実際に外国人と対面して英語を話そうとする時や、オンライン英会話で講師と英語で会話を行う時に、勉強したはずの英語がとっさには出てこないことがあります。 

• 英単語や文法など基礎的な英語力が足りない
• 英語での会話に慣れておらず緊張してしまう
• 相手の言葉をしっかりとリスニングできていない 

など、その原因としては様々な理由が挙げられ、また解決するための勉強法も多岐にわたります。

そこで今回は、スピークバディ英語学習Q&Aの英語学習サポーターQちゃんに寄せられたお悩みをもとに、英語を実際に教えている英語学習のプロの目線から、それらの疑問にお答えしていきます。

とっさに英語を話さないといけない状況下に陥った場合でも、スラスラと英語が出てくるためにはどのように英語学習を進めていけば良いのか、その勉強法と具体的に利用すべき本をご紹介します。

「とっさに言葉が出てこない」みんなのお悩み

スピークバディ英語学習Q&Aの英語学習サポーターQちゃんには、具体的に以下のようなお悩みが英語学習者の方々から寄せられています。

• 簡単なことでも表現が思いつかない。話そうとするとすぐ言葉に詰まってしまう
• 会話ですぐに文章や単語がすぐに出てこない
• 言いたいことが、英語でパッと浮かばない
• 日常的なフレーズが出てこない。知っている単語、熟語が少ない

やはり英語を勉強している方々のお悩みとして多いのは旅行や留学、仕事を行う際など実際に英語を使うリアルな場において、急に話しかけれた時に単語や文法を組み立てることができなかったり、言いたいことがパッと英語で思い浮かばなかったりして、結果的に英会話が成り立たないといった内容です。

とっさに英語で言葉が出てこない原因を究明

まずは、これらが一体どのような原因で起こるのかを英語学習のプロのコメントを軸にして紐解いていきましょう。

英語の思考回路への切り替えができていないから

基礎的な単語や文法力が足りないから

緊張や恥ずかしさにより言葉が出てこないから

単語・フレーズだけなど一部分のみで学習を行っている

1つの理由として「基礎的な単語力や文法力が足りていない」ことが挙げられます。英会話を行うためには、そのベースとなる単語や熟語、文法の型を繰り返し学ぶことにより話すための基礎の力が身につきます。

その上でそれら単語や文法を切り出して覚えるのではなく、1冊のテキストでまとめて学習することが必要になります。

また、恥ずかしさなど英語で話すという心理障壁が存在していると、勉強をしても英語を話すまでつながらない場合もあります。

そのため、しっかりと基礎となる単語や文法を繰り返し学習した上で、実践に向けて英語を話すこと自体に慣れ、英会話への自信を深めていきましょう。

では次章から、とっさの場面でも英会話をスムーズに行えるようになるための、具体的な教材と勉強法を英語学習のプロから学んでいきましょう。

「瞬間英作文」を利用したプロが教える英語勉強法

書籍「瞬間英作文」を利用して、英語の思考回路に切り替え、話す瞬発力を上げていきましょう！

Yuuコーチ

オーストラリアの大学卒。IT企業で多国籍な社員と働く。TOEIC®980点、英検®1級。

日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。

瞬間英作文とは？

書籍「瞬間英作文」は、中学生レベルの文型をもとに声に出してスピーディに英作文を作成することで、学校で習った「知っている英語」を、「実践で使える英語」に変えていくためのトレーニングが実践できる書籍です。

中学1年生レベルの「this / that」などから始まり、関係代名詞などまで多岐に渡る文型と用意された例文を駆使し「わかっている」だけではなく「できる」英語を身に付けることができます。

瞬間英作文の選び方

瞬間英作文シリーズには、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」「スラスラ〜」「ポンポン〜」など、いろいろなテキストがあります。一番基礎の文型から学習できる「どんどん」から始めるのがおすすめです。すでに「どんどん」の内容が3秒以内に英訳できるようであれば、次のレベルの「スラスラ」を利用するといいと思います。

瞬間英作文を使った学習方法

では、具体的に瞬間英作文を利用した学習方法を見ていきましょう。

1. 左ページの日本語を見て、英語に訳す
2. 右ページの英語を確認し、わからない文法や語彙を辞書で調べる
3. 日本語を確認しながら、スムーズに言えるまで繰り返し英語を音読する
4. 英語を隠しながら、日本語を見て英語を音読する
5. 3〜5秒以内に英語に訳して口から出せるようになったらOK
6. さらに、自分だったらこの文型を使ってどんな文を話すかを考えて、オリジナルな文を作ってみましょう！

学習を進める上でのポイントとしては、

• 音読すること : 話すための瞬間英作文トレーニングなので、声に出して音読しましょう。
• その文が使われている場面を想像しながら音読すること : 臨場感が生まれて、実際の会話でもスムーズに英語が出るようになります。
• 自分だったらどのように使うか想像し作文すること : テキストに書いてある表現だけでなく、自分の生活や仕事ではこんなフレーズを言いたい、と想像し英作文することで、より実践的な表現力が身につきます。

