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「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(金フレ)」の使い方とは

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英語学習のプロの意見 : 2

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今や就職・進学で必須となることも多いTOEIC。しかし、「TOEICのスコアがなかなか上がらない……」「TOEICに出る単語がなかなか覚えられない……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。TOEICを受験する方にぜひおすすめしたいのが、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」です。通称「金のフレーズ」「金フレ」とも呼ばれるこの単語帳の優秀さには、プロも太鼓判を押しています。

Q.TOEICの勉強を行っていて、やはり単語や語彙力をもう少し上げないといけないと感じました。 TOEICの単語や語彙力を上げるために、効率のいい方法はあるでしょうか。
Naokoコーチコーチ

Naokoコーチ

TOEICは出題される場面が限られているので、TOEICに特化した単語本やアプリで頻出単語を優先して学習していくのがベストです。 TOEIC単語テキスト・アプリ ・金のフレーズ・銀のフレーズ ・キクタン (500/600/800/990)
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「金のフレーズ」は、TOEIC受験者はもちろんのこと、多くの英語のプロが取り入れている単語帳です。著者のTEX加藤氏が実際の受験経験をもとに作成した「TEXファイル」がベースとなっており、「実際にTOEICに出る」単語のみが掲載されています。また、TOEIC 600点、730点、860点、990点を目指すそれぞれの学習者に対応した内容で、TOEIC 600点未満の基礎的なレベルの学習者も利用することができます。そこでこの記事では、「金のフレーズ」の内容に触れ、具体的にどのように学習を進めればいいか、そして学習の際のコツを紹介します。TOEICスコアを伸ばしたい方はぜひ参考にしてください。

「金のフレーズ(金フレ)」とは

「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は、収録されている単語が高い確率でTOEICに出題されることで有名な単語帳です。

著者のTEX加藤氏が、すべての公式教材と80回以上のTOEIC受験経験をもとに作成した、「TEXファイル」がもとになっています。

2012年3月の発売以来、累計40万部以上の売り上げを誇る大人気学習参考書です。

「金のフレーズ(金フレ)」のメリット

累計40万部を誇る大ベストセラーとなった「金のフレーズ」ですが、一般的なTOEICの学習参考書とは何が違うのでしょうか。

「金のフレーズ」のメリットは以下の通りです。

  • 「TOEICに出る単語」のみが収録されている
  • 初心者から上級者まで対応している

それぞれ詳しく見ていきましょう。

「TOEICに出る単語」のみが収録されている

「金のフレーズ」は、TOEICに実際に出た単語と、公式問題集で出題されている単語をベースに作成されています。

TOEICでは、受験終了後の問題の持ち出しが禁止されています。

そのため著者のTEX加藤氏は、TOEIC受験が終わるたびに近所のカフェに駆け込み、出題された問題や単語をメモに書き残していたそうです。

「金のフレーズ」のもととなった「TEXファイル」はそのような経緯で作成された貴重なデータです。

TOEICは出題パターンがほぼ決まっているため、過去に出題された単語は、再び出題される可能性が高いといえます。

いくら単語をたくさん学習しても、TOEICに出題されない単語を学んでいては、TOEICスコアアップは測れません。

TOEICに実際に出題された単語がもとになっている「金のフレーズ」は、「TOEICに出る」単語が多く収録される可能性が高いため、貴重な学習時間を割くのにふさわしい学習参考書といえます。

初心者から上級者まで対応している

「金のフレーズ」には、600点を目指す人向けから990点を目指す人向けまで、レベル別に分けて単語が収録されています。

  • 600点レベル 助走の400語
  • 730点レベル 加速の300語
  • 860点レベル 飛躍の200語
  • 990点レベル 頂点の100語

TOEICで最初の関門となるのが「600点」というスコアかと思います。

600点を目指す人は、「助走の400語」までだけを学習すればよいということになります。

目指すスコアが730点、860点……と上がってきたら、「金のフレーズ」で学ぶ範囲を広げればよいだけなので、単語帳を買い増す必要がありません。

また、600点はハードルが高い、もっと基礎的なレベルから始めたいという方向けに、朝日新聞社のホームページには「TOEIC基礎単語 200」も掲載されています。

「金のフレーズ(金フレ)」の効果的な使い方

「金のフレーズ」は「TOEICに出る単語」だけを収録した、優れた学習参考書であるということを紹介しました。それでは、「金のフレーズ」を最大限活用するには、具体的にどうしたらよいのでしょうか。この章では、「金のフレーズ」の具体的な利用方法を紹介します。

1. 穴埋め問題を解く

一般的な単語帳では、ページの左側に見出し語、右側に意味が書かれているものが多いですが、「金のフレーズ」の様式は少し違います。

「金のフレーズ」では、

Let’s try a_______.

