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キクタンの効果的な使い方とは?おすすめ勉強法・選び方も解説

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英語学習のプロの意見 : 4

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英語学習において、英単語を覚えるのは、最も重要なパートの1つですよね。

それにもかかわらず、目で見て覚える単語帳や、手作りの単語帳を使っても、なかなか英単語が覚えられなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、英単語は目で見るだけでなく、リズムやイメージを使うことで、脳の様々な部分が刺激され、効率的に学習することができます。

以下のQ&Aを参考にしてください。

Q.新しい単語・熟語がなかなか覚えられません。良い方法が有れば教えていただけますでしょうか?
Monicoコーチコーチ

Monicoコーチ

人間には右脳と左脳があって、文字で学習する「左脳」と、イメージ力で覚える「右脳」、それぞれ役割が違います。両方の脳を使ってあげるほうが効率よく覚えることができると最近では言われてきています。 キクタンは実はリズムに乗って英語を口に出していく「チャンツ」が収録されています。リズムをつけたり歌ったりすることで、右脳がまた刺激され、左脳右脳の両方で英語を吸収できるようになります。
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Monicoコーチが紹介しているように、「キクタン」には英単語とその和訳がリズムに乗って「チャンツ」として収録されています。

リズムにのって耳からも英単語を学習できるため、効率よく英単語を覚えたい方におすすめの単語学習書です。

この記事に登場する英語学習のプロ

キクタンとは

キクタンとは、英語学習参考書を数多く手掛ける「アルク」が出版した英単語学習書です。

リズムに乗って英単語の後に和訳が流れる「チャンツ」が付属の音声に収録されています。

そのため、目で見るだけでなく、耳で聴きながら単語を覚えることができます。

「聴くだけで英単語を覚えられる」という手軽さから、シリーズ450万部を突破する大ベストセラーとなった単語帳です。

キクタンのメリット

単語学習にキクタンを使うメリットは主に3つです。

  • リズムに乗って単語を覚えられる
  • 学習スケジュールが立てやすい
  • 英語の正しい発音を覚えられる

リズムに乗って単語を覚えられる

キクタンの魅力はなんといっても「チャンツ」。英単語と和訳がリズムよく流れてくるので、繰り返し聴くだけでも単語を学ぶことができます。

目で見るだけでなく、チャンツにのって楽しく英語を聴くことで、英単語が脳に定着しやすくなるのです。

学習スケジュールが立てやすい

キクタンには「Day1」「Day2」……のように、1日で覚えるべき単語がチャプターとして決まっています。

そのため、どのページからどのページまで単語を学習するか、学習スケジュールが立てやすいというメリットがあります。

以下のQ&Aも参考にしてください。

Q.わからない単語が多いので、「キクタンTOEIC TEST SCORE 600」を買ったのですが、一日に何ページずつ進めるといいのでしょうか。
Chihoコーチコーチ

Chihoコーチ

キクタンでは一日分に分けて単語が掲載されていますので、DAY1、DAY2と毎日1日分ずつ進めていくのがスタンダードです。 知らない単語が多くて、毎日進めていくのがしんどいようでしたら、2日でDAY1分を2日かけて繰り返しながら進めてもいいと思います。
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1日目はDay1、2日目はDay2…と毎日1日分ずつ進めていくのが基本ということですね。

もし、1日でDay1をこなすのが難しいようであれば、Day1を2回に分けてもよい、というアドバイスでした。

必ずしも本書の指定通り学習を進める必要はありませんが、初日にDay1、次の日にDay2……と進めていくと、学習スケジュールを立てやすくなります。

英語の正しい発音を覚えられる

単語学習の際は、英単語の意味を覚えるとともに、英語の正しい発音もセットで覚えると効果的です。

キクタンはもともと単語を「聴く」ことが前提となっているため、必ず英単語の正しい発音を覚えることになります。

ちなみに英語の正しい発音を覚えると、その単語を聞き取る力が付くため、リスニング力をアップさせることも可能です。

キクタンの使い方

それでは、キクタンを使った具体的な勉強法を見ていきましょう。

キクタンの学習は、以下のような手順で進めるのがおすすめです。

1. 書籍を読んで単語をざっと確認する

2.音声を聞く・単語を声に出して発音する

3.フレーズ・センテンスを聴いてリピーティングする

4.オーバーラッピング・シャドーイングする

単語のみを覚えたい方は、1・2のみで1日の学習を終了しても構いません。

単語をさらに定着させたい方は、1・2・3を行いましょう。

1・2・3で物足りない方は、4まで行うと、ターゲットとなる単語をしっかり定着させることができるかと思います。

【事前準備】音声データをダウンロードする

パソコンで利用する場合は、アルクのダウンロードセンター(https://www.alc.co.jp/dl/)にアクセスし、「ダウンロードのお申込みはこちら」をクリックすると、音声データをダウンロードすることができます。

スマホで利用する場合は、「ALCO for DLC」をダウンロードしてダウンロードセンターにアクセスし、書籍コードを入力することで音声データを利用できます。

1. 書籍を読んで単語をざっと確認する

キクタンの書籍には、見出し語とその意味、発音記号、関連する単語、フレーズ、例文が収録されています。

そしてキクタンの付属音声には、見出し語とその意味が習得されている「チャンツモード」、フレーズが収録されている「フレーズモード」、例文が収録されている「センテンスモード」が用意されています。

