前川 未知雄
おいさんへ
こんにちは。
ご自分のリスニング力に悩まれているということですね。
>自主学習として、月に1-2回程度、本屋で購入した英語教材を使ってヒアリング練習をしていますが、教材の説明文を理解するのにも時間がかかっています。
ということですが、過去19年の指導経験上、リスニングが上達するための練習頻度として月1-2回でうまくいかれた方はいなかったです。
リスニングの困難さは非常に良く分かります。
「聞き取れないこと」「上達する気がしないこと」は、学習者の皆さんが共通して持っている悩みだと思います。
そこで聞き取りの練習をする上では「昨日より聞き取れたらOK」という考え方、つまり少しずつでも理解できる範囲を広げておくことにフォーカスされることをお勧めします。
実を言うとTOEIC990点を所持していても、例えば映画の聞き取りは本当に難しく、分からないことだらけです。
ですから聞き取れない方が当たり前で、「聞けない」マイナス面に目を向けず、「昨日聞いた問題が今日は聞けるようになった」の積み重ねでOKです。
前川
前川 未知雄
こんにちは。今回のなつさんの自己分析を拝見し、気付いた点を以下に2つ述べさせていただきます。
① 結局はインプットが大事
なつさんは、日本で日本語を使って日本人とコミュニケーションする場合、適切な話題を見つけたり、会話を続けることに苦労されますでしょうか?もし日本語でも苦労されるということであれば、それは言語能力とはまた別の課題になってくるのではと思われますが、当然ですが母語が使える場合は、少なくとも英語で話すよりも苦労はしないというのが普通であると思います。
教えていただいたTOEIC680点というスコアを考慮に入れますと、なつさんがおっしゃる「文法の正確性」ももちろん大切だと思いますが、文法が正しい・間違っていることに加えて「英語で自信を持って言える」事柄の範囲をもっともっと広げていける余地があるはずです。
なつさんが課題として挙げられた、①話題の発見 ②会話を続けること ③相手の言葉を理解すること ④自己表現すること は、シンプルに英語表現を増やし、「色々なことが自信をもって言える」ようになれば、緩和されてくると思います。
② インプットのための学習法
色々なアプローチがあるかと思いますが、まずはご自分が日々の生活の中で役に立つと考えられるテキスト(できれば実際の会話で使いやすいように例文単位で学べるもの)をコツコツと学習・暗記されることが考えられます。特になつさんの場合は英語がすぐに使える環境におられますから、暗記をした表現をすぐに使うというサイクルを回すことが出来れば、日本国内で学習するよりも学習効率が良くなることが考えられます。
具体的には、
① 中長期的な解決策:現在お持ちのスコアを考えますと、文法を理解し、理解した例文を暗唱することが有効だと考えられます。Aを言いたい時はA、Bを言いたい時はBと、1:1対応で学んでいくことも大事ですが、文法はあらゆる事柄を表現する器になり、汎用性があるのがその理由です。例えば「関係代名詞」は、映画、旅行、おススメの場所・・・どんな話題でも使用する可能性があります。文法別にまとまった瞬間英作文ができる教材がお勧めですが、「100%理解した文法」でないと丸暗記になりますから、その点は注意が必要です。
② 短期的な解決策:日々の生活で言えなかった事柄をリスト化し、それらの表現を調査・学習・習得するトライアルアンドエラーを繰り返すことが実践的で有効だと思います。既に「スーパーのレジでの何気ない会話や、レストランでの食事の確認、共通の話題がない人との会話」に苦労されているという分析もしっかりとできておられるので、こういったシチュエーションで使える表現を増やしていくことも非常に効率的ですね。
・・・以上、少しでも役立ていただける部分があれば幸いです。
今後のなつさんの英語学習の成功を願っております。
前川 未知雄
前川 未知雄
こんにちは。「仕事で英語を使いこなす」ことを
目標にされているのでしたら、TOEIC850点や
準1級合格という数値を目標としつつ、リスニング力を
強化されることが大切だと思います。
(実際のところ、850点や準1級合格だけでは
本当の意味で聞き取れるというところからは
まだ遠いというのが私の実感です)
そこで表題のテキストをお勧めします。
こちらは、準1級に特化したリスニングテキストでは
ありませんが、いわゆる英語の音の変化で典型的な
ものを全て網羅しており、どんな英語(ビジネス、
TOEIC、英検、日常会話、映画、etc.)を聴く際も
こういった音の法則を知り聞き慣れておくことが
プラスになります。
