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河野 太一

「英語力を底上げして点数を上げる」をコンセプトに留学関連英語試験対策を指導。発音や文法の指導に定評。

河野塾ウェブサイト

回答した数:6参考になった数:15
早稲田大学政治経済学部中退。テンプル大学ジャパンキャンパス大学院卒業(英語教授法専攻)。留学経験はあるものの、英語力の大部分は日本国内で独学で培った。TOEIC®講座・大学受験予備校での指導を経て、大手留学準備校にて教務主任を務めたのち、独立。主な資格は、TOEFL iBT® 116点・IELTS™ 8点・TOEIC® 990点(満点)・TOEIC® Speaking and Writing Tests 各200点(満点)・英検®1級など。英語発音指導士®

このコーチが回答した質問一覧

2022年8月9日
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河野 太一

英語のライティングができない理由はいくつかありますので、順にお話ししていきます。 まずは語彙力・文法力の不足です。知っている単語や熟語、定型表現が少ないと、当然のことながらアウトプットは難しくなります。知っている語彙を組み合わせて文を構成するには正しい文法の知識が必要になります。 質問者さんはこの点が向上してきたとのことですが、不十分である可能性があります。例えばTOEFLの読解問題を問題なく読めるぐらいの語彙力、構文解析力はあるでしょうか?語彙というのは「読んでわかる」よりも「書ける話せる」ほうが少ないもの。逆にいえば、「読んでわかる」語彙が圧倒的にあれば、多少なりとアウトプットできることになります。また、難しい文を正確に解読できるだけの文法力があれば、その知識を用いてしっかりした文を構成することも可能です。リーディングやリスニングに対応できるようなインプット系の学習を継続・強化することがアウトプットの下地を作ります。 次に段落構成の問題があります。英語でエッセイを書く場合、明確でわかりやすく、論理的な段落構成を意識しなければなりません。これには元々よく使われる「型」(テンプレートなどと呼ばれる)があります。この「型」を知らずにゼロから構成するのは大変難しいので、「型」を学ぶのが先決です。TOEFLやIELTSなどの各種英語試験用の参考書に解説がありますから、読んでみるとよいでしょう。私が執筆したIELTSのライティング本にも詳しく説明してありますので、よければ参考にしてみてください。 さらには、書く内容が思い浮かばないという問題もあります。これについては、日ごろから時事問題など、現代社会で起こっている事柄に関心をもち、それについて頭を巡らすのが良い訓練になります。例えば保育園不足が問題となる中で、自分の近所に保育園ができるのは困るという人もいます。保育園が近所に建つことのメリット・デメリット、両面について考えてみるのです。結論を出す必要はありませんので、物事の両面について常に考える癖をつけておくとよいでしょう。 こうした力を向上させる学習法のひとつに暗唱があります。例えばライティング参考書の模範解答をいくつか暗唱してみるのです。その際、そこで用いられている文法や語彙についてしっかり理解・意識しながら暗唱します。その過程で文法・語彙が頭に染み込みます。論理構成やアイデアまで吸収できますから一石二鳥です。ただし覚えた解答をそのまま本試験で書いてしまうのはご法度ですので、あくまで英語力を伸ばす方法として取り組んでください。続きを読む
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2022年7月25日
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河野 太一

隙間時間でできる英語学習法はたくさんあります。むしろ、大学生・社会人になったら、英語学習は隙間時間で勉強するもの、と心得たほうがよいでしょう。 たとえばTOEFLの学習をしているのでしたら、20分あればリーディング問題を1題解けてしまいます。もちろん解くだけでなく復習をしっかりしたいですが、それはまた別途20~30分を見つけて行えばよいでしょう。リスニング問題であればもっと短時間でできます。 私は発音練習を重視していますが、生徒さんには1日10~15分ぐらいで行うよう指示しています。また、シャドーイングやリピーティングなどもその程度の時間でできます。 私自身、洋書を読むのも15~30分で行います。年齢のせいもあってか、そのぐらいしか集中力が続かないのです。時間がある時も、いったん読むのをやめて別のことを行ってから、また洋書に戻ってさらに15~30分読んだりします。 映画やドラマを見ることすら、その程度の時間でできます。Netflixをスマホで15分観るなどして、続きはまた別の機会に観ればよいのです。 単語や文法問題はさらに短く、5~10分でできます。1つの単語を覚えるとか、1つの文法問題を解くだけなら1分以下でできます。 英語学習に限らず、どんな学習でも仕事でもそうかもしれませんが、「時間を取ってしっかりやろう」と思うと、その思いが重荷となって実際に始めることができないものです。最初から隙間時間で学習するつもりで、「この15分で何ができるか」を考えれば、やれることはいくらでも見つかるでしょう。そのような小さな学習を積み重ねていくと、いつの間にか1冊の問題集を終えたり、1冊の洋書を読めたりするものです。そのうえで、時間がもっと取れたり、集中力が続くようなら、さらに学習を続ければよいのです。 ただし、その15分であっても、やはり「やろう」と決意しなければ、実際に時間を取って勉強することはできません。その点では気合を入れる必要もあります。しかしながら15分程度であればその気合が少なくて済む、ということなのです。そしてそういう学習を習慣化してしまえば、その気合はさらに少なくて済みます。多大な意志力を使わずに学習を進めることが継続のコツといえるでしょう。続きを読む
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2022年7月25日
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河野 太一

