レシピーの効果的な使い方とは?有料版と無料版の違いも解説
英語学習のプロの意見 : 2
英語学習を効果的に進めるには、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく鍛える必要があります。
ただ、4つのスキルそれぞれのために、4種類か、それ以上のトレーニングを行うのは、大変ですよね。
英語学習にかける時間が1日の中で多くを占めるようになると、途中で息切れして、挫折してしまうかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、英語4技能に加えて単語学習・文法学習のすべてを行えるオールインワン英語学習アプリ「レシピー」です。
実際レシピーは、多くの英語学習者に高い評判を得ているようです。
Konコーチ
Konコーチご自身、リーディングを中心にレシピーの無料版を利用されているということですね。
Web上の口コミでも、英語4技能のトレーニングと単語学習・文法学習がアプリ1つでできることが好評であることが見てとれます。
この記事では、レシピーの効果的な使い方と、無料版・有料版でどんな機能が利用できるかを解説します。
レシピーの利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。
この記事に登場する英語学習のプロ
レシピーとは
レシピーは、株式会社ポリグロッツが提供する英語学習アプリです。2021年8月にアプリ名が「ポリグロッツ」から「レシピー」に変更されました。
単語や文法の学習に加え、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能のトレーニングをアプリ1つで行えるオールインワンスタイルが特徴です。
AIによって自動で作成される自習カリキュラムと、人間の講師によるマンツーマンレッスンを組み合わせることで、高い学習効果が期待できます。
レシピーの基本機能
レシピーでは、自習機能と、先生によるレッスンを組み合わせるスタイルが採用されています。
レシピーで提供されている自習機能は主に以下の10種類です。
- リーディング
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
- 単語学習
- 文法学習
- オリジナルカリキュラム(マイレシピ)
- TOEIC対策
- 英検対策
- 専門的英語
10種類の機能のうち、リーディングトレーニング・単語学習・マイレシピは、一部無料で利用することができます。
それでは、主な機能をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはマイレシピを作ろう
まずは無料テストを受けて、オリジナルのカリキュラム「マイレシピ」を作成しましょう。
直近に受けた英語テストとスコアを入力し、リスニング・スピーキングを含む15分程度のテストを終えたら、重点的に伸ばしたいスキルと英語学習に使える時間を選んで、「レシピ」の完成です。
AIが自分に合ったカリキュラムを自動で作成してくれるので、与えられたカリキュラムに沿って英語学習を進めていくだけで、英語力をアップさせることができます。
単語学習機能
単語学習機能では、「4択テスト」「スペルテスト」「フラッシュカード」の3種類のモードからトレーニングを選ぶことができます。
単語帳の途中でもモードを変えることができるので、飽きることなく楽しく単語学習を進めることができます。
文法学習機能
文法学習機能では、「be動詞」「主語&一般動詞」「名詞」など基本的な内容から、「現在完了形」まで幅広い内容をカバーしています。
実際の学習では、会話形式のダイアログを見て、選択肢の中から文法的に正しい英語表現を選ぶシステムになっています。
そして、なぜその英語表現が正しいのか、詳しい解説がなされます。
解説も会話形式で楽しく読めるので、サクサク文法を学ぶことができます。
リーディング機能
リーディング機能の題材としては、初心者向けには「日本昔ばなし」や「星の王子様」など、中上級者向けには最新の英語ニュースが取り上げられています。
リーディングを始めると、リーディングスピード(WPM)が測定されるので、心の準備をしてから読み始めましょう。
自分のペースで読むか、「ペースメーカー」によって自動でスクロールされながら読むかを選ぶことができます。
文にスラッシュを入れながら読む機能や、分からない単語をタップすると意味が表示される機能もあるので、有効活用しましょう。
スピーキング機能
レシピーは、スピーキング力アップにも効果的な機能が盛り込まれています。
どんな機能かは、以下のQ&Aを参考にしてください。
Yuuコーチ
Yuuコーチが紹介しているように、スピーキング機能では、会話を通して、選択肢の中から「ネイティブがよく使う表現がどれか」を選びます。
ネイティブライクな表現について丁寧な解説も会話形式で掲載されているので、参考にしてください。
実際に発話して、自分の発音をチェックしてもらえるコーナーもあります。
リスニング機能
レシピーでは、リスニング教材も豊富に提供されています。
音声のみの教材の場合、最初に音声のみを聴いて、スクリプトを読み、オーバーラッピングとシャドーイングを行います。
リーディング教材の中から「リスニングができる記事」を選ぶのも効果的です。
以下のQ&Aを参考にしてください。
Konコーチ
ちなみにレシピーの音声教材では、「桃太郎」の短い冒頭文のような、簡単な文を題材にシャドーイングすることもできます。
シャドーイングが苦手で敬遠していた方も、ぜひ挑戦してみてください。
ライティング機能
ライティング機能では、日常会話や自由英作文など、好きなトピックについて短い英作文をすることができます。
作成した英文は、AIによって即座に文法が修正され、解説が付け加えられます。
レシピーの無料でできること
前項で触れたように、レシピーでは、以下の機能を一部無料で利用することができます。
- オリジナルカリキュラム(マイレシピ)
- リーディング
- 単語学習
また、以下の機能では、いくつかのユニットを無料で体験することができます。
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
- 文法学習
- 動画学習
- TOEIC対策
- 英検対策
そして、スタンダードプラン(3ヶ月)に登録すると、1週間の無料トライアル期間が与えられます。
無料トライアルを通して、本登録するかどうかじっくり試すのもよいでしょう。
レシピーのおすすめプランは?