ご参考までに、私は過去7年で準1級12/14名合格という
指導実績がありますが、合格者の大半の方にこちらの
テキストを学習してもらっていますので、成果は折り紙付きです。
やり方としては、シンプルにこの1冊を
「いつ聞いても、一字一句まで完璧にリピーティングできる」
ことを目標としてください。
なお、この1冊だけでは「同じ英語を繰り返し聞く」という
試験とは真逆の聞き方になりますから、定期的に問題演習(新題)を
する、という習慣も必須です。この辺りは既に850点を取得されている方
ですから、ある程度ご自分の感覚で、良いなと思ったテキストを
ご自分なりに学習されたら良いのではと思います。
・・・少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。現在のご状況として「仕事で医学関連の英文を読む機会が非常に多いが、
1文1文を理解するのに非常に時間が掛かってしまう」ということですね。
仮にご質問者さんがおっしゃるように「基本的な文法や単語は理解している」ということでしたら、
本英語長文読解講義の実況中継 上級コース(語学春秋社)
をお勧め致します。
こちらのテキストは「基本的な文法や単語は理解しており、それらの知識を
前提としながら1文1文を素早く読む」練習が積めます。
過去に、英検準1級合格者の検定対策として使用したり、
私自身もこちらのテキストで読解スピードをアップさせたりした
実績があります。
具体的には、スラッシュリーディング(英文を返り読みせずに、
目に入ってきた順番で意味を処理していく読み方)という読解方法を
丁寧に教えて頂けます。
「精読のメリットや効果、やり方を教えて頂きたい」とのことですが、
ご質問者さんの課題点を一言で表すと「英文読解のスピードを上げたい」
ということであると理解しましたので、上記テキストがその目的に合致し、推奨できます。
また具体的な読解方法やメリットも当テキストで紹介されています。
なお、ご留意点は以下の2つです。
① 受験英語用のテキストではありますが、だから医療系の英語とは
関係無いといことではなく、どんな英文を読む際にも普遍的に役立つ
読み方です。
中級のテキストもありますので、もし上級が難しく感じられるようでしたら
中級から始められても良いと思いますが、医学系の英文を読まれるのでしたら、
最終的には上級まで読めることが望ましいです。
② 当テキストを読んで行かれる中で、単語や文法にも課題があると
感じられる可能性があります。あくまでも過去の指導例を考慮に入れますと、
ご自分で分かったつもりになっている単語や文法項目が意外とある場合もありますので、
その際は読解練習と併せて、そういった基礎知識の補強もお勧め致します。
・・・以上、少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
前川 未知雄
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
>話すとき、自分の文法や単語、発音が合っているのか、いつも気になってしまいます。
というところに、恥ずかしく感じる原因の一端があるように思えました。
例えば、I work in a bank.「銀行で働いています(あくまでも一例です)」
といったシンプルな英語を話す時であれば、間違っているかどうかを気にすることは
それほどないと思います。
会話で普通言わないと思いますが、極端な例で言うと
This is a pen. と言うのに抵抗感は生まれないと思います。
ですのでシンプルに、「自分が自信を持って使える表現を増やす」ということが
一つの解決策になるのではないかと思います。
具体的には、当サイトでもよく話題になっています
「瞬間英作文」に取り組まれたり、話してみたいテーマで
日記やスピーチを書き、添削してもらったものを暗唱するなど、
意識的に例文(or 日記やスピーチ)を暗記する、という
トレーニングがお勧めです。
・・・ただ、時々英語の文法はすごく正確なのに、
ミスが気になりあまり話せないという方はいらっしゃいますね。
もし私たちの会話の相手が、自分の発言が正しいかばかり気にかけていて、
何かを言う度に言い直し、会話自体が進まないということになると、
話していてもあまり楽しいものではないと思います。
相手が求めているのは、完璧な英語を話すことよりも
コミュニケーションを取ることだという意識を持って
会話に臨まれるということも大切だと思います。
少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
