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チャンクリーディングで読解力UP!長文も素早く読めるスキルを身につけよう

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英語学習のプロの意見 : 5

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「英文を読むことや、文章の内容を正確に理解するのに時間がかかってしまう」

「長文を読むことが苦手」と感じていませんか?

読解に時間がかかると、特に長文に対して苦手意識が生まれ、まとまった量の英文を読むことに抵抗を感じたり、試験では時間が足りず焦ったりすることもあるでしょう。

この記事では、リーディング対策としてチャンクリーディングを取り上げます。チャンクリーディングは、英語の読解力を大きく伸ばす学習法の一つです。記事内でチャンクリーディングの効果的な方法やコツ、注意点、おすすめの教材やアプリについても紹介します。英語の長文やウェブサイト、洋書などをスムーズに読めるようになりたい方は、ぜひ読んで実践してみてくださいね。

この記事に登場する英語学習のプロ

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Monicoコーチ

中学校の義務教育で英語に出会い虜になる。その後高校生で語学研修でオーストラリアに滞在、全然英語が話せなくて絶望する。外国語大学に進学し、ひたすら英語と向き合い続け、8か月の語学留学の後、ようやく英語に自信がつく。大人向け英会話学校で現役講師を務める傍ら、英語学習者向けのコラムなどライターとしても活動中。

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Chihoコーチ

英語は中1からスタート。日本で大学を卒業後、米国にて国際教育学修士課程修了。メーカー、ロサンゼルスの教育機関勤務を経て英語講師・コーチとして、子供から社会人まで指導する。TESOL保持。娘2人も英語学習中。

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Naoki

海外経験なしで30代後半から英語をやり直し、TOEIC®︎980点、英検®︎1級を取得。外資系企業勤務経験あり。現在は英語講師、英語コーチ、英日翻訳者として活動中。ほぼ独学で英語を学習したため、様々な英語学習法に精通。得意分野は大学受験英語、TOEIC®︎、英検®︎、ビジネス英語等。「正しいやり方で学習を継続すれば、英語はできる」をモットーに現在も効果的な英語学習法を日々研究中。

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ERI

大学卒業後、大手電子部品メーカーの営業職として勤務。英語の必要性を感じ社会人になってから英語学習をリスタート。仕事、子育てと両立しながらもTOEIC®︎400点から900点台へ独学でスコアアップ。英語講師を経て現在は英語コーチ5年目。得意分野は初心者さん向け、大人のやり直し英語とTOEIC®︎対策。10代から60代まで160人以上の幅広い学習者さんのサポート。TCS認定コーチとしてライフコーチングも提供中。公式HPブログでは、仕事や子育てなどで忙しい大人世代が、ご機嫌に英語学習を続けていくための気持ちの整え方、ちょっとしたコツを発信中。

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Yuuコーチ

日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。

チャンクリーディングとは

チャンクリーディングとはチャンク(chunk・かたまり)ごとに英文をとらえて読む方法を指します。英文を小さなかたまりに分け、それぞれのかたまりごとに意味を理解しながら読み進めていきます。

チャンクリーディングは、「返り読み」をせずに英語を英語の語順のまま、ネイティブスピーカーと同じように英文の意味を前からキャッチしていくトレーニングで、リーディングのスピードや読解力を上げることが目的です。

日本語と英語の語順は異なるため、英文は後ろから訳すように教わった方、意味を理解するために返り読みの習慣がついている方が多いのではないでしょうか。返り読みをすると、読んで理解するまでに時間がかかってしまうというデメリットがあります。チャンクリーディングでこの習慣を取り除き、読解力を上げられるように学習を進めていきましょう。