「毎日の英文法」を利用したプロが教える英語勉強法

「毎日の英文法」を利用して、英文法知識と英会話の瞬発力を強化しましょう

Mokoコーチ

留学経験なしに国内で学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。文法指導も得意。

留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。

「毎日の英文法」とは

英語を即座に話すための訓練にピッタリなのが「毎日の英文法」です。

書籍「毎日の英文法」は、中学英文法を中心にした短い英文を繰り返し作ることで「英語のパターン」を頭の中に作ることができる教材です。

同じ英作文を瞬時に作るという意味では「瞬間英作文」なども有名ですが、「毎日の英文法」では、各ページにその単元で使用した文法の解説もあるため、一冊で文法の学習をしながら、話すための訓練もできますよ。

「毎日の英文法」の効果的な使い方

書籍「毎日の英文法」は各単元が３Stepに分かれています。

【Step1】文章と図解でそのページの文法事項を確認

文章と図解でそのページの文法事項を確認 : 文章を作る前に、文法についての理解を深めることで、より記憶しやすくなります。

【Step2】基礎トレーニング

1. すべての文に対し和訳→英訳で内容を理解 : 一文ずつ和訳と英訳を見比べて、文の意味、文法の使い方を理解しましょう。ここで覚えるのは英訳のみで、和訳は英文理解の補助として活用ください。2. 音声を聞きながらリピート練習 : 音声の発音を真似して正しい発音で英文を覚えましょう。3. 和訳のみをみて、英訳が言えるかチェック : スラスラ口から英文が出てくれば合格です。

【Step3】入れ替えトレーニング

Step3の英文を使って、Step2と同じ手順で学習をしてみましょう。

余裕があれば、Step2と3の英文すべての単語（主語や動詞など）や時制(過去形、現在形など）をご自身で入れ替えて、自由に新しい文章を作ってみるとさらに効果的ですよ。

「毎日の英文法」を利用した学習のポイント

書籍「毎日の英文法」の効果をさらに高めるためには以下の点もご注意くださいね。

• Step1の文法解説でも分からないことがあれば、さらに調べて理解を深めましょう。文法書があればベストですが、お持ちでない場合、インターネット検索も活用できます。例えば「一般動詞　英語」のように、「文法項目　英語」などで検索すると各種学習サイトが見つかります。
• 声に出して学習しましょう。話すことが目的の教材なので、ぜひ黙読ではなく、声に出して音読、声に出して暗唱、を意識して取り組んでみましょう。普段から声に出しておくことで、いざという時にスムーズに声が出ると思いますよ。

「中1英語をおさらいして話せるようになる本」を利用したプロが教える英語勉強法

「中1英語をおさらいして話せるようになる本」で理解した英文法で会話できるようにしましょう

Naoki

海外、留学経験なしで国内で英語を学習し、TOEIC®︎980点、英検®︎1級取得。現在は英語講師、英語コーチ、英日翻訳者として活躍。

海外経験なしで30代後半から英語をやり直し、TOEIC®︎980点、英検®︎1級を取得。外資系企業勤務経験あり。現在は英語講師、英語コーチ、英日翻訳者として活動中。ほぼ独学で英語を学習したため、様々な英語学習法に精通。得意分野は大学受験英語、TOEIC®︎、英検®︎、ビジネス英語等。「正しいやり方で学習を継続すれば、英語はできる」をモットーに現在も効果的な英語学習法を日々研究中。

「中1英語をおさらいして話せるようになる本」とは

「中1英語をおさらいして話せるようになる本」は中1で学ぶ文法の大事なところだけをおさらいしながら、英会話力を高めるためのトレーニングをすることができる教材です。

中1の内容だけに絞った本はかなり珍しいと思います。

中1英語をおさらいして話せるようになる本の効果的な使い方

• 英会話に最低限必要な文法だけにポイントを凝縮した解説でスピーディーに学習しましょう。もし難しいところがある場合は対話形式の動画解説をご覧ください。
• 【STEP1】で学習した英文が穴埋めになっている理解度チェックを用いて、学んだことが理解できているかチェックしましょう。ここで併せて頻出の語彙やフレーズも身につけることができます。語彙やフレーズがスムーズに口から出ればOKです。（紙に書かなくて大丈夫です。）
• 理解した文法の型を頭に定着させ、会話で使えるようにするためのクイックレスポンストレーニングをします。左側に出ている日本語を瞬時に英語に直すトレーニングをします。英文はすぐ右に出ていますので、赤シートで隠しながら練習しましょう。