前川 未知雄
以前のご質問への回答となり恐縮ですが、
少しでも参考として頂けますと幸いです。
現在初級でいらっしゃり、基礎が出来ていないと
実感されているということですので、
当テキストを学習した上で(あるいはしながら)
別の中学文法のテキストを使用されることを
お勧めします。
こうすることで、
1)分かったつもりを防ぐ
2)一つの教材では得られなかった気付きを得る
ことができます。
「中学英語をもう一度ひとつひとつ分かりやすく」
自体も大変優良な教材ですが、テキストを併用されることで
更に学習効果を高めることが出来ます。
また別テキスト利用の際は、
「学習した文法を使って自分で英作できるか」
という観点での学習を強くお勧めします。
これまで何百人と指導させて頂き、
割と文法が得意な方でも、「いざ使ってみると
正しく使えなかったり、勘違いしていたりする」
ことが多々ありました。
具体的には、
「99パターンでわかる中学英語文型の総整理」
(学研教育出版)
という教材がお勧めで、これは先ほど申し上げました
「英作文形式」の確認テストが以下のサイトから
無料でダウンロードできますので便利です。
https://gakken-ep.jp/extra/dl_eng_chugaku/
・・・少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。
今回お尋ねの質問、教えて頂いたご状況を
私なりに解釈した上で以下をお伝えしますので、
的外れなアドバイスでしたらご容赦ください。
エンジニアとして海外の顧客と英語でやりとりすることが
増えたということですので、そういった顧客とのコミュニケーションへの
準備としては、むしろビジネスでよく使われる英語表現の習得の方が
成果に直結し易いのではないかと感じました。
ただし、これは目的を問わずあらゆる英会話学習に
言えることですが、逆にそのようにトップダウンで
考えて成果に直結するものだけをやっていても
伸びが頭打ちになるケースもあり、「アラジン」を
使った英語のトレーニング自体は素晴らしいと思います。
そこで、
①気力・体力が十分ある日は
メインとなるビジネス英語の学習をする
事に加えて、
②特に気乗りのしない日を中心に、
「アラジン」を使って楽しく学習することで、
日々の学習を継続させる
というスタイルで学習されたら良いのではと感じました。
「アラジン」はサブ教材的な扱いですので、
あまり手数を掛けずに、
(1)字幕なしで好きな数だけシーンを観る
・・・意味が分からなくても音を耳に焼き付ける
(2)次に字幕を付けて同じシーンを観る
・・・耳に焼き付けた音と文字・意味を合致させる
(3)最後に字幕なしで同じシーンを観る
・・・何も見ないで理解できるまで繰り返す
という3ステップで取り組みます。
(1)(2)(3)を同じ日にやれたら最高ですが、
多忙でしたら別に分けても良いと思います。
とにかく重要なのは(3)の「何も見ないで理解できる」状態を
作り出すことですので、字幕を付けずにただ観ていても
大半の場合それほど効果は見られないと考えております。
・・・こあやさんは既に中級レベルで、
もしかしたらビジネス上でもそれほど
コミュニケーションに困っていらっしゃる訳では
ないということでしたら、「アラジン」の方を
メインの教材にしても、気に入った表現などを
ノートにまとめていくなどしても良いと思いますし、
モチベーションの維持にも困っていないということでしたら
上記のように日によってメニューを分けるということも
不要かもしれません。
その辺りは実際にご状況をヒアリングして見ないと
分からない所ところですが、とにかく少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。
お尋ねのスラッシュリーディングの英語学習への効果ですが、
返り読みせずに前からどんどん訳していくことで
読解のスピードが上がりますし、何より返り読みを
しないことで正確な読み方ができるというメリットが
あります。
(返り読みをする過程で意味を取り違えてしまうことが
多々ありますので)
また、そのように英文を目にした順番で処理することに
習熟することで、リスニングにも好影響を与えます。
リスニングも耳にした英語を聞こえてくる順番で
処理することが求められますので、スラッシュリーディングの
練習を行うことがその良いリハーサルとなります。
なお具体的なやり方については、
既に確立されたものが市販テキストで
紹介されていますので、そちらを読まれることを
お勧め致します。
私が自分自身でも試し、受講生にもお勧めしているのが
