15選!初心者向け・ChatGPTもご紹介
日常会話で使える英語フレーズが多い
NHKラジオ英会話は、日常会話でよく使われる英語フレーズや表現を幅広くカバーしているのもポイントです。
実用的な会話を中心に構成されているため、学習者は実際のコミュニケーションで役立つ表現を学ぶことができます。
このような英語フレーズを理解し、使えるようになることで、実践的な英語コミュニケーション能力を鍛えることができます。
日常会話の英語学習に特に興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
日常英会話を学べるアプリおすすめ10選|初心者向けやAI搭載多数
ラジオビジネス英語で実践的な英語力も伸ばせる
NHKはラジオ英会話の他に様々なラジオコンテンツを配信しています。
特にラジオビジネス英語では、ビジネスの場で必要な発信力を身に付けることができます。
より実践的な英会話力を伸ばしたい方はぜひこちらも活用してみてください。
ビジネス英語を重点的に学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
ビジネス英語・英会話アプリ12選!忙しい社会人・初心者にもおすすめ
ラジオ英会話を使ったディクテーションのデメリット
次に、この英語学習法のデメリットについて解説していきます。
ラジオ英会話を使ったディクテーションの主なデメリットは以下の通りです。
・フィードバックを受ける機会がない
・スピーキング力が伸びにくい
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
フィードバックを受ける機会がない
ラジオ英会話を使ったディクテーションは独学の場合がほとんどです。
そのため、リスニングや書き起こしの際の自分のミスや勘違いに気づきにくいというデメリットがあります。
一人での英語学習では上達の幅にも限界があるので、第三者の力を借りるのも効果的です。
英語講師や先生などプロの様々な意見や手法を取り入れることで、より効率的に、自分に合った最適な方法で英語学習を進められます。
例えば、英語学習のパーソナルコーチングを受けることは一つの効果的な手段です。
パーソナルコーチに興味がある方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
Mokoコーチ
スピーキング力が伸びにくい
ラジオ英会話を使ったディクテーションはリスニングに焦点を当てた勉強法なので、聞き取り力の向上が見込めます。
しかし、実践的な英会話においてリスニングと同じくらい重要なのがスピーキングです。
ディクテーションでは耳で聞いて文字を書く勉強法がメインなので、口で言葉に出して実際に会話練習をする必要があるスピーキングスキルは伸びにくいです。
ディクテーションでリスニング力や表現力を鍛え、スピーキング学習などのアウトプット練習は英会話レッスンや無料のAI英会話アプリなど、他のサービスや教材で補いましょう。
例えば、「AI英会話スピークバディ」なら、800以上のリアルなシチュエーションでAIキャラクターと英会話フリートークができるため、多聴でインプットした内容をアウトプットする練習ができます。
さらに、AIを通じた発音記号レベルでの音声認識で初心者のうちから正確な発音を鍛えたり、AIが苦手分野をピックアップしてくれるため集中的に弱点を練習できたりと、効率的な英語学習をサポートする機能が豊富に用意されているのも魅力です。
AI英会話スピークバディなどの英語スピーキングアプリを活用した学習に興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
英語のスピーキング学習に興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
無料&完全無料の英語スピーキングアプリ10選!初心者にもおすすめ
ラジオ英会話を使ったディクテーションのやり方
ここからは、実際にラジオ英会話を使ったディクテーションの具体的なやり方を解説していきます。
主なやり方は以下の通りです。
・まずは音声を聞く
・1文ずつディクテーションをする
・スクリプトで実際の内容を確認する
・音声を流しながら音読する
・和訳を英語に訳してみる
それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
まずは音声を聞く
最初に、一度全体を通してラジオ英会話の音声を聞きます。
この段階ではテキストを見ずに、ただ聞くことに集中することが重要です。
これによりリスニングスキルが鍛えられ、音声から情報を取り出す練習ができます
細かいところがわからなくても、まずはおおまかな内容を理解することを目標にしてみましょう。
1文ずつディクテーションをする
次に音声を1文ずつ止めながら、聞いた内容を書き起こします。
どうしても聞き取れない箇所は空欄や聞こえた音のカタカナでも良いですが、まずは聞き取れるまで何度も挑戦してみましょう。
前後の文章から推測してわからない部分を埋めてみるのも効果的です。
スクリプトで実際の内容を確認する
1文ずつのディクテーションが終わったら、実際の英文スクリプトを確認して内容の答え合わせをします。
自分が書き起こした内容と比較し、聞き間違いがあれば修正してください。
聞き取れなかった箇所については色違いのペンなどでわかるようにすることで、自分の弱点や苦手分野が見えてきます。
単語や表現自体を知らなかったのか、発音を間違えて覚えていたのかなど、リスニングできなかった理由を明確にしながら次に繋げていきましょう。
音声を流しながら音読する
次に、音声を再生しながら、スクリプトを見て音読します。
アクセントやイントネーションにも注意しながら、自然な英語の音声を目指すと良いでしょう。
テキストを使わずにシャドーイング練習をするのも効果的です。
