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社会人が英語の勉強を独学でゼロから始めるには?初心者でも効率的に上達できる順番

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英語学習のプロの意見 : 3

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「英語の勉強を始めたいが、何から手を付ければいいのかわからない」

「いろいろな英語の勉強法があり、何が自分に合っているのかわからない」

などの疑問や悩みをお持ちの人もいるでしょう。

書店には一面に英語の参考書や問題集が並び、インターネットを検索すれば英語学習に関する情報が多数ヒットします。最近ではYouTubeでも、英語が学習できる動画コンテンツが豊富に公開されています。

数え切れないほどの情報の中から、どれを選べば良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。

そこで今回は「英語を久しぶりに学び直したい」「初心者でも効率的に英語を勉強したい」とお考えの人へ向けて、英語を勉強する手順を6ステップで解説します。加えて、英語を基礎から学べる教材やアプリを紹介します。

この記事を読めば、英語を学ぶ順番がわかり、初心者でも着実にレベルアップができる方法で勉強を始められます。

この記事に登場する英語学習のプロ

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竹村 和浩

ビジネス・ブレークスルー大学経営学部准教授、株式会社ユニバーサル・エデュケーション 代表取締役。英検®1級・英語通訳案内士。英語発音矯正士。英語発音矯正の専門家であり、この分野の第一人者。独自の英語音声指導法:EVT: English Voice Train、ing ,英語生成教則:GEM: Generative English Methodを開発。日本にいながらにしてグローバルに活躍できるグローバル人材育成の専門家。日本人がグローバルに活躍するために必要な、英会話の基礎としての英語発音トレーニング、ディベート、ロジカルシンキング、欧米型交渉術、日本文化を理論的に学ぶ「日本学」を専門としている。

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Shin

TOEIC®︎985、英検®︎1級、TOEFL®︎108。純日本人ながら、大人になってからの日本における自学自習で英語力を磨く。その後、大学受験予備校講師、英検®︎講師、TOEIC®︎講師、TOEFL®︎講師等、英語に関するあらゆる試験を指導する講師職に就く。

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大和博

ビジネス英語コーチ。京都大学卒業後、日系企業でエンジニアとして勤務。ミーティングで、アメリカ人に英語がまったく通じず恥ずかしい思いを味わった経験から、一念発起しビジネスで使える英会話を身につける。その後、6,000人が参加する大規模な国際学会で英語プレゼンを経験。現在はアメリカのグローバル企業との仕事を通じ、英語のWeb会議を年間53回行い、プレゼンとディスカッションをする傍ら、ビジネスパーソンが「仕事で結果を出せる」英語力を身につけるサポートをしている。

社会人の英語初心者は何から始める?ゼロから学べる英語の独学手順

社会人になっていても英語の勉強をゼロから始める人は何から始めれば良いのでしょうか。

まず取り組むべきことは英語の基礎がためです。基礎がためは、以下の6ステップで習得できます。

  1. 英語の文型(語順)を勉強する
  2. 1つ上のレベルの英単語を勉強する
  3. フォニックスを勉強する
  4. 発音記号を知る
  5. 音読トレーニングをする
  6. アプリでスピーキング練習をする

これらの手順を詳しく解説します。

英語の文型(語順)を勉強する

英語を勉強するステップの1つ目では、英語の文型(語順)を勉強します。

英語の文型とは、英作文をする時に単語を並べる順序の手がかりになるものです。これは英語の語順や意味順ともいいます。

例えば「毎週マミはピアノを弾きます」という日本語を英語にすると、以下の表現になります。

  • Mami plays the piano every week. → マミは 弾きます ピアノを 毎週

このように日本語と英語の語順はまったく異なります。英単語は正しい語順で並べなければ意味が成り立たないため、英語を勉強する時には文型(語順)を学ぶことが欠かせません。