本英語長文読解講義の実況中継 上級コース
(本 正弘著 / 語学春秋社)
です。中級編・初級編もありますので、
中級編から始めてみても良いかもしれません。
・・・少しでも参考となれば幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。
少し前のご質問への回答となり恐縮ですが、
参考として頂けますと幸いです。
ご質問者さんへのお勧めは、ディクテーション以外に
「英語の会話文を聞いて、大まかな内容を把握する」
という練習をプラスすることです。
実際の英会話は「基本的に、相手の発言(英文)は一回しか聞けない」上に
「矢継ぎ早にやってくる発言(英文)に対処する」ことが必要です。
それに対してディクテーションは「何度も聞ける」上に
「同じ発言(英文)を繰り返し聞いて対処する」ことができます。
根本的に求められるスキルが違う訳ですね。
これはTOEICのリスニング対策にも言える事なのですが、
ディクテーションに慣れると、連続して聞こえる
新しい英語に対応できなくなるリスクがあります。
だからと言ってディクテーション自体が悪い練習法では無く
「文字を見れば分かるが、音を聞くと分からない」という
ギャップを埋めていくことが出来ます。
ですので、ディクテーションにプラスして
できるだけ実践的な英会話に近いリスニング練習を
されることをお勧めします。
例えば ELLO というネットで無料公開されている
リスニングのサイトでは、様々なレベル・話題・国籍の方の
英会話を数多く聴くことが出来、内容理解の為の問題も
付属されている為、重宝します。
※またご質問者さんの状況によっては、
ディクテーションがやりっぱなしになっている
ディクテーションしている英語の内容自体が
普段耳にしている(聞き取る必要がある)英語と
大きく異なり、ディクテーションで得たスキルが
活かされていない。
その他
なども伸び悩みの原因と考えられますので、
補足致します。
・・・少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川
前川 未知雄
こんにちは。
まず、現在のご質問者さんのリスニングスキルが、
>TOEICのリスニングパートが苦手で、半分の点数も取れないくらいです。
とのことでしたら、聞いてみて難し過ぎる教材を除けば、
どのような教材でもある程度役に立つと考えられます。
(聞き取れない箇所が数多くおありですので)
また教材選びのポイントは、ご質問者さんがおっしゃる、
>文字で書かれた英語は理解できるのに、聞き取りになると途端に苦手になります。
の解決を図れるかどうか、という点です。
そういう意味では、今回お尋ねの「英語の音が劇的に
聞こえてくる28のリスニングルール」という書籍についても
恐らくお勧めができます。
amazonの当書籍紹介によると、
>スマホで音声を再生し、聞き取れていない箇所をディクテーションであぶり出し、
>その原因を理解。発音矯正、発話練習を通して解決します。
とあります。
ご自分で英語を書き取ってみて(ディクテーション)、正しい英語と比べることで
聞き取れていない箇所を把握できるような作りになっていることが分かりますので
これは「文字で見れば分かるが、音だと分からない」ところを
練習させるという意図が感じられます。
ですので文字と音のギャップを埋めていく効果が期待できそうです。
こちらの書籍に限らず、とにかく「読めば分かる易しい英語を
何度も聞いて音そのものを耳に焼き付け、その後で文字を見て
確認し、最後に何も見ないで聞いて分かるまで繰り返す」
という練習をされることをお勧め致します。
・・・ちなみに蛇足ではありますが、「この本をやれば
リスニング力が上がる」と、一冊に依存されることは
お勧め致しません。
例えば今回紹介している学習法は「ディクテーション」と
呼ばれ、基本的には同じ英文を何度も繰り返し聞いて
書き取る練習ですから、ともすれば「新しい英語を
一回だけ聞く」ということに対応できなくなるリスクも
あります。
ですので、こうしたディクテーション練習と一緒に
TOEICの問題演習(お勧めはPart1&Part2)をしてみるなど、
時々新しい英語を一度だけ聞いて理解する練習も
加えることが推奨されます。
最後に繰り返しとなりますが、ご質問者さんの
TOEICのリスニングスコアを考慮に入れますと
「どんな書籍でもプラスになる。簡単過ぎたら
スピードアップして仕上げ、少し難しければ
じっくりと仕上げる。そして一つを仕上げたら、
また次の書籍へ。」という考え方でとにかく量を
こなされることをお勧め致します。