慣れるまではチャンクごとにスラッシュをひき、文の構造をわかりやすくとらえられるスラッシュリーディングから始めると良いでしょう。

チャンクリーディングのメリット・効果4つ

チャンクリーディングを行う上でのメリットや効果として、以下が挙げられます。

  • 読解スピードの向上
  • リスニング力の向上
  • 英語を英語のまま理解できるようになる
  • 文の構造がわかる

以下で詳しく説明します。

読解スピードの向上

チャンクリーディングを行うことで、前から順番に(英語の語順の通りに)理解する力が身につきます。

英文を日本語に訳すというプロセスが減り、返り読みする必要がなくなります。これにより、英文を読むスピードが格段に上がります。

返り読みは目線が右往左往するため、意味を理解するまでに余計な時間がかかってしまいます。しかしチャンクリーディングであれば、英語を一つ一つの単語ではなくチャンクに分けることで、英文の構造や意味をとらえられるようになります。

速く正確に読めるスキルがつき、結果として複雑な文章や、長文を読んでもストレスなく理解できるでしょう。

リスニング力の向上

チャンクリーディングはリスニング力の向上にも効果的です。チャンクリーディングを通じて英文を文頭から読めるようになると、英語を聞く際にも文章を頭から聞いて理解できるようになります。

リーディングと違い、リスニングは自分のペースで進めることが難しく、特に試験や英会話の場面では、聞いた音声は形として残らずに消えてしまいます。しかし、チャンクリーディングを行うことで、頭の中でかたまりごとに情報を処理する習慣がつき、リスニングの際も一度聞くだけで意味をキャッチする力がつきます。

英語を英語のまま理解できるようになる

チャンクリーディングは英語を読んだり聞いたりするときに、日本語に訳すクセがある方にも効果があります。

チャンクリーディングを行うことで、英文を文法の規則に基づいて理解する力が高まります。一連の単語やフレーズをまとめて理解できるようになり、語彙や文の構造理解がクリアになります。

また、返り読みをしながら英文を日本語に訳してしまうクセを断ち切り、英語のままで情報を処理する習慣を身につけることができます。これにより、英語の語順や表現方法に慣れ、文全体をスムーズに理解できるようになるでしょう。

上記のプロセスを通し、日本語訳を介さずに英文を理解する能力が向上していきます。

文の構造がわかる

チャンクリーディングは英文の構造理解にも役立ちます。英文を小さなかたまりに分けることにより、SVOなどの文型、品詞、修飾部などの理解度が上がります。はじめは難しく感じられるかもしれませんが、チャンク自体は短いので、一つ一つのチャンクやそのつながりを理解することから始めましょう。それぞれのチャンクが文中でどのような役割を果たすか意識して読むことがポイントです。

複雑に見える英文も、チャンクに分けながら読み進めることで意味を取りやすくなり、構造が見えてきます。チャンクごとに理解すること、また、チャンクリーディングで多くの英文を読むことを通し、次の展開や出てくる言葉を予測しながら読む力も養われ、より高いリーディング力が身につきます。文章の主題や、文章内の重要部分、そうでない部分を区別し、メリハリをつけて読めるようになるでしょう。

チャンクリーディングのデメリット2つ

チャンクリーディングのデメリットとしては、以下の2点があります。

  • 即効性はない
  • 基本の文法や語彙力が必要

即効性はない

チャンクリーディングのデメリットの一つに、即効性がないことが挙げられます。特に、返り読み・和訳を頭の中で習慣にしていた方はまずその矯正が必要となり、英語の意味を頭から拾っていくことに慣れるには時間がかかるかもしれません。

しかし、学生を対象にチャンクリーディングを行ったところ、4ヵ月後に読解力を測るテストで点数が伸びたという研究結果もあり、特に読解が苦手な方にとっては将来的に役に立つスキルです。すぐに効果を感じなくても、まずは1ヵ月程度を目安に続けてみましょう。

参考文献:チャンク・リーディングを実践した初級学習者の チャンキング処理力の変容

基本の文法や語彙力が必要

チャンクリーディングは文の構造理解に効果があると前述しましたが、これは基本的な文法、語彙力が身についている方の場合です。

中学レベルの文法が理解できていない場合、いきなりチャンクリーディングをしようとしても効果が薄くなる可能性があります。まず基本の文法事項を押さえてからチャンクリーディングに進むことをおすすめします。「時間はかかるけれど英文の意味を理解できる」状態から始めるのであれば、効果を感じられるでしょう。