現在ではYouTubeに英語圏の大学で行われている講義の動画がたくさん上がっていますし、また各大学がオンラインで受講できるコースなども設けていますから、英語でアカデミックな講義を手軽に聞ける機会が増えましたね。TOEFLのリスニング音声(スピーキングセクション、ライティングセクションに出題されるものを含め)は大学で行われる講義を模していますから、これらの素材で学習することは大変有効な学習手段といえますし、実際に私も個別指導の中で使っています。 しかし学習の順番としては、まずはTOEFLのOfficial Guideなどを用い、より本試験に近い形の音声を聞き、問題解答の練習をすることが先決でしょう。それで十分慣れた後、発展的学習の素材として使うのであれば有効です。 ただし、ただ闇雲に様々な講義を、聞き流し的につまみ食いするというのは効率的ではありません。これは私のリスニング学習理論になりますが、まずは英語の発音をしっかり学び、英語音声に対する感受性を磨くべきです。また、語彙力や文法力が弱いと講義を咀嚼できませんので、これらの力が不足している方はそちらの学習を優先すべきです。 そのような基礎力が充実し、またOfficial Guideでの学習が一段落したら、講義音声へと進むとよいでしょう。その際は「繰り返し聞く」ことを旨として学習してください。例えば通しで一度聞いた後、精密な聞き取りを行います。すなわち不明箇所は分かるまで聞き直すのです。ただしあまりこだわり過ぎると学習が停滞しますので、三度四度聞いて分からなければ字幕を出すなどして確認します。もちろん文法構造や意味なども把握しながら進めます。 そのようにして内容をしっかり(100%とはいわずとも、少なくとも90%以上)理解した素材を、さらに繰り返し聞き、そこに含まれている語彙、文法、言い回しなどがより記憶に定着するようにします。たとえば10回のように回数を決めてもいいですし、「しっかり理解できたし、さすがに少し飽きてきた」というところで次の素材に移ってもよいでしょう。 ただ、こうした講義素材は時間が長く、シャドーイングやリピーティングといった学習には不向きです。そうした学習はOfficial Guideの素材を使うなどして並行的に進めるとより効果が高まるでしょう。続きを読む
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2022年7月21日
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河野 太一

TOEFLのリスニングにおいては極力メモを取らないことをおすすめします。 まず理解しなければいけないのは、TOEFLでメモを取ることは許可されていますが、「許可」は「義務」ではないということです。メモを取らないと減点されることはありませんし、メモそのものを採点されるわけでもありません。あくまで自分が解答する際の便宜のために取るものです。 ではリスニングセクションにおいてメモを取ることが有利に働くかというと必ずしもそうではなく、むしろ不利に働くことが多いと思われます。 その最大の理由は、メモを取ろうとすると耳のほうが疎かになるからです。メモを取ろうと意識を手元に向けた瞬間に、流れる音声に対しての注意が削がれます。また、どのように書こうかとか、綴りを考えてしまうこともあります。 仮にある程度メモが取れたとしても、後で見返すと何のことだかよくわからない、ということがよく起こります。その断片的な情報を基に問題解答すると間違えてしまう可能性もあります。 TOEFLのリスニングでは「話の流れ」「論理展開」を追っていくことが極めて重要です。断片的な情報が聞き取れただけでは高得点は望めません。一瞬でも意識が削がれ、流れが断ち切れてしまうと不利になります。 一方、外国語を聞きながらメモを取るというのは非常に高度な技術です。母国語の場合とは違います。リスニング力がそもそも高くなければできませんし、通訳はメモ取りの訓練をするぐらいです。その通訳ですら、メモに頼り切らず、極力話そのものを理解するように努めます。 この「理解」というのが大事で、人間、よく理解した話はよく覚えているものです。少なくとも直後に出題される四択問題に答えられる程度には覚えています。一方で、理解が不十分な場合は、仮にメモを取っていたとしても記憶があやふやになります。 言い換えれば、リスニングでは極力理解度を上げることに努めるべきであり、理解すれば高得点が取れるのだから、そのようなリスニング力を鍛えることに尽きる、ということになります。メモはその理解度をわざわざ下げるようなことになりかねないので、極力取らないほうがよい、ということです。 ただし中には、仕事などでメモを取ることが癖になっており、メモを取りながらでないと話に集中できない、という人もいます。その場合は取ってもよいでしょう。それでも最小限に留めたいですね。 また、スピーキングセクションについてはこの限りではありません。スピーキングセクションでは聞いた内容をアウトプットする必要があり、この時に「頭が真っ白」になってしまうことがあります。メモはその時の助けになります。しかしこの場合もメモは最小限にとどめ、記憶を喚起する程度の情報があればよいと考えましょう。内容が理解できていなければどうにもならない、という点はリスニングセクション同様です。続きを読む
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2022年7月20日
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河野 太一