のように穴埋め問題が書かれており、右のページに見出し語「anyway」とその発音、意味が記載されています。

まずは、この穴埋め問題を解いていきましょう。

空欄に入る英単語を考え、右の見出し語との答え合わせをします

2.覚えていない単語にチェックをつける

穴埋め問題を解いていると、すでに覚えている単語と、答えが思いつかなかった単語があることに気づくでしょう。

「金のフレーズ」には、左のページにチェック欄が2つあるので、このチェック欄をうまく活用しましょう。

例えば、まだ覚えていない単語にチェックをつけておくと、「すでに覚えた単語」と「まだ覚えていない単語」を仕分けることができます。

すでに覚えた単語まで毎回学習するのは、TOEIC本番までの限られた時間をロスすることにつながります。

まだ覚えていない単語にチェックをつけるなどして、効率よく学習を進めましょう。

ただし、文字面を見て「知っている」と思った単語でも、正しい発音が把握できていない可能性があるので注意が必要です。

以下のQ&Aを参考にしてください。

Q.TOEIC対策として単語は覚えているのですが、実際のリスニングになるとせっかく覚えた単語が流れてきても聞き取ることができません。どうすればTOEICのリスニングを聞き取ることができるようになりますか?
Naokoコーチコーチ

Naokoコーチ

単語学習の際、発音やアクセントも確認していますか?単語学習の際には、必ず発音を確認し何度も自分で発話してみましょう。文字を見なくとも、音だけ聞いて意味が分かるところまで繰り返し学習しましょう。
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「金のフレーズ」では、収録されている単語や例文の音声を以下のページから無料ダウンロードすることができます。また、スマホを利用する際は、「abceed」というアプリを利用すると便利です。発音も含めて、完全に覚えたと感じた単語が出てきたら、2つ目のチェック欄を使うなどするのがおすすめです。

3.注釈や例文を参考に新しい単語を覚える

「金のフレーズ」の右ページには、単語の意味だけでなく、その単語の別の意味や関連する英単語、さらにはTOEICを解く際のコツなど、様々な情報が掲載されています。

「単語学習には必要ないから」と読み飛ばしてしまう方も多いかと思いますが、TOEICでハイスコアをマークするには非常に重要な情報ばかりなので、ぜひすべての文言に目を通すようにしてください。

例えば、「reffer」という単語の注釈として、以下のような内容が記載されています。

「言及する」の意味でも設問文に入っているほか、「(人を)紹介する」の意味でも出る。[例]Refer a friend and get paid.(友人を紹介すれば現金還元)[関]refferal(紹介)[例]customer-refferal program(顧客紹介プログラム)

また、「likely」という単語の注釈としては、以下のような内容が掲載されています。

most likely(おそらく)と設問文にあれば、「100%そうとは言い切れないが、会話やトーク、文書の内容から、もっとも可能性が高い選択肢」を選ぶ。

TOEICを受験する上で、ぜひ有効活用したい情報ですね。

また、新しい単語を覚える際にも、音声ファイルの活用をおすすめします。

単語を覚える際には、ネイティブの音源を手本として、正しい発音とセットで覚えると、目だけでなく、口や耳を使って覚えることができるので、より効果的です。

単語を見て覚えるだけでなく、聞いて覚えることで、リーディングパートだけでなく、リスニングパートの対策にもなります。

ちなみにアプリ「abceed」では、見出し語→和訳→英語例文の順番に音声が収録されていますが、英語例文の早さはx0.5からx1.8まで調整することができます。

自分の英語レベルに応じた速さの英文を、通勤・通学中などのスキマ時間に聴いても、単語を覚えると同時にリスニング対策をすることができます。

TOEIC600点以上を目指す方は、ナチュラルスピードより少し早めの音声に慣れておくと、落ち着いて本試験に臨めるのでおすすめです。

「金のフレーズ」を有効活用するコツ

ここまで、「金のフレーズ」の具体的な活用法を紹介してきました。

この章では、「金のフレーズ」をさらに有効に活用するためのコツを紹介します。

「金のフレーズ」を有効活用するコツは、以下の2つです。

  • 一度に多くの単語に目を通す
  • 何度も何度も復習を繰り返す

「金のフレーズ」を使って単語を学ぶ際には、毎日少しずつ覚えようとするのではなく、一度に多くの単語に触れることをおすすめします。

1日10単語ずつ学習して、40日後に400単語覚えることを目指すより、1日40単語に触れて、10回復習して、40日後に400単語覚えるイメージです。

以下のQ&Aも参考にしてください。

Q.英単語を覚えても、過去に覚えたものを忘れてしまいこのまま学習を続けても良いのか不安です。 英単語が定着するにはどのようにすればいいでしょうか?
Yukoコーチコーチ

Yukoコーチ

単語学習は忘れることを前提にして行って大丈夫です。耳にタコができるように聞く、復習、復習、復習!は英単語を覚えるのに避けて通れない道です。 一番手軽なのは単語帳を1冊何度も繰り返すこと。他にも英単語アプリなどもたくさん出ているので、ぜひ自分に合った「復習を前提とした」英単語学習方法を見つけてください。
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単語帳を1冊何度も繰り返すことが、単語を覚えるには効果的ということですね。

知らない英単語は一度学習して忘れてしまい、なかなか定着しないものです。

「単語は学習しても忘れる」ことを前提とした上で、何度も同じ単語に触れることで、経験の積み重なりにより新しい単語が定着していきます。

「金のフレーズ」の使い方まとめ

「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は、実際のTOEICテストに出た単語をデータ化した貴重な「TEXファイル」がもとになっている、信頼性の高い単語帳です。

左ページに穴埋め問題、右ページには見出し語・意味に加え、関連語やTOEIC受験の上でのテクニックなど様々な情報が記載されています。

「金のフレーズ」で単語を学習する際は、まず、チェック欄を利用して「覚えた単語」と「覚えていない単語」を仕分けていきます。

学習する際のコツとしては、毎日少しずつ単語に触れるのではなく、一度にできるだけ多くの単語に触れ、何度も復習することをおすすめします。

目指すべきTOEICスコアに応じて覚える範囲を変えられるため、ご自身の目標に合わせて有効活用されてはいかがでしょうか。

執筆者=なっつるん

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