基礎的な英文法の学習法については、以下のQ&Aをご参照ください。

Q.英文法の勉強を再開する場合にはなにからはじめる?
Monicoコーチコーチ

Monicoコーチ

まず取り組んだ方がいい英文法となると、大きな幅で言うと中学英語文法ですね。これさえ逆にできてしまえば、英会話は普通に困らずに話すことができるようになります。ですので、「中学英文法この1冊で全部復習」みたいな問題集を購入し、全て正解になるくらいまで解いて英文法を「腹落ちさせる」とかなり力が付きますよ。
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チャンクリーディングのやり方

チャンクリーディングのやり方を4ステップで解説していきます。

  1. テキストの準備・読解スピードの計測
  2. 文章をチャンク(かたまり)ごとにスラッシュで区切る
  3. チャンクごとに意味を理解する
  4. 音読する

1.テキストの準備・読解スピードの計測

事前準備として、チャンクリーディングに使うテキストを用意します。目安としては、読んで内容を十分に理解でき、音声データがついているものが良いでしょう。知らない単語や文法事項は調べておきましょう。 

事前に自分の読むスピード、WPM(Word Per Minute)を測っておくことも効果的です。WPMは1分間に読めるワード数を表します。一般的に、ネイティブスピーカーの平均WPMは200~400日本人の平均WPMは80~100と言われています。

以下のサイトでは、中学生から難関大入試レベルまで、それぞれのレベルに合った内容の長文を読み、3問程度の問題に答えることで今の英語読解力やWPMを測定できます。目安としておおよそのレベルを測っておくと、一定期間後どの程度読むスピードが向上したかわかります。

参考サイト:読書速度の測定・読書スピード計測|英語総合読解力測定メジャーさん

2.文章をチャンク(かたまり)ごとにスラッシュで区切る

まず、英文をスラッシュで区切りながら、各部分をチャンクに分割します。

区切る箇所の詳細については後述しますが、目安としては、関係代名詞や前置詞、接続詞の前、長い主語の後などが区切るポイントです。別の方法としては、スクリプトの音声を聞きながら、話者の息継ぎ、イントネーションが上下する箇所で区切る方法もあります。

慣れないうちは、2~3語で区切るなど、多めにスラッシュを入れてもOKです。

3.チャンクごとに文の構造と意味を理解する

次に、チャンクに分けた文の構造ごとの意味を把握します。どのチャンクがどの部分を修飾しているか、とらえたチャンクの一つ一つを統合し、文として意味を理解できるようにしましょう。スラッシュごとに意味のつながりを意識すると、文全体の理解につながります

このとき、日本語に訳すのではなく、チャンクの内容を頭の中でイメージできるようにすると効果的です。

4.音読する

まとめとして英語の音声を聞いて、チャンクのリズムを意識しながら音読します。チャンクごとに息継ぎをし、イントネーションやアクセントをつけます。音読することで、音声理解と意味理解とを結び付け、より記憶に残りやすくなるだけでなく、英語のリズムも一緒に身につけることができます。

速読力をつけたい方は、スピードを意識して音読するとさらに効果的です。TOEICなどのリーディング試験で時間内に解きたい方は、音読の際も速めのスピードで読んでみて、内容を理解できるように練習してみましょう。読み終わるまでの時間を測ったり、音読を録音して聞き返し分析したりすることも効果的です。

以下は、チャンクリーディングで行う音読に関するアドバイスです。

Q.チャンクリーディング、スラッシュリーディングなどどれが最適?
Chihoコーチコーチ

Chihoコーチ

チャンクごとに意味をとれたら、人に内容を伝えるつもりで「音読」を繰り返し行ってください。音読はチャンクの内容を日本語を介さずイメージし、英語の語順でスピーディーに処理できるようにするために、非常に大切な訓練です。目的に応じた文書でこのステップを辿るのがおすすめです。また、1分間に150語〜180語のスピードで正しく読めるようになったら、スキャニングやスキミングで多読の練習に入っていくといいと思います。
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チャンクの区切り方を例文で解説