最初はなかなかスムーズに口から出ないかもしれませんが、ゲーム感覚で何度か繰り返す内にフレーズが口から出るようになりますので、頑張りましょう。

クイックレスポンス用の音声は「日本語」→「ポーズ」→「英語（ナチュラル）」→「英語（スロー）」→「英語（ナチュラル）」の順で収録されています。

最初は書籍を見ながら「ポーズ」で英語が言えるように練習して下さい。

慣れてきたら書籍を見ないで音声だけでトレーニングをすることもできます。

リスニング、スピーキング両方のトレーニングが出来ますので、一石二鳥ですね。

最初の内はナチュラルの音声はかなり速く聞こえると思います。

ナチュラルスピードの音声で音がどのように変化するかを注意して聞いて下さい。

自分が口に出して言う時もなるべくナチュラルスピードの音声と同じように言うと相手に通じやすい英語になります。

「中1英語をおさらいして話せるようになる本」を使用した学習のポイント

1. 見るだけでなく、必ず口から英語を出す : スピーキング力を上げるためには口から英語を出すトレーニングが必要です。テキストを読むだけ、聞くだけでは効果が半減しますので必ず口を動かすようにして下さい。
2. 最初はスムーズに口から出なくても気にしない : 最初の内は日本語を見て英語を口から出そうと思っても意外と時間がかかってしまうものです。最初は多少時間がかかっても構いませんので少しずつレスポンスのスピードを上げていきましょう。
3. 小間切れの時間を使ってトレーニングする : 文法の説明は机に座って読む必要がありますが、音声を使ったクイックレスポンストレーニングは机以外の場所でもできます。通学、通勤時間、移動中等の小間切れの時間を上手く活用してトレーニングしてみて下さい。

「キクタン英会話」を利用したプロが教える英語勉強法

キクタン英会話を使って会話のための単語力をつけることをおすすめします！

Yuuコーチ

オーストラリアの大学卒。IT企業で多国籍な社員と働く。TOEIC®980点、英検®1級。

日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。

「キクタン英会話 基礎編」で基礎単語をマスター

「キクタン英会話 基礎編」は、日常会話や旅行で使えるフレーズ160語が厳選されていて、最初は語数が少ないフレーズから学習できるので無理なく学べます。たとえば「After you.（どうぞ。）」「Hold on!（ちょっと待って！）」のような、簡単な単語だけでとっさに出てこないフレーズをカバーしています。

「キクタン英会話 基礎編」は、キクタン英会話シリーズの中でも一番初級レベルなので、もし簡単すぎると感じたら「初級編」「発展編」とレベルアップしていきましょう。

キクタン英会話を使ったおすすめの学習方法

1. テキストを見ながらフレーズを聞き、文字と発音をよく確認する
2. オーディオに続いてリピートしてフレーズを覚える
3. フレーズを使った会話例を聞き、リピートする
4. 具体的なシチュエーションを想像しながら、テキストを見ずに自信をもって言えるようになるまで音読する
5. 覚えられないフレーズは付箋をつけたり、別のノートに写すなどして、自分の苦手なフレーズ集を作って復習しましょう

キクタン英会話を使った学習のポイント

• 正しい発音を身に付けましょう : まずは文字を見るだけでなく、音声も聞きながら正しい発音を覚えましょう。たとえば white（白）は英語では「ホワイト」と発音しないように、カタカナ英語とは違う発音の発見があるかもしれませんね。
• 実際の場面を想像しながら声に出しましょう : 音声に続いてリピートしたり、音読することで繰り返し英語フレーズを発話しましょう。頭の中だけで練習していると、実際の会話で出てこないということが多いです。ひとりで練習するときでも、実際に会話をするときのシチュエーションを想像しながら、気持ちを込めることで実際の会話で効果が出ます。
• 「わかる」のではなく「使える」を目指しましょう : あとから「わかっていたのに言えなかった…！」という場合は、英単語やフレーズの落とし込みがあと少し足りなかったかと思います。単語学習はスポーツでいう基礎練習のようなもの。本番の会話で実力を発揮するために、普段の単語学習では「日本語を見て、すぐに英語が口から出てくる」状態になるまで繰り返しの反復練習をおすすめします！

とっさに言葉が出てくるようにするにはAI英会話スピークバディ

この記事では、英語がとっさに出てこない原因、その上で英語学習のプロが自身の経験に裏打ちされた勉強法と教材を紹介しました。

中1英語のおさらいや毎日の英文法などによる基礎的な単語力や文法力の獲得、それらに加えて瞬間英作文を通して英語の思考回路を身につけていくことが、まずは英会話で言葉を発するための近道です。

そして基礎力がついたら、次は実践的な場で英語力をつけるために、AI英会話スピークバディを利用してみるのもおすすめです。

スピークバディでは、800以上のシチュエーションから選び、バディと呼ばれるAIキャラと一緒にリアルな場での英会話練習を行うことができます。

いきなり人相手のオンライン英会話と比べて、AI相手の英会話であれば恥ずかしさを感じることなく、気軽に何度でも英会話練習を繰り返すことができます。

無料体験も可能なため、ぜひ一度お試しください。

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