英語の文型(語順)を勉強する方法

どのように英語の文型(語順)を身に付けられるのでしょうか。次の方法がおすすめです。

  1. 代表的な5文型を知る
  2. 英語の文型(語順)に特化したドリルに取り組む
  3. 英文を読む時に「どの文型が使われているか」を意識する

英文を理解する時に「どの文型が使われているか」を意識すれば、話の概要がつかめるようになります。おもに代表的な英語5文型を理解しておくと良いでしょう。

文型の勉強をするには、まずは代表的な文型を知りましょう。英語の文型を細かく分けると数種類ありますが、以下の5つの文型を頭に入れることが大切です。

  1. 主語+動詞:〜は⋯する
  2. 主語+動詞+目的語O:〜は⋯するOを
  3. 主語+be動詞+補語C(形容詞/名詞):〜はCです
  4. 主語+動詞+間接目的語O+直接目的O2:〜はOにO2を⋯する
  5. 主語+動詞+目的語O+補語C:〜はOをCだと⋯する

文型とは、英文の骨格のようなものです。大抵の英文は5文型のどれかに当てはまります。上記の要素に、場所や時間などの情報を追加すると詳しい描写を加えた英作文ができます。 

文型を使った英文の例を見てみましょう。

  • I sent my sister a gift card on her birthday.  → 私は 送った 妹へ ギフトカードを 彼女の誕生日に

これは4番目の「主語+動詞+間接目的語O+直接目的O2」の文型が使われています。重要な要素は「私は妹にギフトカードを送った」という事実であり「彼女の誕生日に」は補足的な情報です。

文型(語順)を勉強するメリット

  • 英文の概要を掴みやすくなる
  • 効率的に正しい英文を作ることができる。

長い英文は読みにくく感じますが、骨格である文型を見極めれば大枠の意味を掴みやすくなります。また英作文をする時も、文型に当てはめることで伝えたい内容を表現することが可能です。その結果、英文自体を丸暗記するよりも、効率的に正しい英作文ができるようになります。

英語の文型(語順)が学べるおすすめのドリルは後ほど紹介します。

1つ上のレベルの英単語を勉強する

次のステップでは、1つ上のレベルの英単語を勉強します。

英単語の勉強方法

語彙力を強化するためのおすすめの方法は次の2つです。

  1. 現在の語彙力を診断する
  2. 1つ上のレベルの単語帳で学習する

「久しぶりに英語の勉強を始める」「自分の語彙力レベルがどれくらいかわからない」という人は、インターネットで語彙力を無料診断できるサービスをご利用ください。 

Weblioの「英検の語彙力の測定テスト」を使えば、数分で現在の英単語力を調べられます。

英検3級の診断テストで「合格安全圏レベル」や「合格可能レベル」の結果が出たら、次の目標は英検準2級程度の単語帳を使って勉強すると良いでしょう。 

英単語の勉強の仕方を詳しく知りたい人は「英会話の勉強法|初心者が学ぶべき基本から上達方法まで」を参考にしてください。

英単語を勉強するメリット

知っている英単語が増えれば次のようなメリットがあります。

  • 英文の理解度が上がる
  • 英語を使った表現のバリエーションが増える

 例えば300語で書かれた英文を読む場合、全体の90%(約270単語)の英単語を知っていれば、英文の全体像が把握しやすくなります。

また、知っている英単語が少ないうちは簡単な挨拶しかできなくても、英単語の勉強によって語彙力が鍛えられれば英語で自己紹介をすることも可能になります。

フォニックスを勉強する

3つ目のステップは「フォニックス」の勉強です。フォニックスとは、発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法です。もともと英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発された手法で「アルファベットの音読み」ともいいます。

フォニックスではA「ア」・B「ブッ」・C「クッ」のようなアルファベット文字それぞれが持つ音や、oo「ウッ」・al / au「オゥ」のような一定の文字の組み合わせで音を作る規則性を学びます。

フォニックスの勉強方法 

フォニックスを勉強するには、次のような方法があります。

  1. 参考書でフォニックス・ルールを確認する
  2. フォニックス・ルールのドリル問題に取り組む

新しい英単語を勉強する時に特に意識したいのは、特定の文字の組み合わせによって作られる音です。例えばauの綴りが単語に含まれていると「オゥ」のように発音します。このフォニックスルールを知らないと、携帯会社名の「エーユー」のように読みたくなりますよね。

このルールがわかったら、auを含む英単語(auction/audience/ audition)をいくつか発音練習をしてみましょう。インターネットで「au 含む 英単語」などと検索するとヒットします。

