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フォニックスを覚えて英語発音を効果的に上達させる勉強法

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英語勉強法のプロJanickiコーチ

アメリカ在住。TESOL取得。日米で翻訳・通訳の経験あり。日本語教師としても活動。現地大学で多国籍なクラスメイトと共に英語の勉強中。

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英語の勉強では、どのような課題や挫折がありましたか?

学生時代は教科としての英語は大好きだったので、文法や単語の知識はそれなりのものがありました。渡米する際も、「英語は好きだし、行けばなんとかなるだろう」と甘く考えていました。

しかし現実は厳しく、ネイティブスピーカーとの会話となると、話がそもそも聞き取れなかったり、頑張って話してみても、発音が下手で伝わらないこともありました。当時は聞き役に回ってただニコニコと愛想笑いをしてやり過ごすことに慣れてしまい、あんなに好きだった英語も嫌いになってしまうほど、とにかく自信をなくしてしまいました。

そんな時期がしばらく続いたときに、現地の幼稚園に通い始めた娘の授業を見る機会がありました。

そこで出会ったのが「フォニックス」です。フォニックスとは、簡単に言うとアルファベットそれぞれがもつ「音」のことですが、アメリカの幼稚園では、朝のルーティーンとして毎日フォニックスの学習があるくらい基本中の基本です。

発音の苦手を克服するために、発音記号を学習して、その難しさのあまり挫折してしまった経験があったので、子どもと一緒に歌とリズムで発音の基礎が学べるフォニックスは、私にとってとても新鮮で、何より楽しく学習できました。

この英語勉強法を試してみて、どのような効果がありましたか?

フォニックスを身に付けてからは、まず自分の発音に自信が持てるようになりました。その結果大きな声で堂々と英語が話せるようになり、相手にきちんと聞き取ってもらえるようになりました。

また、自分が発音できるようになった音は必ず耳から聞き取れるようになるので、リスニング力も飛躍的に向上させることができました。

さらには、初見の単語も正しく読めるようになったり、耳で聞いた単語のスペルが予想しやすくなるなど、スピーキングだけではなく、リーディング、ライティング力の向上にも繋がりました。

Janickiコーチが実践した
英語勉強法

  1. A yellow balloon.STEP
    01

    動画教材を用意し、五感を使ってフォニックスを学ぶ

    Youtubeで「Phonics song」と検索するとたくさんヒットするので、ぜひご自身とお子さまが好きなものを見つけてみてください。私自身は個人的にはアニメーションがごちゃごちゃとしているものよりは、音に集中するために視覚情報の少ないものがいいと考え、こちらをよく使っていました。
    https://www.youtube.com/watch?v=BELlZKpi1Zs&t=25s

    一度で全てを覚えるのは難しいので、毎朝のルーティーンとして娘と一緒に反復練習しました。その際には、ただ音を真似るだけではなく、例えば「S is for Snake and the sound is Ssssss」と言いながら腕でヘビのジェスチャーをして、体を使って覚えるようにしました。

    目で見て、耳で聞いて、体を使って覚えるようにすると、より記憶に残りやすくなります。

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    小さい子ども達は聞いただけで音を再現する能力が高いのですが、大人の方は実際のネイティブの口の形を見ながら、真似をするのもオススメです。以下のYou Tubeなどもおすすめです。
    https://www.youtube.com/watch?v=1btvnID6Z_A

  2. A yellow balloon.STEP
    02

    フォニックスで学んだ知識を活かし、発音として理解できたものをメモする

    フォニックスを学んだ後は、たとえ知らない単語でも、その音から大体のスペルが想像できるようになります。

    それを活かして、ネイティブとの会話や、ドラマ、ポッドキャストでわからない単語が出てきた場合は、「その音から想像した単語のスペル」をノートに書き留めるようにしました。

    いつでもどこでも持ち歩けるように、小さめの専用のノートを一冊作成していたのですが、月日を重ねるごとにメモを取る回数が減っていることに気がついた時には、語彙力とリスニング力が向上したんだな、と自信につながりました。

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    カタカナで聞こえた音をメモするよりは、せっかく学習したフォニックスを活かして「英語のスペルを想像する」ことをおすすめします。子音で終わるべき単語を母音まではっきりと発音してしまうミスが防げますね。

  3. A yellow balloon.STEP
    03

    メモを元に意味を調べて、自分に必要な単語を選んで覚える

    メモを見ながら「英英辞書」で意味を確認するようにしていました。ここでは自分が音から推測したスペルが、実際の単語のスペルと合っているか答え合わせをするような作業です。

    調べた単語はただやみくもに覚えようとするのではなく、「これは自分に本当に必要な単語か?」と必ず考えるようにしました。

    私は単語を暗記するのが得意ではないので、その日にとったメモの中でも覚えたい単語の順番に優先順位をつけていきました。自分の生活の中ではあまり使いそうにない単語や、使う場面が限定されてしまう難しすぎる専門用語などは「覚える必要がない」と思い切って捨てる選択をします。

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    英英辞書で調べる理由は、できるだけ英語は英語のまま、細かいニュアンスまで正確に理解するためですが、時間がない場合や英語に苦手意識がある方は、英和辞典でもOKです。

  4. A yellow balloon.STEP
    04

    スペルを見ながら声に出して発音練習することで単語を覚える

    上記で調べた正しいスペルを見ながら、フォニックスを意識してはっきり、ゆっくり声に出して、正しい発音で何度も練習しました。

    さらにその単語を使って、自分なりのオリジナルセンテンスを作り、それを実際に話しているシーンを想像しながら声に出して繰り返し練習をしました。

    自分の口から発音できるようになった音は、必ず耳から聞き取れるようになります。正しい発音を心がけて何度も繰り返し練習することで、自身の発音がきれいになるだけではなく、リスニング力も飛躍的に向上させることができます。

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    スマートフォンなどの音声認識機能などを活用して、正しく発音できているか(AIにきちんと聞き取ってもらえるか)確認しても良いですね。

  5. A yellow balloon.STEP
    05

    覚えた英単語を実践で使う

    上記のステップでインプット学習は完了したので、残るはアウトプット、実践のみです。

    新しく覚えた単語は、積極的に実際の会話で使うようにして、自分のものとして定着させるようにしました。話し相手が気の知れた間柄の場合は、「これは最近新しく覚えた単語なんだ」と言って、自然な正しい使い方ができているか確認してもらうようにしても良いですね。

    フォニックスを理解した上で、正しい発音で反復練習した単語なので、自分の発音に自信を持って堂々と話すことができます。自信をつけることで自然と大きな声で、リラックスして話せるようになったので、外国人との会話でのコミュニケーションがより円滑にできるようになりました。

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    英語での会話の機会があまりない…という方は、オンライン英会話を活用してみてはいかがでしょう。その際は、同じ先生のレッスンを受けることをおすすめします。発音の癖や文法の弱点などを理解してもらいやすいですよ。

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