少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
おいさんへ
こんにちは。
ご自分のリスニング力に悩まれているということですね。
>自主学習として、月に1-2回程度、本屋で購入した英語教材を使ってヒアリング練習をしていますが、教材の説明文を理解するのにも時間がかかっています。
ということですが、過去19年の指導経験上、リスニングが上達するための練習頻度として月1-2回でうまくいかれた方はいなかったです。
リスニングの困難さは非常に良く分かります。
「聞き取れないこと」「上達する気がしないこと」は、学習者の皆さんが共通して持っている悩みだと思います。
そこで聞き取りの練習をする上では「昨日より聞き取れたらOK」という考え方、つまり少しずつでも理解できる範囲を広げておくことにフォーカスされることをお勧めします。
実を言うとTOEIC990点を所持していても、例えば映画の聞き取りは本当に難しく、分からないことだらけです。
ですから聞き取れない方が当たり前で、「聞けない」マイナス面に目を向けず、「昨日聞いた問題が今日は聞けるようになった」の積み重ねでOKです。
前川
前川 未知雄
こんにちは。今回のなつさんの自己分析を拝見し、気付いた点を以下に2つ述べさせていただきます。
① 結局はインプットが大事
なつさんは、日本で日本語を使って日本人とコミュニケーションする場合、適切な話題を見つけたり、会話を続けることに苦労されますでしょうか?もし日本語でも苦労されるということであれば、それは言語能力とはまた別の課題になってくるのではと思われますが、当然ですが母語が使える場合は、少なくとも英語で話すよりも苦労はしないというのが普通であると思います。
教えていただいたTOEIC680点というスコアを考慮に入れますと、なつさんがおっしゃる「文法の正確性」ももちろん大切だと思いますが、文法が正しい・間違っていることに加えて「英語で自信を持って言える」事柄の範囲をもっともっと広げていける余地があるはずです。
なつさんが課題として挙げられた、①話題の発見 ②会話を続けること ③相手の言葉を理解すること ④自己表現すること は、シンプルに英語表現を増やし、「色々なことが自信をもって言える」ようになれば、緩和されてくると思います。
② インプットのための学習法
色々なアプローチがあるかと思いますが、まずはご自分が日々の生活の中で役に立つと考えられるテキスト(できれば実際の会話で使いやすいように例文単位で学べるもの)をコツコツと学習・暗記されることが考えられます。特になつさんの場合は英語がすぐに使える環境におられますから、暗記をした表現をすぐに使うというサイクルを回すことが出来れば、日本国内で学習するよりも学習効率が良くなることが考えられます。
具体的には、
① 中長期的な解決策:現在お持ちのスコアを考えますと、文法を理解し、理解した例文を暗唱することが有効だと考えられます。Aを言いたい時はA、Bを言いたい時はBと、1:1対応で学んでいくことも大事ですが、文法はあらゆる事柄を表現する器になり、汎用性があるのがその理由です。例えば「関係代名詞」は、映画、旅行、おススメの場所・・・どんな話題でも使用する可能性があります。文法別にまとまった瞬間英作文ができる教材がお勧めですが、「100%理解した文法」でないと丸暗記になりますから、その点は注意が必要です。
② 短期的な解決策:日々の生活で言えなかった事柄をリスト化し、それらの表現を調査・学習・習得するトライアルアンドエラーを繰り返すことが実践的で有効だと思います。既に「スーパーのレジでの何気ない会話や、レストランでの食事の確認、共通の話題がない人との会話」に苦労されているという分析もしっかりとできておられるので、こういったシチュエーションで使える表現を増やしていくことも非常に効率的ですね。
・・・以上、少しでも役立ていただける部分があれば幸いです。
今後のなつさんの英語学習の成功を願っております。
前川 未知雄
前川 未知雄
こんにちは。「仕事で英語を使いこなす」ことを
目標にされているのでしたら、TOEIC850点や
準1級合格という数値を目標としつつ、リスニング力を
強化されることが大切だと思います。
(実際のところ、850点や準1級合格だけでは
本当の意味で聞き取れるというところからは
まだ遠いというのが私の実感です)
そこで表題のテキストをお勧めします。
こちらは、準1級に特化したリスニングテキストでは
ありませんが、いわゆる英語の音の変化で典型的な
ものを全て網羅しており、どんな英語(ビジネス、