チャンクをどこで区切ったらよいかわからないと悩む方がいらっしゃいます。チャンクの区切り方を、例文を用いて具体的に解説していきます。以下、チャンクリーディングを行う時に参考にしてください。

  • チャンクの語数や区切る箇所の目安
  • 区切り方の実例

チャンクの語数や区切る箇所の目安

まず区切る語数の目安としては、5~9語が適切と言われています。これは、「人の脳が一度に記憶し処理できる情報の量は、7語±2語である」ことを発見したアメリカの認知心理学者による情報に基づいています。

区切る箇所については、以下を参考にしてみてください。

  • 前置詞句の前
  • コンマやセミコロンなどの後( , / : / ; )
  • 関係詞の前(who/whichなど)
  • that節、whether節の前
  • 不定詞、分詞、動名詞の前
  • 接続詞など(when, because, if など)の前
  • 長い主語の後

区切る箇所に明確なルールはありませんので、ご自身にとって区切りやすいところで読んでみましょう。

区切り方の実例

区切り方の例として、「ハリーポッターと賢者の石」の冒頭の2文を取り上げます。

Mr. and Mrs. Dursley, of number four, Privet Drive, were proud to say that they were perfectly normal, thank you very much. They were the last people you’d expect to be involved in anything strange or mysterious, because they just didn’t hold with such nonsense.

この文章を、以下のように区切っていきます。(区切り方・訳は一例です)

Mr. and Mrs. Dursley,/ ダーズリー夫妻は

number four,/ 四番地

of Privet Drive, / プリベット通りの

were proud to say/ 誇りを持っていた

that they were perfectly normal,/ どこから見てもまともな人間であるということに

thank you very much. // おかげさまで

They were the last people / 決してしない人たちだった

you’d expect to be involved / 巻き込まれると考えること

in anything strange / 不思議とか

or mysterious,/ 謎めいたこととか

because / なぜなら

they just didn’t hold / まるで認めない

with such nonsense.// 非常識なことは

スラッシュで区切った部分の日本語訳は、文全体で見ると不自然かもしれませんが、このまま進めてしまってOKです。

チャンクリーディングのコツ・注意点

チャンクリーディングをより効果的に進めるためのコツや注意点を解説していきます。

  • キレイな日本語に訳さない
  • 読めるようになったらスラッシュを減らす→なくす
  • 英語の音声がついているテキストを選ぶ

キレイな日本語に訳さない

チャンクリーディングでは、英語の意味をとらえることを重視しますが、日本語に訳すことがポイントではありません。学生時代の英文和訳問題のような、キレイな日本語にする作業は不要です。チャンクごとの意味を理解し、返り読みをせずに、文頭から読んで理解する力をつけることが重要です。

訳しグセのある方にとっては、英語の区切りで読んでいく際、不自然な日本語になると感じられるかもしれませんが、しばらく続けると慣れてくるので大丈夫です。上記の読み方で進めることで、完全な日本語にしなくても、英文の意味が把握できるようになり、より迅速かつ効果的な読解スキルを身につけることができます。これが、「英語を英語で理解する」ことにつながっていきます。

読めるようになったらスラッシュを減らす→なくす

スラッシュを引く目安については前述しましたが、目安であってルールではありません。自分で読んでいて分かりやすくなるのであれば、はじめはスラッシュを多めに引いてOKです。ポイントはスラッシュの数ではなく、「返り読みせずに読めるか」です。しかし、慣れてきたらスラッシュを減らし、徐々に大きなかたまりにしていきましょう。

最終的には、スラッシュをひかずに頭の中でかたまりを作って読めるようにすることがゴールです。

英語の音声がついているテキストを選ぶ

チャンクリーディングを行う際は、音声データつきの英文を選ぶとより効果的です。音声を活用しながら音読やオーバーラッピングを行うことで、リスニング力やスピーキング力も合わせて鍛えられるようになります。音と意味を結び付けられるため、英語のより速い理解が期待できます。

