このカリキュラムの作成者
Yuuコーチ

日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。
Hazelさんのカリキュラム
このカリキュラムの作成者
Yuuコーチ
日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。
英会話のスピーディな理解
弱点を詳しく説明すると・・・
Hazelさん、カリキュラムのお申し込みありがとうございます。 診断内容を確認させていただきますと、英文を正確に聞き取っていらっしゃることがわかります。 英語を母語ではなく第二言語として学ぶ際の理論となる第二言語習得理論によると、英語のリスニングは「聞こえてきた音を認識する音声知覚」をまず行い、その上で「言語の内容を理解する意味理解」のステップに移ります。 Hazelさんは正確に発音を認識できており音声知覚の力を十分に持っていらっしゃるため、次のステップの「言語の内容を理解する意味理解」、とくに聞きながら同時並行で内容を処理する能力に伸びしろがあるようです。 また「リテンションやリプロダクションのトレーニングをしたことがない」とご回答されたことから、短期記憶や英語を英語のまま理解する力が不足してスピーディーに英文を理解することを妨げているかと感じました。
「今」身につけるべきスキルとは?
充分に正しく英語を聞き取れているので、内容理解のための処理速度を上げることが最優先です。そのために有効なスキルは、リテンションとリプロダクションです。 リテンションとは、短期記憶とも言われ、受け取った情報を一時的に保持することです。英語にかかわらず、私たちは無意識にリテンションのスキルを使うことで、保持した情報を処理したり、適切に反応したりしながらコミュニケーションしています。 このリテンションのスキルを鍛えることで、直前に聞いた内容がわからなくなったり、忘れることを防ぐことができます。 リプロダクションとは、聞いた内容を自分の言葉で再現する練習を指します。たとえば、 The weather was extremely hot yesterday, so we decided to stay indoors and watch movies all day. という文章があったとしたら、リプロダクションで Due to the heat yesterday, we stayed at home and spent the day watching movies. のように言い換えることができます。 リプロダクションのトレーニングを通じて、英文を英語のまま理解し、要約することができるようになります。 リテンションもリプロダクションも、通訳者のトレーニングとして使われる高度な学習法です。最初は特に辛いかもしれませんが、コツコツと続けることで英語脳が鍛えられるため、英語を母国語のように負荷なく理解できる効果が期待できます。
リテンションやリプロダクションを進めるにあたり、色々な教材があると思いますが、ESL Fastは効率的にトレーニングできるウェブサイトです。 Level 1〜Level 6までストーリーが音声付きで紹介されています。 話すスピードや文法的な難易度によってレベルがわかれていて、Level 1(1分間あたり100語レベル)が一番ゆっくりで、簡単な内容になっています。Level 6(1分間あたり200語レベル)まで行くと、日常会話を聞き取るには申し分ないくらいになってきます。 話の内容も、日常的な場面のものが多く、語彙、文法などもレベルに応じて同時に学ぶことができるので、おすすめです。
この教材を使ったカリキュラム
カリキュラム期間
3か月
1日の勉強時間
1時間 / 日
STEP
01
練習する文章を選ぶ
ESL Fastのサイトで、ご自身のレベルに合った文章を選びます。リテンション・リプロダクションのトレーニングはそれだけで高度なので、文章自体は「少し簡単」と感じるくらいのレベルを選ぶのがおすすめです。
STEP
02
オーディオを聞いて単語を確認する
オーディオのスピードは変えられるので、ご自身の発音しやすいスピードに調整しましょう。英単語やフレーズにわからないものがあれば、意味や発音を調べます。
STEP
03
音読する
声に出して読みます。声に出しながら英文の意味も意識しつつ、オーディオと同じように正しい発音で音読できるまで、繰り返し音読練習をします。
STEP
04
リピーティング
一文ずつ音声を止めて、スクリプトを見ながらリピートします。リテンションの準備段階として、文章を1〜2週し、口を慣らします。
STEP
05
リテンション
一文ずつ音声を止めて、スクリプトを見ずにリピートします。一文を言い終えたら、文章を確認し、正しく言えたら次の文に進みます。
STEP
06
リプロダクション
ここまで練習を重ねると、英文を正確に理解できているはずです。一文ずつ音声を止めて、内容をイメージし、自分の言葉で再現しましょう。 一文が長すぎると感じた場合は、節で切ってもOKです。繰り返すほど精度が高められるので、正確に再現できたと感じるまで繰り返しましょう。
すでに試験で高得点を獲得していらっしゃるHazelさんですが、さらに高みを目指すためにリテンションとリプロダクションのトレーニングをご紹介しました。今回はESL Fastを例にご提案しましたが、音声がついた英文があれば好みの英文でトレーニング可能です。 難しそうに思えるかもしれませんが、ひとりでできるトレーニングなのでぜひ普段の英語学習に取り入れてみてください!