まずは、「チャンツモード」を使って学習します。チャンツモードでは、見出し語とその訳が流れるため、どんな単語が扱われているかざっと確認しておきましょう。

2.音声を聞く・単語を声に出して発音する

最初に、「チャンツモード」に収録されている音声を聞きます。1分程度の音声なので、まずは2〜3回聞き通してみましょう。

「チャンツモード」では、英単語→和訳→英単語→ポーズの順番で音声が流れます。

音声に慣れてきたら、ポーズの部分で自分でも実際に英単語を発音してみてください。

チャンツを繰り返し聞き、何度も自分で発音することで、単語を脳に定着させることができます。

毎日の学習を短時間で済ませたい方は、ここまでで1日の学習を終えてもOKです。

3.フレーズ・センテンスを聴いてリピーティングする

キクタンの書籍には、見出し語に合わせて、その単語を使ったフレーズと例文が記載されています。

そして付属音声の「フレーズモード」と「センテンスモード」には、フレーズと例文の英語音声が収録されています。

リズムや音楽はありませんが、フレーズや例文がそれぞれ少しポーズをおく形で収録されています。

まずはそれぞれの音声を何度か聞き通しましょう。

音声を大体把握したら、1フレーズ・1文ごとに音声を止めて、お手本をまねて自分でも発声してみましょう。

4.オーバーラッピング・シャドーイングする

リピーティングを終えた方・リピーティングまででは物足りない方は、オーバーラッピングやシャドーイングを行うのもよいでしょう。

テキストを見ながら、英語音声に自分の発声を重ねるようにしてオーバーラッピングをしましょう。

さらに総仕上げとして、テキストを見ずに、耳だけを頼りにして英語音声に0.5秒ほど遅れてついていく「シャドーイング」を行うことで、英単語を記憶に深く定着させることができます。

「キクタン」はどれを選べばいい?

「キクタン」には、学習目的に合わせて様々なシリーズがあります。代表的なものを挙げると、以下のようになります。

  • 【Entry】2000語レベルなどのレギュラーシリーズ
  • 「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 600」などのTOEIC対策シリーズ
  • 英検対策シリーズ
  • ビジネス英語対策
  • 受験対策シリーズ

レギュラーシリーズには【Entry】2000語レベル・【Basic】4000語レベル・【Advanced】6000語レベル・【Super】12000語レベルがあります。

英語学習をはじめたばかりの初心者の方には、【Entry】2000語レベルがおすすめです。

「2000語レベル」とありますが、実際に収録されているのは1200語で、英語学習の土台となる基礎的な単語を身につけることができます。

中級レベルの英語学習者には【Basic】4000語レベル、中上級レベルの学習者には【Advanced】6000語レベルがおすすめです。

専門的な英語を必要とする方、英語関連の仕事に従事している上級者の方は、【Super】12000語に挑戦してみるのもよいかもしれません。

また、「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 600」をはじめとしたTOEIC対策シリーズも人気です。

TOEIC対策シリーズには「キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 600」以外に「SCORE 500」「880」「900」があります。

目標とするスコアに応じて選んでみてください。

そのほかにも、英検対策やビジネス対策、受験対策などのシリーズがあります。

キクタンの選び方については、以下のQ&Aを参考にしてください。

Q.友人からキクタンという参考書をオススメしてもらったのですが、Basic、TOEIC、リーディング、ビジネスなどいろんな種類があってどれから勉強すればいいかわかりません。
Sayumiコーチコーチ

Sayumiコーチ

単語帳は色々な種類があって迷いますよね。ただ、「目的」ももちろん大切ですが「自分のレベルに合っているか」を重視して選ぶようにしましょう。「続けられそう」と思えるものを選ぶことがポイントです。
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「自分のレベルに合っている」「続けられそう」と思える内容のものを選ぶとよいそうです。

また、キクタンにはアプリ版の「キクタン【All-in-One】」と、TOEICに特化した「キクタン TOEIC【All-in-One】」が存在します。

「キクタン【All-in-One】」には、書籍版のキクタン【Basic】【Advanced】【Super】の内容が収録されています。

そして「キクタン TOEIC【All-in-One】」には、「TOEIC SCORE 600」「800」「990」の内容が収録されています。

アプリ版には、音声認識機能を搭載した「発音練習モード」や、「単語レベルチェックテスト」などが搭載されているというメリットがあります。

一方で、例文の音声は追加でダウンロードする必要があり、別途費用が掛かるので注意が必要です。

また、基礎的な内容の【Entry】や「SCORE 500」はアプリ版に収録されていないので、初心者の方には書籍版の購入をおすすめします。

まとめ

キクタンは、付属の音声に見出し語と和訳が「チャンツ」形式で収録されているため、リズムに乗って効率よく英単語を覚えられるのが特徴です。

チャンツを通勤通学などの間に聞き流すだけでも一定の効果は期待できるのですが、家で単語を学習する際は、自分でも声に出して発音すると、より単語が定着しやすくなります。

Harunaコーチも、以下のようなコメントを寄せています。

Q.TOEIC対策としてキクタンという単語帳を購入しましたが、使い方がわかりません。 チャンツというオーディオがついていますが、どうやって活用するといいでしょうか?
Harunaコーチコーチ

Harunaコーチ

声に出してリピートしながら学習されると楽しく学習できると思います。通勤中や昼休み中や家事をしながらなど、別のことをしながらでも気軽に音を流してリピート練習ができるので、ぜひ声に出してノリノリで楽しく活用してみて下さい。
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キクタンは、リズムに乗ったり、謳ったりすることが好きな方には特におすすめの単語学習書です。

目で見るだけの単語帳では学習がなかなかうまくいかないという方は、キクタンを試してみてはいかがでしょうか。

執筆者=なっつるん

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