フォニックス学習におすすめの参考書・ドリルは後ほど紹介します。

フォニックスを勉強するメリット

英語初心者にとってフォニックスを知ることは、勉強を効率的に進める上で大いに役立ちます。理由は次のようなメリットがあるからです。

  1. 初めて見た単語でも発音が予測できる
  2. 英語のスペルが覚えやすくなる
  3. 正確な発音を習得しやすくなる

フォニックスを学べば、初めて見た単語でもどのように発音するのか、予想しやすくなります。例えば、thは「(舌先を軽く噛んで、息をもらしながら)ス、ズ」と発音すると理解していれば、think / thing /  thought / bath などの単語にも応用が可能です。

発音記号を知る

Q.英語学習していく上で発音記号は覚えていなくても問題ないでしょうか?
竹村 和浩コーチ

竹村 和浩

英語の正確な発音や音の習得のためには、とくに帰国子女のように、周りが英語を話す環境で学ぶのでない限りは、将来の英語および語学学習を考えた場合、少しでも学習の早い段階で学んでおくことをおすすめいたします。続きを読む
続きを読む

4つ目のステップは、英語の発音記号を学ぶことです。発音記号とは、英語の発音をわかりやすく体系的に示した記号のことです。

母音を例にとると、日本語には「アイウエオ」の5つしかないのに対して、英語の母音は約15個あります。「ア」だけでも英語には約5つの発音記号があり、英語話者はそれらを使いこなしています。

例えば、apple [ǽpl]の最初の「ア / ǽ」と、appear [əpíər]の最初の「ア / ə」は口の開け方や舌の位置、発声される音も異なります。

発音記号の勉強方法

発音記号を学ぶには、以下のような手順を通して英単語帳や参考書を使って勉強しましょう。

  1. 新しい単語を勉強する
  2. 発音記号を確認する
  3. 実際に発音してみる。

「英単語を勉強するたびに、発音記号を確認するなんて大変すぎる!」と思うかも知れませんが、日本で一般的に使われているJones式発音記号の数は46個しかありません。

しかも頻出する母音はたったの22個です。発音記号を逐一チェックするのは英単語の勉強の前半だけで、徐々に確認する必要がなくなるでしょう。

発音記号を学ぶメリット

日本語には存在しない音を聞き分けるのは簡単ではありません。発音記号を知ることによって次のようなメリットがあります。

  • 発音や発声の仕方の違いを判別できるようになる
  • 音声で発音を確認しなくても済む

上記のような理由から効果的に英語の勉強を進められます。発音記号を実践的に学べるよう、わかりやすく解説された教材を後ほど紹介します。

関連記事:英語の発音をよくする方法とは?音声変化と発音記号を学ぼう

音読トレーニングをする

続いてのステップでは音読トレーニングを行います。これは英文を使って音読をするトレーニング方法で、英語4技能(聞く・話す・読む・書く)すべてに有効です。

音読トレーニングの方法

音読トレーニングは次の手順で行います。

  1. 音声を聞いて、内容を推測する
  2. 英文を精読する(単語の意味・発音を調べる)
  3. 音読する(1回目)
  4. 発音しにくかった箇所を音声で確認する
  5. 音読する(2回目)
  6. 音声と一緒に音読する(3回目)

これらを1週間行なえば、同じ英文を21回音読したことになります。音読するごとに要した時間をメモしておきましょう。21回目には、1回目よりも格段に速いスピードで音読できるようになっているはずです。

なお、音読トレーニングの教材には、基礎的な英語が使われている中学生レベルのテキストをおすすめします。加えて、音声が確認でき、5分以内で音読できるボリュームの英文が掲載されている教材を使用しましょう。

音読トレーニングのメリット

音読には次のようなメリットがあります。英語初心者にはぜひ試して欲しい勉強法です。

  • 音読をしながら、自分の声が耳に入ることで「リスニング」に有効
  • 音読のスピードで英文の意味を理解していくため「速読力」が身に付く
  • 声を出すことは、脳の「運動野」を使うため、スポーツ技術のように英語を習得できる
  • 音読のスピードが上がれば、英語の音声変化が理解できる