TOEIC、英検、日常会話、映画、etc.)を聴く際も
こういった音の法則を知り聞き慣れておくことが
プラスになります。
ご参考までに、私は過去7年で準1級12/14名合格という
指導実績がありますが、合格者の大半の方にこちらの
テキストを学習してもらっていますので、成果は折り紙付きです。
やり方としては、シンプルにこの1冊を
「いつ聞いても、一字一句まで完璧にリピーティングできる」
ことを目標としてください。
なお、この1冊だけでは「同じ英語を繰り返し聞く」という
試験とは真逆の聞き方になりますから、定期的に問題演習(新題)を
する、という習慣も必須です。この辺りは既に850点を取得されている方
ですから、ある程度ご自分の感覚で、良いなと思ったテキストを
ご自分なりに学習されたら良いのではと思います。
・・・少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。現在のご状況として「仕事で医学関連の英文を読む機会が非常に多いが、
1文1文を理解するのに非常に時間が掛かってしまう」ということですね。
仮にご質問者さんがおっしゃるように「基本的な文法や単語は理解している」ということでしたら、
本英語長文読解講義の実況中継 上級コース(語学春秋社)
をお勧め致します。
こちらのテキストは「基本的な文法や単語は理解しており、それらの知識を
前提としながら1文1文を素早く読む」練習が積めます。
過去に、英検準1級合格者の検定対策として使用したり、
私自身もこちらのテキストで読解スピードをアップさせたりした
実績があります。
具体的には、スラッシュリーディング(英文を返り読みせずに、
目に入ってきた順番で意味を処理していく読み方)という読解方法を
丁寧に教えて頂けます。
「精読のメリットや効果、やり方を教えて頂きたい」とのことですが、
ご質問者さんの課題点を一言で表すと「英文読解のスピードを上げたい」
ということであると理解しましたので、上記テキストがその目的に合致し、推奨できます。
また具体的な読解方法やメリットも当テキストで紹介されています。
なお、ご留意点は以下の2つです。
① 受験英語用のテキストではありますが、だから医療系の英語とは
関係無いといことではなく、どんな英文を読む際にも普遍的に役立つ
読み方です。
中級のテキストもありますので、もし上級が難しく感じられるようでしたら
中級から始められても良いと思いますが、医学系の英文を読まれるのでしたら、
最終的には上級まで読めることが望ましいです。
② 当テキストを読んで行かれる中で、単語や文法にも課題があると
感じられる可能性があります。あくまでも過去の指導例を考慮に入れますと、
ご自分で分かったつもりになっている単語や文法項目が意外とある場合もありますので、
その際は読解練習と併せて、そういった基礎知識の補強もお勧め致します。
・・・以上、少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
前川 未知雄
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
>話すとき、自分の文法や単語、発音が合っているのか、いつも気になってしまいます。
というところに、恥ずかしく感じる原因の一端があるように思えました。
例えば、I work in a bank.「銀行で働いています(あくまでも一例です)」
といったシンプルな英語を話す時であれば、間違っているかどうかを気にすることは
それほどないと思います。
会話で普通言わないと思いますが、極端な例で言うと
This is a pen. と言うのに抵抗感は生まれないと思います。
ですのでシンプルに、「自分が自信を持って使える表現を増やす」ということが
一つの解決策になるのではないかと思います。
具体的には、当サイトでもよく話題になっています
「瞬間英作文」に取り組まれたり、話してみたいテーマで
日記やスピーチを書き、添削してもらったものを暗唱するなど、
意識的に例文(or 日記やスピーチ)を暗記する、という
トレーニングがお勧めです。
・・・ただ、時々英語の文法はすごく正確なのに、
ミスが気になりあまり話せないという方はいらっしゃいますね。
もし私たちの会話の相手が、自分の発言が正しいかばかり気にかけていて、
何かを言う度に言い直し、会話自体が進まないということになると、
話していてもあまり楽しいものではないと思います。
相手が求めているのは、完璧な英語を話すことよりも
コミュニケーションを取ることだという意識を持って
会話に臨まれるということも大切だと思います。