オーバーラッピングの詳細については、以下の記事をご参照ください。

関連記事:オーバーラッピングとは?効果と具体的なやり方を解説

チャンクリーディングにおすすめの教材・本

練習を行うにあたり、自分のレベルや興味、目的に合った教材を選んで、チャンクリーディングに取り組んでみましょう。読むことが負担にならないよう、短めで興味のあるテーマ、内容が半分以上わかる易しめの英文から始めると良いでしょう。

自分で自由にスラッシュの位置を決めたい方は本で、スラッシュの引き方の目安を知りたい方や、スラッシュの位置に自信がない方はアプリを活用すると便利です。

まず、チャンクリーディングにおすすめの本を紹介します。

  • 毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる (「毎日」シリーズ)
  • 【CD・音声DL付】究極の英語リーディングVol. 1 (究極シリーズ)
  • Oxford・ラダー・ペンギン(ピアソン)シリーズ

毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる (「毎日」シリーズ)

毎日の英速読

毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる (「毎日」シリーズ) | Amazon

毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる (「毎日」シリーズ)は、リスニングを活用し、耳と目と口を使ったトレーニングを基本に、英文読解の回路を作る本です。

音声を聞きながら英文を読み、後戻りしないことで否応なしに英語を頭から理解する回路ができあがります。TOEICのリーディング学習にも役立つ一冊です。この本を通し、スラッシュを使って頭から読んでいく方法が身につきます。「読むのに時間がかかるうえ、さらに返り読みをしてようやく内容がわかる」という状態から抜け出したい方にはぴったりです。

【CD・音声DL付】究極の英語リーディングVol. 1 (究極シリーズ)

【CD・音声DL付】究極の英語リーディングVol. 1 (究極シリーズ)

【CD・音声DL付】究極の英語リーディングVol. 1 (究極シリーズ) | Amazon

【CD・音声DL付】究極の英語リーディングVol. 1 (究極シリーズ) は、入門レベルの1000語をベースに書かれた英文を38本収録した本です。

よく知られている単語が中心に使われているので、すらすら読むことができます。ただ英文を読むのではなく、スラッシュ・リーディングや、英語の音声を聞きながら読むトレーニングなどを行います。

「TOEICのPart 7で出題される英文」「観光地の紹介記事」「ちょっといい話」や「怖い話」などを収録しているため、楽しみながらリーディングの練習ができます。

Vol.1は入門編に位置付けられており、さらに発展的な学習をしたい方はVol.2も手に取られると良いでしょう。

Oxford・ラダー・ペンギン(ピアソン)シリーズ

Oxford Graded Readers

・画像引用:オックスフォード大学出版局株式会社

さまざまなジャンルやレベルの本を扱うOxford Graded Readersラダーシリーズペンギンリーダーズ(ピアソンリーダーズ)から好みの本を選ぶこともおすすめです。

以下は、それぞれのシリーズをチャンクリーディングにおすすめしている、英語学習のプロからのアドバイスです。

Q.チャンクリーディングにおすすめの本ってありますか?
Naokiコーチ

Naoki

Oxford Graded Readersは主要構文、語彙、ページ数でレベル分けされているので、自分の英語力に合ったものが選びやすいです。 Oxford Book Wormsシリーズは日本のAmazonでも買えることができますので、お勧めです。 こうした洋書を読む時は最初はかなり易しいレベルから始めることがポイントです。 特にチャンクリーディングで読むのであれば英文が難しすぎるとなかなかスムーズに読むことができませんので注意が必要です。
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Q.チャンクリーディングにおすすめの本ってありますか?
ERIコーチ

ERI

私からはラダーシリーズをお勧めさせてください。 レベル別になっており、簡単な内容の補足や各本の巻末にはワードリストもありますので、 辞書なしでも読み進める事ができます。 クラッシックから現代文学、ノンフィクション、ビジネスとジャンルも幅広いので 興味のあるものが必ず見つかると思います。
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Q.チャンクリーディングにおすすめの本ってありますか?
Yuuコーチコーチ