音声変化とは一定条件がそろった時に、もともとの発音が変化することです。ネイティブは「発音しやすいように」英単語の音をつなげたり省略したりして発話しています。

日本語でも「ありがとうございます」を「あいがとうござ(い)ま(す)」のように発音することがあります。

音読の回数を重ねてスピードが上がれば、なぜネイティブがこのような音声変化をさせながら英語を話すのかが理解でき、自然に習得できるのも音読のメリットです。

関連記事:英語の音読のやり方|効果的な学習法&おすすめ教材・アプリ

アプリでスピーキング練習をする

Q.育児と仕事であまり時間が取れませんが、英語のスピーキング力を身に付けるためにできる勉強ってありますか?
Shinコーチ

Shin

インプットよりもアウトプットに限られた時間を割く。英語を話すのが目標なら「英語を話す機会」の確保を最優先しましょう。
続きを読む

最後は、アプリでスピーキング練習をするステップです。英語の学習はインプットとアウトプットの両方が欠かせません。身に付けた知識を使って、初めて英語力として定着します。

アウトプットの機会は大切ですが、初心者にとってネイティブスピーカーと会話するのはハードルが高いことも多いでしょう。そういった人には、AIアプリを使ったスピーキング練習がおすすめです。

リアルな英会話レッスンだとリスニング力やスピーキング力不足で、気恥ずかしい思いをしてしまいがちです。AIアプリが相手であれば、気を遣う必要がなくアウトプットに集中できます。

AIアプリを使った英会話では「ほど良い現実感」が味わえます。さらに反復練習や復習も繰り返しできるため、記憶が定着しやすいのもメリットです。

関連記事:無料の英語スピーキングアプリ!おすすめの6選を紹介

【社会人向け】英語をゼロから独学できる教材・アプリ

上記で示した6つの手順ごとに、社会人向けにおすすめの教材やアプリを紹介します。初心者でも取り組みやすいものを選びました。

英語の文型(語順)の教材

【CDつき】中学英文法「意味順」ドリル1-単語を並べてみよう[基礎固めレベル]

【CDつき】中学英文法「意味順」ドリル2-表現を使ってみよう[高校入試準備レベル]

英語の文型を学ぶなら「意味順」ドリルがおすすめです。「ドリル1」「ドリル2」の2冊では中1・中2・中3の英文法を実践的に学べます。問題を解いていくことで文型(語順)を習得します。

「意味順」の学習法では、難しい文法用語を使いません。「だれが」「する」「なに」「どこ」「いつ」の順に英単語を並べていく問題形式で、中学英語の全項目をわかりやすく学べます。

ドリルには、単語をどの順番で並べたら良いかが丁寧に解説されており、初心者でも納得しながら問題を解いていくことが可能です。

英単語の教材

改訂第2版キクタン【Entry】2000語レベル[音声DL付] (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)

シリーズ累計450万部を超える人気シリーズ「キクタン」の「入門レベル」です。英語学習の土台となる2000語から大学入試レベルの600語を厳選しています。

キクタンの最大の魅力は「音で覚える英単語帳」と謳われている通り、音声を聞いて学習できるコンテンツ中心に構成されている点です。

全てのフレーズ・センテンスが音声付きで、かつ「英語→日本語」の順に収録されています。専用アプリを使えば、通勤・休憩中などのスキマ時間にも勉強できます。

ただし聞くだけでなく書くことも重視されています。手を動かすことで記憶に定着し、完璧に覚えられるようになります。

キクタンを使った勉強は、学習スケジュールが立てやすいのも魅力です。1日8語✖️75日で見出しの600語が覚えられるようにプログラムが組まれています。

フォニックスの教材

ここではフォニックスの基本やルールを学びたい人向けの参考書と、実際に書いて覚えたい人向けのドリルをそれぞれ紹介します。

フォニックスの基本・ルールが学べる教材

フォニックスってなんですか?