少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
前川 未知雄
以前のご質問への回答となり恐縮ですが、
少しでも参考として頂けますと幸いです。
現在初級でいらっしゃり、基礎が出来ていないと
実感されているということですので、
当テキストを学習した上で(あるいはしながら)
別の中学文法のテキストを使用されることを
お勧めします。
こうすることで、
1)分かったつもりを防ぐ
2)一つの教材では得られなかった気付きを得る
ことができます。
「中学英語をもう一度ひとつひとつ分かりやすく」
自体も大変優良な教材ですが、テキストを併用されることで
更に学習効果を高めることが出来ます。
また別テキスト利用の際は、
「学習した文法を使って自分で英作できるか」
という観点での学習を強くお勧めします。
これまで何百人と指導させて頂き、
割と文法が得意な方でも、「いざ使ってみると
正しく使えなかったり、勘違いしていたりする」
ことが多々ありました。
具体的には、
「99パターンでわかる中学英語文型の総整理」
(学研教育出版)
という教材がお勧めで、これは先ほど申し上げました
「英作文形式」の確認テストが以下のサイトから
無料でダウンロードできますので便利です。
https://gakken-ep.jp/extra/dl_eng_chugaku/
・・・少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。
今回お尋ねの質問、教えて頂いたご状況を
私なりに解釈した上で以下をお伝えしますので、
的外れなアドバイスでしたらご容赦ください。
エンジニアとして海外の顧客と英語でやりとりすることが
増えたということですので、そういった顧客とのコミュニケーションへの
準備としては、むしろビジネスでよく使われる英語表現の習得の方が
成果に直結し易いのではないかと感じました。
ただし、これは目的を問わずあらゆる英会話学習に
言えることですが、逆にそのようにトップダウンで
考えて成果に直結するものだけをやっていても
伸びが頭打ちになるケースもあり、「アラジン」を
使った英語のトレーニング自体は素晴らしいと思います。
そこで、
①気力・体力が十分ある日は
メインとなるビジネス英語の学習をする
事に加えて、
②特に気乗りのしない日を中心に、
「アラジン」を使って楽しく学習することで、
日々の学習を継続させる
というスタイルで学習されたら良いのではと感じました。
「アラジン」はサブ教材的な扱いですので、
あまり手数を掛けずに、
(1)字幕なしで好きな数だけシーンを観る
・・・意味が分からなくても音を耳に焼き付ける
(2)次に字幕を付けて同じシーンを観る
・・・耳に焼き付けた音と文字・意味を合致させる
(3)最後に字幕なしで同じシーンを観る
・・・何も見ないで理解できるまで繰り返す
という3ステップで取り組みます。
(1)(2)(3)を同じ日にやれたら最高ですが、
多忙でしたら別に分けても良いと思います。
とにかく重要なのは(3)の「何も見ないで理解できる」状態を
作り出すことですので、字幕を付けずにただ観ていても
大半の場合それほど効果は見られないと考えております。
・・・こあやさんは既に中級レベルで、
もしかしたらビジネス上でもそれほど
コミュニケーションに困っていらっしゃる訳では
ないということでしたら、「アラジン」の方を
メインの教材にしても、気に入った表現などを
ノートにまとめていくなどしても良いと思いますし、
モチベーションの維持にも困っていないということでしたら
上記のように日によってメニューを分けるということも
不要かもしれません。
その辺りは実際にご状況をヒアリングして見ないと
分からない所ところですが、とにかく少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。
お尋ねのスラッシュリーディングの英語学習への効果ですが、
返り読みせずに前からどんどん訳していくことで
読解のスピードが上がりますし、何より返り読みを
しないことで正確な読み方ができるというメリットが
あります。
(返り読みをする過程で意味を取り違えてしまうことが
多々ありますので)
また、そのように英文を目にした順番で処理することに
習熟することで、リスニングにも好影響を与えます。
リスニングも耳にした英語を聞こえてくる順番で
処理することが求められますので、スラッシュリーディングの
練習を行うことがその良いリハーサルとなります。
なお具体的なやり方については、
既に確立されたものが市販テキストで