レシピーでは、ベーシックプラン・スタンダードプラン・アドバンスドプランの3種類の有料プランが提供されています。
ベーシックプランの利用料金は月額2,427円(税込)、スタンダードプランは月額3,600円(税込)、アドバンスドプランは月額6,000円(税込)です。
まずは、それぞれのプランでどんなことができるか見ていきましょう。
ベーシックプラン
ベーシックプランでは、無料プランでできること(リーディング・単語学習・マイレシピ)以外に、以下の機能が追加で使えるようになります。
- スピーキング(一部)
- リスニング(一部)
- ライティング(一部)
まずは有料プランをお試ししたいという方には、ベーシックプランがおすすめです。
スタンダードプラン
スタンダードプランでは、以下の機能が利用可能になります。
- スピーキング
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- 単語学習
- マイレシピ
- TOEIC対策
- 英検対策
特に、ベーシックプランでは制限されていたスピーキング・リーディング・リスニング・単語学習機能が、無制限で使えるようになるのは嬉しいポイントです。
また、TOEIC対策や英検対策機能は、スタンダードプラン以上でないと受講できません。
本格的に英語力をアップさせたい方にはスタンダードプランがおすすめです。
アドバンスドプラン
アドバンスドプランでは、スタンダードプランで利用できる機能に加えて、専門用語を含むプロフェッショナルな英語を学ぶことができます。
「ホテルで働きたい」「医療関係の業種で働きたい」「デジタル・マーケティング関係の英語を学びたい」など、英語を学ぶ特定の目的がある人におすすめです。
レシピーの効果的な使い方
ここでは、レシピーを最大限有効活用する使い方を見ていきます。
レシピーを効果的に使うコツは、以下の5つです。
- スキマ時間を有効活用する
- 4技能をバランスよく鍛える
- オンラインレッスンを活用する
- リーディングの際にはスピードを測定する
- レシピーを始める前に基礎的な英語知識を身につけておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スキマ時間を有効活用する
レシピーは、毎日「マイレシピ」に沿って学習を行えば完結します。1レッスンは3分ほどで、全体の所要時間は10分〜15分ほどです。
1日分のレッスンをまとめて行うのもよいですし、通勤時間や休憩時間などスキマ時間を上手に活用して、1~2レッスンずつちょこちょこ英語学習を進めるのもよいでしょう。
スマホアプリという性質上、レシピーはスキマ時間の英語学習にぴったりです。
途中で飽きたり挫折したりしないよう、無理なくトレーニングし、英語学習を継続できるようにしましょう。
4技能をバランスよく鍛える
レシピーでは、「マイレシピ」に沿って学習を進めていけば英語力をアップさせることが可能です。
ただ、「マイレシピ」は1日15分程度の学習になるよう設計されているので、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
レシピーではトップ画面から追加で学習内容を選ぶことも可能です。
内容を選んで学習を行う場合は、「読む・書く・聞く・話す」のどれかに偏ることなく、バランスよくトレーニングするようにしましょう。
オンラインレッスンを活用する
レシピーでは「マイレシピ」をはじめとする豊富な自習コンテンツが人気ですが、日本人バイリンガル講師によるオンラインレッスンも魅力です。
教材は、スピーキングトレーニング以外に、リスニング対策やライティング対策・シャドーイングチェックなどのレッスンも用意されており、バラエティに富んでいます。
以下はその一例です。
- 英会話 Build Up トレーニング
- 型を知ってロジカルに話す集中トレーニング
- 英語会議集中トレーニング
- ビジネスシーン別英会話
- ビジネスメールライティング講座
- SPEED UP!リーディング
- リスニング対策!集中トレーニング
- 発音トレーニング
- 音読&シャドーイング Check Lesson
- TOEIC スコアアップトレーニング
一般的な英会話スクールでは扱っていないようなレッスンも多いようです。
オンラインレッスンの利用には、別途「チケット」の購入が必要ですが、「レシピー」を最大限有効活用したい方は、オンラインレッスンの受講も検討してはいかがでしょうか。
リーディングの際にはスピードを測定する
レシピーのリーディング機能は、無料プランでも利用することができ、評判も高い機能です。
特に、英文を読む速度(WPM)を測定できるのは、とてもユニークな機能です。
Konコーチのアドバイスを参考にしてください。
Konコーチ
WPMを測り続けることで、自分の英語力の上達を実感できるということですね。
Konコーチのおっしゃるように、TOEIC受験を目指す方は、WPM180を目標にリーディングを進めてみてください。
レシピーを始める前に基礎的な英語知識を身につけておく
レシピーは、初心者から上級者まで幅広く対応している英語学習ツールですが、初心者の方からは、「レシピーはレベルが高くて難しかった」という声も聞かれます。
レシピーは「日本昔ばなし」や「星の王子様」など簡単なトピックを題材にした教材も豊富ですが、中学レベルの基礎的な単語・文法知識が全くないままレシピーを始めてしまうと、レベルが高く感じてしまうかもしれません。
基礎的な英語知識に自信がない方は、中学レベルの単語・文法の知識を先にインプットしておくと、レシピーをより効果的に利用することができるでしょう。
まとめ
レシピーは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングのトレーニングに加えて、単語・文法を学習できる、オールインワンタイプの英語学習アプリです。
レシピーの最も注目すべき機能は、なんといってもAIが自分にぴったりのカリキュラムを作成してくれる「マイレシピ」でしょう。
マイレシピに沿って学習を進めていけば、着実に英語力をアップさせることができるでしょう。
スマホ完結で学習できる手軽さもレシピーの魅力の1つです。
スキマ時間を上手に利用すれば、英語学習は「ちょっとハードルの高い」ものではなく、「趣味のように楽しい」ものになるでしょう。
執筆者=なっつるん