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英文並び替え問題が効果あり!独学でできる英語ライティング・英作文の上達法

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英語勉強法のプロMokoコーチ

留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。

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英語の勉強では、どのような課題や挫折がありましたか?

過去に一度イギリスにホームステイをすることで英語学習に目覚め、最初に取り組んだのは英語の教科書の音読でした。滑らかに音読できるようになるまで繰り返し実施したので、教科書はほぼ丸暗記しており、それだけで基礎的な英語力は付いたのですが、文法の基礎は穴だらけだったと思います。実際に一から自分で英作文することは、全くできていませんでしたから。

そのような英語の学習状況で、当時通っていた英語塾の先生からバラバラに並べられた英単語を正しい順番に置き換える並び替え問題が、自分自身で考えて英文を作るための基礎勉強法として有効だという話をお聞きし、並び替え問題を集中的に行いました。

受験勉強とは異なり、並び替え問題では必要な情報を並び替えた上で当てはめていくという作業が、パズルを組み立てるようで面白かったことを覚えています。

この英語勉強法を試してみて、どのような効果がありましたか?

英語の文法を含め基礎的な部分が抜けていた私には、ただテキストで学習するのでなく、並び替え問題を通じて実際に英作文を行うという学習方法は、「文法の総復習+アウトプット練習」の基礎に大いに役立ったと思います。

並び替え問題に取り組むうちに、合わせて「主語+動詞+目的語…」といった英語の基礎である「文型」も身につけることが出来ました。

並び替え問題に取り組む前も、受験勉強やテストのように、ただ単純に決まった英文を丸暗記して答えを出すことは得意でしたが、丸暗記の学習法では応用が効かず自ら英文を作ることまではできませんでした。

文章の組み換えを行うことで文法の中に潜むパターンや仕組みを深く理解し文章を作っていく並び替え問題を繰り返し行ったことで、次第に自分自身の力で英文を考え、英作文のライティングが自らの力でできるようになりました。

Mokoコーチが実践した
英語勉強法

  1. A yellow balloon.STEP
    01

    文法ごとに分かれた並び替え問題の教材を準備

    並び替え問題は中学1年生の問題から順序を追って中学2年生・3年生のレベルの問題まで取り組んでいきました。一つの文法項目につき10問から20問あったと思います。

    具体的にどのような並び替え問題であったかと言うと

    ・ ばらばらになった英単語+意味を書いた日本語が用意されているもの
    ・ 1文が長く難しいものは利用せず、10語〜20語程度の短い文章のもの
    ・「関係代名詞」「過去完了」など文法ごとに並び替え問題が分割されているもの

    でした。

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    文法の基礎が出来ていない場合、いきなり並び替え問題に取り組むのは難しいと思います。その場合は、まずは短い英文から数個程度の単語が抜け落ちている「穴埋め問題」を解いたり、問題に使われている英文を音読するなどの学習の方が効果が出ると思います。

  2. A yellow balloon.STEP
    02

    文法を1つ選び、並び替え問題を解く

    まずは一つの文法単元ごとに切り出して学習をはじめ、勉強する際も最初は学んだ文法部分だけを並び替える問題からスタートし、徐々に全文を並び替える問題に移行していきました。

    並び替え問題とはいえ、長い文章だとハードルが高かったので、短い文章、具体的には10〜20単語で1問1行、長くても、2行程度の問題を選び解き始めました。

    並び替えていて文法が分からない時は参考書で確認し、間違えた問題はもう一度やり直して復習しました。1つの文法で20問程度の問題を解いて文法の中身が理解できたら、次は別の文法に移って同じことを繰り返して、文法の基礎を積み上げていきました。並び替え問題は全て書いて学習したので、英単語のスペルを覚える訓練にもなったと思います。

    英語の文型(SVC / SVOなど)を抜き出して勉強したこともありましたが、英文を読んで各単語の品詞が何かを言い当てるだけのものだったので、丸暗記するだけで応用して使うことができませんでした。

    一方で、並び替え問題では正しい文の型と型に合う品詞を並び替える実践力が付き、結果的に英語を読解し、文章を作る力がつきました。

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    英語の文型(SVC / SVOなど)の知識は必要ですが、やり方に注意しましょう。文型学習をする際は、その文型を使ってどんな文章が作れるのかを考えながら学習する方が効果的です。ただ「〇文型」と丸暗記するのはあまり効果的ではありません。

  3. A yellow balloon.STEP
    03

    複数の文法が混ざった並び替え問題を解く

    文法ごとに分かれた並び替え問題がスムーズにできるようになったら、複数の文法の並び替え問題がミックスされたまとめテストも度々実施しました。同じ文法のものばかりを学んでいると、その時は文法の詳細を覚えているので簡単に並び替えができてしまうからです。

    まとめテストでランダムに解いていくと、本当に文系や文法を理解して並び替えられる力があるか明らかになりました。また最後の方では、一つの問題の中に幾つかの英文法や熟語が混ざった問題も解くことで、複数の英文法を横断した総合力がつきました。

    並び替え問題が進むにつれて単語の量が増え、主語や動詞もひとつだけでなくなるので、どの単語をどのように組み合わせれば日本語訳にあった文章になるのか考えるのは大変でしたが、パズルのような面白さがありました。

    学習の終盤には、単語の一覧を見るだけで、組み合わせがパッと思い浮かぶようになりましたので、私の場合は特に「習うより慣れよ」だったのだと思います。

  4. A yellow balloon.STEP
    04

    テーマを決めて実践的な英作文にチャレンジ

    並び替え問題で英文を作ることに慣れてきたことから発展的な英語ライティングにも取り組みました。当時、英検®︎にもチャレンジしていたので英作文を実施しました。英検®︎の過去問にあった作文のテーマを使って英作文を書き、作成後は英語の先生に添削してもらいながら対策をしていました。

    並び替え問題で繰り返し学習してきたことにより、文法や文型が自然と理解できるようになっており、これまで過去に並び替え学習してきた英文を応用することで、英作文の学習もスムーズに開始することが出来ました。

    自分で考えた言葉を本格的に英訳する力は、この英作文によって鍛えることができたと思います。また英検®︎の英作文対策で、英文エッセイを書く際の文章の構成も学べたのは、とても役立ちました。

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    作成した英文は英語の先生などの添削を受けた方が的確なフィードバックを得られます。自分の英語の誤りや、より良い書き方を添削を通して深く学ぶことができます。

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