「フォニックスってなんですか? 」は英語圏ではすでに使われていたフォニックスを、日本に持ち込んだパイオニア松香洋子さんの著書です。

この本では、7つのフォニックス・ルールとそれぞれの音について、口の形から息の出し方までイラスト付きで説明しています。さらに付属の音声CDを聞きながら学習することで、フォニックスのルールと正確な発音がマスターできます。

フォニックスの基本から学べるため「フォニックスは聞いたことがあるけどよくわかっていない」「正確には知らない」人におすすめです。

フォニックスを実践的に覚えられる教材

正しい発音が身につく!書いて覚えるはじめてのフォニックス 

「正しい発音が身につく!書いて覚えるはじめてのフォニックス」は、問題を解きながらフォニックスを身に付けたい人向けのドリル本です。

ドリルの具体的な学習方法としては、一つひとつのアルファベットに「フォニックス読み」と呼ばれる発音をカタカナで設定します。

このフォニックス読みを英単語の上に書き込んでいくやり方です。ドリルの問題の数をこなすことで、次第に音と綴りの規則性を覚えられます。

注意したいのは、フォニックス・ルールを覚えることに特化しているという点です。

ドリルに書き込んでいくことを軸にした学習のため、英語の正しい発音をマスターできるわけではありません。実践的な英語力を身に付けるにはドリルを解くだけでなく、付属のCDを使い発音も確認しながら勉強するようにしてください。

発音記号の教材

ニューヨーク発 最強英語発音メソッド 日本人のカタカナ英語を克服する 英語発音“2週間”マスタープログラム (動画アクセス・CDつき)

ニューヨークで18年に渡り日本人向けの発音矯正指導をしてきた、人気講師モリヤマハルカ先生による「カタカナ脱出プログラム」の本です。

モリヤマハルカ先生は「日本人は発音が苦手なのではなく、本来の口の型や舌の動かし方を知らないから」という視点に立ち、日本語と英語の口の開け方や筋肉の違いについて実証研究を重ねた、発音矯正の第一人者です。 

本書では、2週間のレッスンでカタカナ英語から抜け出すことをテーマに、具体的なメソッドが紹介されています。

発音する時の口の開け方や口の形や舌の位置を解説するイラストが充実しているのが特徴です。著者によるレッスンを再現した動画も無料視聴できるため、個別レッスンを受けるような感覚が味わえます。

【Amazonレビュー】発音記号が理解できるので、曖昧にしか聴こえてなかったネイティブ英語も段々聴き取れるようになるのが嬉しい!上司に『発音を磨いて!』と言われていましたが、先日褒められました!」

音読トレーニングの教材

英会話・ぜったい・音読 【入門編】— 英語の基礎回路を作る本

同時通訳の神様とまで言われた國弘正雄先生が監修した「英会話・ぜったい・音読」シリーズ初級編です。 

本書では中学1、2年生の英語教科書から選び抜いた英文が使用されており、12レッスンが収録されています。3か月間で音読実践トレーニングができるプログラムが組まれています。

最初に「基礎トレーニング」でテキストを1・2巡します。3巡目以降は「基礎トレーニング+応用トレーニング」をしていきます。

基礎トレーニングでは、1回のレッスンにつき音読を5回行います。応用トレーニングでは、単語単位のトレーニングが加わります。さらに4巡目はフレーズ単位、5巡目は文単位で「筆写(音読しながら文字を書き写す)」を行います。

応用トレーニングは「単語・英文を記憶する」「声に出しながら書き写す」を同時に行う、大変効果の高いトレーニングです。しかし、1レッスンのすべての英文で行うと、時間がかかり手も疲れてしまいます。「1段落だけ行う」「5分だけ行う」など、自分なりのルールを作って取り組んでください。 

また「ホットドックの由来」が知れるトリビア的な話から「第二次世界大戦後のゾウ列車」のような感動的な話まであり、飽きずに勉強できるのもポイントです。

初級編に慣れてきたら「英会話・ぜったい・音読」シリーズは「続・入門編」「標準編」とステップアップすることもできます。

スピーキング練習のアプリ

AI英会話アプリ「スピークバディ」

「英語を話す機会がない」「ネイティブとの英会話はハードルが高い」という英語学習初心者の悩みを解決してくれるのが、AI英会話アプリ「スピークバディ」です。

「スピークバディ」には800以上のリアルな会話シーンが用意されており、「ほど良い現実感」でAIとの英会話を楽しめます。AIが相手なので気遣いの必要もなく、気軽にレッスンを始められるのも嬉しいポイントです。

1レッスン時間も15分程度のためスキマ時間の勉強に最適です。しっかり英会話を練習したい人は、時間を気にせず学習することも可能です。

英会話に発音は重要ですが、対面の英会話レッスンでは、発音の間違いを一つひとつ指摘されることはありません。

「スピークバディ」なら、AIが発音記号レベルで発音をチェックできます。さらに練習が必要な発音に絞って、正しく発音ができるようになるまで繰り返しトレーニングをし、英語を習得できるようになります。