Yuuコーチ

よりレベルがわかりやすいペンギンリーダーズというシリーズを私はおすすめします! 世界中で読まれているシリーズで、ピアソンが出版しています。 入門レベルのEasy Startsから英検準1級レベルのレベル6まで、難易度別の段階が分かれています。 どのレベルを選べばいいかは、一度書店や図書館で手にとって次の点を意識して選んでみてください。 ・知らない単語が見開き2ページの中で5個以内 ・単語や文法を調べなくてもなんとなくストーリーが理解できそうなレベル感
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チャンクリーディングにおすすめのアプリ

続いて、チャンクリーディングにおすすめのアプリをご紹介します。

  • Anno Reader
  • サイトラ!英文速読特訓
  • レシピー

Anno Reader

Anno Reader

・画像引用:App Store

Anno Readerは、英語学習者向けに開発された英文リーダーアプリです。テキストを入力もしくはペーストすると、適切な場所にスラッシュを入れてくれるため、チャンクリーディングに効果的です。スラッシュの他にも、テキストを分析し品詞ごとに区別したり、チャンクごとの日本語訳を自動で表示したりする機能を持っており、英文の構造や修飾関係をわかりやすく表示します。

カメラから文字を認識することも可能なので、手元にある教材や本も活用できます。同時に、テキストを読み上げたり、文法が正しいかAIが添削したりといった機能もあるので、このアプリ一つでさまざまな学習を組み合わせられるのが大きな魅力です。

「句や節の区切りが分からない」「英語の文型(SVOC)を見分けられない」「TOEICなどの長文対策をしたい」という目標やお悩みがある方にはぴったりのアプリです。

サイトラ!英文速読特訓

サイトラ!英文速読特訓

・画像引用:App Store

サイトラ!英文速読特訓は、英語の読解力向上に効果的なサイトトランスレーションの練習ができるアプリです。サイトトランスレーションはチャンクごとに意味を翻訳していく方法で、チャンクリーディングと同じプロセスで学習します。音声を聞きながら、日本語・英語のチャンクの並び替えや音読のステップで学習することで、チャンクごとに自然に意味をとらえられるようになります。

このアプリでは、SNSで投稿されている短めの英文を取り上げ、興味を惹くような面白いトピックが厳選されています。それぞれのトピックは、同じ運営者によるYouTubeチャンネルでも詳しく解説され、アプリとYouTubeの連携により深い理解が期待できます。

レシピー

レシピー

・画像引用:App Store

レシピーは、リーディングをはじめ英語の四技能をバランスよく強化できるアプリです。リーディングのメニューでは適切な位置に自動でスラッシュを表示することが可能で、スラッシュの多さも2段階のレベルから設定できます。レベル1はスラッシュが少な目(中級者向け)、レベル2はスラッシュの数が増えるため初心者向けの設定となっています。

返り読みをしないように、自動で画面が上にスクロールする工夫も凝らされており、スクロールのタイミングはWPM(1分間に読める単語数)に応じて変更もできます。わからない単語はタップすれば意味と発音とを同時に調べられるため、英文を自分で句切ったり意味を調べたりする必要がなく、スマホから手軽に練習できるのが魅力です。テキストは最新のニュースや童話、世界の偉人に関するストーリーなど、さまざまなジャンルから選べます。

チャンクリーディングはこんな方におすすめ

チャンクリーディングを特におすすめしたいのは、以下のような方々です。

  • 日本語⇔英語に訳してから考える方
  • TOEICなどの試験で時間が足りない方
  • 長文読解に抵抗がある方

日本語⇔英語に訳してから考える方

英文を読む際につい日本語に訳しがちな方、英会話で日本語で考えてから英語に置き換えがちな方は、チャンクリーディングで英語を英語で処理できる力をつけると効果的です。

英語の読解問題やリアルタイムでの英会話といった、スムーズかつ素早い対応が求められる場面で特に役立ちます。

TOEICなどの試験で時間が足りない方

TOEICなどのリーディングパートでいつも時間が足りず、あてずっぽうでマークシートの回答欄を塗りつぶした経験のある方もいらっしゃることでしょう。多くの方の場合、返り読みをしたり、要点をとらえて読むことに課題があったりすることが原因だと考えられます。