紹介されていますので、そちらを読まれることを
お勧め致します。
私が自分自身でも試し、受講生にもお勧めしているのが
本英語長文読解講義の実況中継 上級コース
(本 正弘著 / 語学春秋社)
です。中級編・初級編もありますので、
中級編から始めてみても良いかもしれません。
・・・少しでも参考となれば幸いです。
前川 未知雄
こんにちは。
少し前のご質問への回答となり恐縮ですが、
参考として頂けますと幸いです。
ご質問者さんへのお勧めは、ディクテーション以外に
「英語の会話文を聞いて、大まかな内容を把握する」
という練習をプラスすることです。
実際の英会話は「基本的に、相手の発言(英文)は一回しか聞けない」上に
「矢継ぎ早にやってくる発言(英文)に対処する」ことが必要です。
それに対してディクテーションは「何度も聞ける」上に
「同じ発言(英文)を繰り返し聞いて対処する」ことができます。
根本的に求められるスキルが違う訳ですね。
これはTOEICのリスニング対策にも言える事なのですが、
ディクテーションに慣れると、連続して聞こえる
新しい英語に対応できなくなるリスクがあります。
だからと言ってディクテーション自体が悪い練習法では無く
「文字を見れば分かるが、音を聞くと分からない」という
ギャップを埋めていくことが出来ます。
ですので、ディクテーションにプラスして
できるだけ実践的な英会話に近いリスニング練習を
されることをお勧めします。
例えば ELLO というネットで無料公開されている
リスニングのサイトでは、様々なレベル・話題・国籍の方の
英会話を数多く聴くことが出来、内容理解の為の問題も
付属されている為、重宝します。
※またご質問者さんの状況によっては、
ディクテーションがやりっぱなしになっている
ディクテーションしている英語の内容自体が
普段耳にしている(聞き取る必要がある)英語と
大きく異なり、ディクテーションで得たスキルが
活かされていない。
その他
なども伸び悩みの原因と考えられますので、
補足致します。
・・・少しでも参考として頂けますと幸いです。
前川
前川 未知雄
こんにちは。
まず、現在のご質問者さんのリスニングスキルが、
>TOEICのリスニングパートが苦手で、半分の点数も取れないくらいです。
とのことでしたら、聞いてみて難し過ぎる教材を除けば、
どのような教材でもある程度役に立つと考えられます。
(聞き取れない箇所が数多くおありですので)
また教材選びのポイントは、ご質問者さんがおっしゃる、
>文字で書かれた英語は理解できるのに、聞き取りになると途端に苦手になります。
の解決を図れるかどうか、という点です。
そういう意味では、今回お尋ねの「英語の音が劇的に
聞こえてくる28のリスニングルール」という書籍についても
恐らくお勧めができます。
amazonの当書籍紹介によると、
>スマホで音声を再生し、聞き取れていない箇所をディクテーションであぶり出し、
>その原因を理解。発音矯正、発話練習を通して解決します。
とあります。
ご自分で英語を書き取ってみて(ディクテーション)、正しい英語と比べることで
聞き取れていない箇所を把握できるような作りになっていることが分かりますので
これは「文字で見れば分かるが、音だと分からない」ところを
練習させるという意図が感じられます。
ですので文字と音のギャップを埋めていく効果が期待できそうです。
こちらの書籍に限らず、とにかく「読めば分かる易しい英語を
何度も聞いて音そのものを耳に焼き付け、その後で文字を見て
確認し、最後に何も見ないで聞いて分かるまで繰り返す」
という練習をされることをお勧め致します。
・・・ちなみに蛇足ではありますが、「この本をやれば
リスニング力が上がる」と、一冊に依存されることは
お勧め致しません。
例えば今回紹介している学習法は「ディクテーション」と
呼ばれ、基本的には同じ英文を何度も繰り返し聞いて
書き取る練習ですから、ともすれば「新しい英語を
一回だけ聞く」ということに対応できなくなるリスクも
あります。
ですので、こうしたディクテーション練習と一緒に
TOEICの問題演習(お勧めはPart1&Part2)をしてみるなど、
時々新しい英語を一度だけ聞いて理解する練習も
加えることが推奨されます。
最後に繰り返しとなりますが、ご質問者さんの
TOEICのリスニングスコアを考慮に入れますと
「どんな書籍でもプラスになる。簡単過ぎたら
スピードアップして仕上げ、少し難しければ
じっくりと仕上げる。そして一つを仕上げたら、
また次の書籍へ。」という考え方でとにかく量を
こなされることをお勧め致します。
少しでも参考として頂けますと幸いです。