英単語の覚え方には大きく分けて2つのタイプがあります。 1) 単語集で覚える 2) 英文中で覚える このうちどちらが優れているかという議論も昔から行われていますが、私は「両方必要」と考えています。 まず単語集の利点は頻出の単語を効率よく覚えられることでしょう。私はこちらから入ることをお勧めします。TOEFLまたはIELTSの単語集で、自分が気に入ったものであれば何でもかまいませんので、1冊仕上げます。 単語集の学習に関しては、どの本を選ぶかよりも、どのような考え方に基づいてどのような方法でやるかのほうが重要です。 まず英語学習者は一般的に、「一度学習した単語はできるだけ長く、できれば永久に記憶に留めておきたい」と考えるものです。しかしこれはなかなか実現しないので、単語学習の途中で挫折してしまいます。また、ゴールの明確でない学習は続かないものです。したがって「この本を用いてどのような状態になれば学習終了とするのか」をできるだけ明確に決めておく必要があります。 私がお勧めするのは、未知または記憶のあやふやな単語にチェックを付け、それが消えるまで行う、という方法です。そしてチェックが消えるまで何度も何度も繰り返します。この時に、一度または数度の繰り返しで、気合を入れることによって覚えようとするのではなく、「10回でも20回でも繰り返そう」と考えて、一回一回はあまり力を入れずに行うことが重要です。そのことによって回転スピードが上がり、結果として覚えやすくなります。 手前みそにはなりますが、私の執筆した『完全攻略! TOEFL(R)テスト英単語4000』(アルク刊:https://amzn.to/3Oozi06)は覚えやすくなる工夫が満載の単語集ですので、お勧めです。 単語集をいったん仕上げた後も、時間が経てば徐々に忘れていきます。そのため、一度仕上げた単語集も二度三度と繰り返すとよいでしょう。 しかしながら、私が推奨するのは多くても三度までです。その後は英文に触れる中で単語力を強化・拡大するべきです。そのために有効なのは「一度学習した英文を何度も読み直す」ことです。例えばTOEFL教材のリーディング問題に解答し、復習します。復習の際に不明な単語は調べ、文法的な不明箇所なども極力解決しておきます。そのうえでそのパッセージを繰り返し読むのです。5~10回ほど繰り返すと、当初未知だった単語も自然と覚えてしまっていることに気づくと思います。 いずれの場合も「気合を入れすぎず、忘れることを恐れず、繰り返す」こと、それが続くような考え方やシステム作りが重要です。挫折しないような工夫を考えながら行ってください。続きを読む
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2022年7月14日
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河野 太一

2つのテストはどちらも留学で求められる英語力を測る試験であり、基本は同じです。英語力があればどちらを受けても一定の点数が取れますし、英語力がなければ取れません。TOEFLの点数が低い人がIELTSでは高得点を取るとか、その逆は考えにくいです。 しかしながら細かい部分では差があるのも事実です。 まず、IELTSには独特の点数計算方法があります。IELTSでは4つのセクションの平均が総合点となりますが、端数は0.5点単位で切り下げまたは切り上げられます。例えば平均が6.125の場合は6.0、6.25の場合は6.5点とされます。TOEFL iBT100点と同等とされるのは7.0点ですが、平均6.75でも7.0点とされます。したがってTOEFLでは90点台の人がIELTSでは7.0を取れる可能性があります。ただしそれを踏まえてもTOEFL80点台の人が7.0点を取れる可能性はあまり高くありません。やはり英語力あってこそ、です。 次に、IELTSはイギリス英語、TOEFLはアメリカ英語がベースです。特にリスニングではIELTSのほうがイギリス英語の比率が高いので、イギリス英語に慣れている人はIELTSのほうが向いているかもしれません。 また、TOEFLではリスニング力が求められる割合が高いです。リスニングセクションのみならず、スピーキングやライティングでも音声を聞く必要があるからです。IELTSのライティングではそれはありません。スピーキングでは試験官の発言を理解する必要がありますが、TOEFLほど高度なリスニング力は必要ありません。 一方で、IELTSのリスニングテストでは「聞きながら答えを選ぶ(書き取る)」ことが求められます。これが意外と難しい。設問文や選択肢を読もうとした瞬間に耳のほうが疎かになってしまうからです。それに対してTOEFLでは音声が流れ終わってから解答しますので、「ながら」はありません。その点、TOEFLのほうが与しやすいと感じる人も多いでしょう。 リーディングやライティングセクションでも違いはあるものの、求められる能力に差はありません。ただし上述のようにTOEFLのライティングにはリスニング要素が入ってくる一方、IELTSのライティングでは7.0点以上の獲得が割と難しめです。 スピーキングでは、IELTSでは試験官と個別に相対して話すのに対し、TOEFLではコンピューターに向かって話す形になります。これは私の生徒さんでも好みが完全に分かれます。 まとめると、高度な英語力を養成しつつ、各セクションの特徴を考えて、より自分に合った試験を選ぶとよいでしょう。両方受験してから判断するとか、いったんどちらかに絞り、点数が伸び悩んだらもう片方を受けるというのも良いかもしれませんね。続きを読む
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