ゼロからの社会人英語初心者におすすめしない英語勉強の仕方

ここからは、初心者にはおすすめしない英語の勉強方法を紹介します。どれも効果の高い勉強法ですが、初心者が挑戦すると難易度が高すぎて挫折する原因になってしまいます。

シャドーイングをする

シャドーイング(Shadowing)とは、英語を聞きながら、影のように後から真似して発音するトレーニングのことです。英語通訳者のトレーニング法として知られています。

英語中上級者にはぜひ試して欲しい勉強法ですが、初心者のうちは避けた方が無難でしょう。 

語彙力が不足している状態でシャドーイングをしても、初心者のうちは英語を話すことに慣れていないため、ネイティブのスピードについて発音するのは難しいでしょう。英語の勉強を挫折してしまう原因にもなり得ます。

初心者のうちは、英文を音読する回数をこなして、正しい発音とリズムで英語を口に出す練習をしましょう。

海外ドラマや映画を観るだけの勉強をする

海外ドラマや映画はリアルな英語表現が使われているため、日常やビジネスで使える英会話を学びたい人には魅力的な教材です。

しかし語彙や文法の知識が少ない英語初心者にはドラマや映画鑑賞に頼った学習はおすすめできません。 

なぜならネイティブが話す自然な英語のスピードについていけず、聞き取れるセリフはほとんどないからです。

このような状態で海外ドラマなどを観るだけでは、スキルアップにはつながりません。学習効果を上げる勉強法を学びたい人は、詳しく解説をした関連記事をご覧ください。

関連記事:英語の勉強におすすめの映画9選!具体的なやり方と初心者におすすめすの洋画を紹介

英会話教室に通う

英会話教室に通うことを検討している人もいるかもしれません。しかし「使える英単語が少ない」「英語のスピードに慣れていない」初心者のうちは、英会話教室で本番のレッスンを受けても、学習効果を実感しづらいためおすすめできません。 

まずは基礎をしっかり固めることに集中してください。その上で「学んだことを試す」→「間違いや改善点に気づく」→「再び試す」の繰り返しにより、英語は上達していきます。

リアルな場での英会話にチャレンジしたい人は、次のステップで勉強を進めてください。

  1. ルールを知る:文型・発音・単語の勉強をする
  2. 練習をする:音読トレーニングをする
  3. 練習試合をする:英会話AIアプリでアウトプットをする
  4. 本番試合をする:ネイティブと英会話をする

初心者のうちは、上記の1〜3をしっかり行ってから、本番試合に挑みましょう。

ゼロから英語を勉強する社会人が意識すべきこと

大人になってからのやり直し英語は、仕事や家事とうまく両立できるよう、効率よく勉強を進めることが大切です。ここからは、忙しくても着実にレベルアップするために意識すべきことを紹介します。

短時間でも毎日継続する

1つ目のポイントは「毎日継続できること」を軸に、勉強の時間や量を設定することです。

スポーツや楽器の技術と同じで、英語力も一朝一夕に上達が実感できるものではありません。毎日の継続学習で、少しずつ英語で表現できることや聞き取れる内容が増えていきます。

しかし、仕事や家事で忙しい人にとって、英語の勉強を毎日継続するのは簡単ではありません。

  • 毎朝15~30分でできる勉強量を設定する
  • 通勤中や移動中のスキマ時間にできる勉強を用意しておく

など、ライフスタイルの中で無理のない計画を立てましょう。毎日続けることで、英語力の上達を実感できるようになります。

また、習慣化も英語学習の継続に有効です。歯磨きや入浴のように英語の勉強を習慣化すれば、モチベーションに頼らない継続が可能になります。

英語の勉強を習慣化するコツはこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

学習内容や時間を記録する

2つ目に意識すべきなのは、1日の勉強時間と学習内容の記録をすることです。

これらを記録するには時間を自動計算できるツールの活用がおすすめです。例えばMicrosoftのExcelやGoogleのSpreadsheetが挙げられます。スマホのアプリにも学習時間やメモを記録できるものがあります。タイムトラッキング(時間管理)アプリとして、TimeCrowdやToggl Trackがあります。手書きが好きな人は、いつも持ち歩いている手帳にメモするのも1つの手段でしょう。