チャンクリーディングにより、文をかたまりでとらえて文頭から理解できるようになると、問題文を読むスピードが飛躍的に早くなり、リーディング試験も時間内で解く力がつきます。

TOEICですべての問題を時間内に解き終えるために必要なWPMは、150程度とされています。この数値を目安にチャンクリーディングを行いましょう。

長文読解に抵抗がある方

TOEICや英検の読解問題、または仕事でマニュアルなどを英語で読む必要がある方にとって、長文というだけで抵抗を感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。しかし、チャンクリーディングはそのような拒否感を和らげる働きがあります。

チャンクリーディングでは、長文を小さなかたまりに分け、それぞれのかたまりを理解し、文の構造を把握することから始めます。この方法を用いることで、一度に大量の情報に直面するストレスが軽減され、長文が読みやすくなります。そのため、より効率的に英文を読解することが可能となります。

チャンクリーディングに関するFAQ

続いて、チャンクリーディングに関連するFAQを3つ、以下に取り上げます。

  • チャンクリーディングが難しく感じるときはどうする?
  • チャンクリーディングとサイトトランスレーションとの違いは?
  • チャンクリーディングと速読の違いは?

チャンクリーディングが難しく感じるときはどうする?

チャンクリーディングが難しく感じられる場合は、教材のレベルを下げる、短い文から始めることをおすすめします。人によってはチャンクリーディングは慣れるまでに少し時間がかかるため、しばらく継続して行うと良いでしょう。この時も返り読みは行わないようにしましょう。

上で紹介したアプリのサポートツールを利用しながら進めると、文の構造やチャンクごとの意味が一目でわかり便利です。それでも難しいと感じたら、基礎的な文法のおさらいや単語の確認を取り入れてみると良いでしょう。

チャンクリーディングとサイトトランスレーションとの違いは?

チャンクリーディングとサイトトランスレーションの違いは、端的に言えば「翻訳をするかしないか」です。

翻訳をせずに英語のまま読むのがチャンクリーディング、翻訳をしながら読み進めるのがサイトトランスレーションです。サイトトランスレーションは、同時通訳者がトレーニングに用いる手法として有名です。

前から(文頭から)読み、かたまりごとに理解していくというプロセスは同じなので、教材は同じものを使えます。

チャンクリーディングと速読の違いは?

速読は文章の内容を理解しながら、より速いスピードで読み進める方法です。文章全体を素早く見渡し、主要な情報や要点を拾いながら読み進めます。速読には高い語彙力や文法知識が求められるため、中級以上のレベルの方に向いています。

一方、チャンクリーディングは文章をチャンクごとに理解しながら進め、必要に応じて単語や文法を調べながら進める学習法です。初心者でも取り組める方法ですが、基本的な文法知識がある方がより効果的に活用できるでしょう。

チャンクリーディングで、一段階上の読解力を手に入れよう:まとめ

チャンクリーディングを行うことにより、英文の読解スピードが向上し、英語を英語で理解するスキルが身につきます。

英文を読むスピード・読解力が上がると、長文に対する苦手意識が取り払われ、英文を読むことに抵抗がなくなります。その結果、短い時間で多くの情報を手に入れられるため、日本語に翻訳されていない最新のニュースやウェブサイトにアクセスできるようになります。洋書を読み、原作者の思いをより身近に感じることもできますね。

さらにはリスニング力も向上するため、試験や英会話の場面でもより効果を感じられるでしょう。

チャンクリーディングは、一段階上の英語スキルを手に入れられる学習法です。レベルに合った教材やアプリを見つけて、ぜひ実践してください。

執筆者=アソミ

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