シャドーイングに興味がある方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
くん
和訳を英語に訳してみる
最後に日本語の和訳だけを見ながら、英語に訳してみましょう。
日本語から英語へ訳す練習をすることで、英語の表現や文法に慣れることができます。
また、直接的な翻訳だけでなく、意味を理解して自然な英文に変換する訓練にもなります。
ラジオ英会話でディクテーションを継続するコツ
ラジオ英会話でディクテーションを行う方法がわかったところで、ここからはディクテーションを継続するためのコツをご紹介します。
実践的な英会話力を身に付けるためには、何よりも勉強を続けることが大事です。
ラジオ英会話でディクテーションを継続するコツは以下の通りです。
・毎日決まった時間に勉強する
・時間がない日も音声だけは聞く
・アウトプット学習の場を作る
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
毎日決まった時間に勉強する
実践的な英会話力を身につけるためには、継続的な練習が欠かせません。
毎日同じ時間に勉強することは英語学習を習慣化する上で非常に有効です。
朝起きてからすぐやお風呂上がり、寝る前のちょっとした時間など、毎日決まった時間の英語学習に挑戦してみてください。
時間がない日も音声だけは聞く
忙しい日や時間が限られている日でも、音声を聞く習慣だけは毎日続けるようにしましょう。
例えば、通勤中や家事をしながらでも、ラジオ英会話の音声を聞くことができ、継続的に英語に触れる機会を作ることができます。
一度でも途切れてしまうと後回しにする癖がついてしまい、習慣化しづらくなってしまいます。
アウトプット学習の場を作る
ディクテーションではリスニングスキルの向上が見込めますが、同時にアウトプットの場も作ることで、より英語力の定着率を高めることができます。
例えば、英会話スクールやオンライン英会話レッスン、AI英会話アプリなどを活用した会話練習などが効果的です。
日常的にアウトプットの機会があると、ラジオ英会話でディクテーションをする際にも具体的な使用場面が想像できます。
覚えた表現を実際のコミュニケーションの中で使うことでモチベーションの維持もしやすくなるでしょう。
ERI
ラジオ英会話を使ったディクテーションに使える関連サービス
最後に、この英語学習方を実践する際に使える関連サービスをご紹介します。
ラジオ英会話を使ったディクテーションに使えるサービスは以下の通りです。
・NHKゴガク
・NHKラジオ らじる★らじる
・語学プレーヤー
・ゴガクル
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
NHKゴガク
・画像引用:NHKゴガク
NHKゴガクは、NHKが提供するオンライン学習サービスで、NHKラジオ英会話のコンテンツを活用して英語学習ができます。
スマホアプリも提供されていて、ラジオ英会話などラジオ番組のストリーミングはもちろん、単語や例文の発音を確認することも可能です。
さらにデイリークイズやウイークリー・マンスリーのテストに挑戦することもできて、自分の学習状況や達成度をチェックできます。
NHKラジオ らじる★らじる
・画像引用:NHKラジオ らじる★らじる
NHKラジオ らじる★らじるは、NHKのラジオ放送をインターネット経由で聴くことができるサービスです。
ラジオ第1、ラジオ第2、NHK-FMの放送がライブストリーミングで同時提供されています。
山間部などの電波が入りづらい地域などでもインターネット環境さえ整っていればラジオ英会話を再生することができるので、いつでもどこでもディクテーション練習に活用できます。
語学プレーヤー
・画像引用:語学プレーヤー
語学プレーヤーは、ディクテーションなどのリスニング学習に役立つ機能を豊富に搭載した、NHKによる音声再生アプリです。
0.5〜3倍まで英語音声の再生スピードを変更することができます。
さらに「耳ボタン」という機能を使うことで自然な早口になるため、クリアな音声を使ってリスニング学習が可能です。
ラジオ英会話を含めた専用音声をアプリで購入することで、ハイレベルなディクテーション練習に活用できるようになります。
ゴガクル
・画像引用:ゴガクル
ゴガクルとは、NHKエデュケーショナルによって運営されている外国語学習コミュニティです。
会員登録をするとお気に入りフレーズで反復学習をしたり、フレーズ集を作ったり、日記を書いたりすることができます。
さらにNHKの語学番組放送に登場したフレーズで和訳・英訳・リスニングなどのテストに挑戦できるので、ラジオ英会話と一緒に活用するのがおすすめです。
まとめ
今回はラジオ英会話を使ったディクテーションについて解説しました。
ラジオ英会話でのディクテーション練習はリスニング力と表現力が向上したり、場所や時間に縛られず習慣化しやすかったりと、様々な効果やメリットがあります。
今回ご紹介した具体的なやり方やコツを意識しながら、実践的なコミュニケーション力を伸ばしていきましょう。
ラジオ英会話を使ったディクテーションのデメリットとして「スピーキング力が伸びにくい」点があるので、今回の学習法と合わせてアウトプット用の英会話サービスやアプリを一緒に活用するのがおすすめです。
特に「AIとのフリートーク」「自動カリキュラム生成」「苦手分野を集中的に復習できる機能」などに興味がある方は、ぜひ「AI英会話スピークバディ」を試してみてはいかがでしょうか。
「スピークバディ」は800以上のリアルなシチュエーションで、AIキャラクターと気軽に英会話練習ができるサービスです。
無料体験も可能で、お試し期間内は有料プランと同じ機能やコンテンツを使用することができます。
こちらのサービスが気になる方は、ぜひ「スピークバディ」を一度お試しください。
執筆者=Erik