勉強時間を記録すれば「1週間で○○個の単語を学んだ」「合計○○時間勉強した」など、積み上げている努力が見えるため、モチベーションの維持に役立ちます。また、学習内容を記録しておくことで「わからなかったことが、わかるようになった」という成長を実感できたり、復習するタイミングを確認できたりするメリットがあります。

適切なタイミングで復習する

Q.英単語が覚えられないくてイライラします。
Shinコーチ

Shin

記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があり、基本的に初めて覚える単語は前者となり、必ずすぐに忘れるようになっています。後者に移行させるためには、「覚えて忘れてを繰り返す」ことで脳に「この記憶は重要だから長期記憶にしないと」と感じさせる必要があります。
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これから英語の勉強を始める人は適切なタイミングで復習をしましょう。

人が忘れていく過程を明らかにした「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は新しい単語を覚えても短期間で忘れてしまいます。なんと、翌日には約7割の単語を忘却すると言われています。しかし、記憶が薄れたタイミングでの繰り返しの復習によって、長期記憶として定着させることが可能です。

新しい単語やフレーズを学んだら「忘れるのは当たり前」。翌日、1週間後、2週間後、1か月後と忘れそうなタイミングで復習するようにしてください。脳が「必要な情報だ」と判断し、知識の定着につながります。

4技能を組み合わせて勉強する

英語の4技能を2つ以上組み合わせた学習をしましょう。4技能とは「聞く・話す・読む・書く」技能のことです。

実際に英語を使用する場面では、あらゆる形で4技能を駆使しています。英会話をする時は「聞く」「話す」を同時にしており、メールなどのテキストコミュニケーションでは「読む」「書く」のどちらの力も必要です。

例えば、単語や文法を勉強する時に音読をすれば「話す」「聞く」を同時にしていることになります。

実践的な英語力を身に付けるためにも、4技能の2つ以上を組み合わせるように意識して、英語の勉強をするようにしてください。

すぐに勉強にとりかかれるように工夫する

Q.隙間時間を使って英語を勉強する方法とは?
大和博コーチ

大和博

事前に、いつ何をするかを決めておくと隙間時間に集中して学習に取り組めます。また、イヤホンなどの道具に投資するのも有効です。
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すぐに勉強にとりかかれるように工夫をしてみましょう。

重い参考書や筆記用具を、カバンから取り出さないと勉強が始められなかったり、勉強するために机や椅子が必要だったりすると、準備に手間や時間がかかります。そうなると学習を始めることが億劫になってしまいかねません。

また、毎回「今日はどの勉強をしようかな」と考えていたら、せっかく確保できた時間を無駄にします。

仕事や家事・育児で忙しい大人にとって、時間は貴重です。英語学習を着実にレベルアップにつなげるためにも、勉強をすぐに始められる工夫をしましょう。具体的には以下の方法があります。

  • スマホのアプリを使って勉強する
  • スキマ時間にできる勉強を用意しておく
  • 1日の勉強目標を具体的に決めておく

前日に勉強した単語を復習するなら、電車を待っている数分の時間で行うことも可能です。「物理的に手軽に勉強が始められる」「悩む時間を減らしてすぐに勉強ができる」ことを考慮して事前準備をしておきましょう。

社会人の独学!AIアプリを活用して効率よく英語を学ぼう

「英語の勉強を何から始めて良いのかわからない」

「毎日忙しいし、学習を続けられるか心配」

英語初心者のそんな悩みを解決してくれるのが、AIアプリ「スピークバディ」です。

科学的アプローチで「英単語」や「使えるフレーズ」の記憶定着ができるだけでなく、AIによる発音チェックや実践会話練習アウトプットも可能です。

さらに新機能「バディページ(iOSのみ対応)」では毎日の学習の習慣化を助けてくれます。バディページには、自分に合わせて追加で学習すべきレッスンの提案や、苦手な発音部分をAIがピックアップして学習を助けてくれたりなど、楽しく英語学習を進められる機能がたくさん組み込まれています。

「楽しく、無理なく」英語学習を続けるなら「スピークバディ」がおすすめです。

 

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